2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
歴史をニュートラルに捉える 富野 今、『徴兵制と近代日本」(吉川弘文館)という本を読んでいます。加藤陽子さんという方が書かれてるんですが、この方の近著『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)を最近たまたま買って読んで、非常に面白かったんです…
公式サイトとチラシに著名人感想掲載。内容は同じ。パンフにはコメントなし。 富野由悠季(演出家) この映画は放射線と同質である。放射線の性格を知っている者にとっては、戦慄すべきことが描かれているのだが、その知見がない者にとっては、退屈なものに…
機動戦士はベニヤ板の仕事場で作られる。 (略) “ガンダム”の原作者であり総監督をつとめているのが富野喜幸さんだ。今年40歳になる。アニメ一筋に歩んできた人でもある。ヒット・メーカー、であるはずなのだが―― 「この仕事場、ちょっと見て下さいよ。一目…
宇宙植民地が地球を攻撃! 「ヤングだって辛抱強いよ。アニメ映画に600人が行列」3月14日付の朝日新聞は、「機動戦士ガンダム」が封切られる新宿松竹の初日前夜の“騒ぎ”をそう報じていた。 映画「機動戦士ガンダム」の前人気は上々で、前売り券は、60万枚が…
Gレコ新情報はなし。 「TOMINO CLUB」として御禿関連の「不定期」連載新設。今月はGレコに影響を与えた対談紹介の販促記事のみ。次号予告もなし。 が、強いて挙げるならば、です。Gレコ新情報はあるにはあります。 Vol.1のイメージボードGの奥側エレベーター…
行って来たのでメモ。この日の御禿は∀の帽子でした。あと御禿誕生日おめでとうございます。 3.11以降を生きる学生に向けて 只今ご紹介にあてられました富野です、というワンパターンは止めまして(会場笑)。今日のお題が「3.11後の学生に向けて」という、と…
人の意識変革の必要性 人や国家の価値観というものは、本来、互いの固有性や多様性から生じる衝突があり、そこに多少の争いがあっても、そのせめぎ合いの中で何とかしていきましょうよ、というところで人同士の関わり合いの要が生じて、20世紀までで言えば“…
食いつなぐために駆け抜けた70年代 ——元々は映画志向だったそうですね 「僕の世代観って、完璧に落ちこぼれ世代なんです。僕の2年くらい前までの連中がいわゆる全学連で、映画界で言うと大島渚に代表されるように、戦後の松竹ヌーベルヴァーグに代表されるも…
たとえば我々は、「銀河鉄道999」が松本零士の作品であることを知っている。「仮面ライダー」が石ノ森章太郎の手になるものであることも知っているし、ゆでたまごという「キン肉マン」の作者の特異なペンネームも記憶に留めている。しかし「機動戦士ガンダム…
今の20代~40代以降には期待できない。最近のニュースを観ていてもわかるんじゃない? あれで政治家だって言うんだから(笑)。あの人たちの年収が200万~300万円なら許せる。でも、そうじゃない。そこにお金を払うことを許しているのは我々納税者だから、これ…
原作者である富野由悠季総監督は現在のガンダム人気の状況をどう見ているのだろうか。 「現状については何もありません。僕以外の人が手がけたガンダムについては意見を持ちませんし、商品については関係者のビジネスだと割り切っていますから」 そもそも最…
――『ブレンパワード』は『Vガンダム』以来、久しぶりのTVシリーズですね。そのせいか、とても元気そうに見えます。 富野 本当に去年の夏ぐらいと気分が全然違うんですよ。 ――体調が良くなかったんですか。 富野 ええ。簡単に言っちゃうと鬱病ですね。一番ひ…
ボクたちは戦争兵器であるガンダムを巡る人間ドラマの中に、それまでの単純なロボットヒーロー物とは違った新しいロボットアニメの方向性を感じ取っていた。しかし、当の富野氏はこれをキッパリ否定する。 「ガンダムは必ずしも理念やテーマ性にこだわって作…
―― ここ10ぐらいのマンガやアニメで、本格的に“戦争”を描いたといえるのは、『機動戦士ガンダム』と『風の谷のナウシカ』くらいだったと思えるんです。『ナウシカ』の場合は、大祖国戦争やオスマントルコ対東欧の十字軍などの戦争でしたね。これに対して『ガ…