2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

朝日ジャーナル 88年04月20日号 『ガンダム』はハインラインの子孫ではありません 富野由悠季

まずはじめに断っておきたいのは、ガンダムのモビルスーツの概念が『宇宙の戦士』から出ているという話は、嘘だということだ。ぼくは、ハインラインの植民地的嗜好は嫌いで、マシンにスーツという単語を当てはめる英語の使い方を教えられたにすぎない。しか…

朝日ジャーナル 88年04月15日号 【座談会】“新しい意識(ニュータイプ)”がめざす、「場所」

『ラストエンペラー』は“隣の芝生” 富野 僕は、映画は数は見なくって、気に入ったものをずっと抱えているわけです。自分の原点的な映画というと、やはりモノクロ版の『キングコング』なんですよね。その次が不幸にして『2001年宇宙の旅』しかない。 日野啓三…

月刊アドバタイジング81年9月号 阿久悠の活人放談 “疑似イベント”から本当の“楽しみ”へ

もはや文化である、というほめ言葉は相当にいかがわしいと思いませんか。 もはやをくっつけるところに、言い手の釈然としない思いがこめられていて、いかがわしくもあり、広告があり、アニメーションがあります。 しかし、富野さん、ぼくらは、この状態を無…

ニュータイプエース Vol.2 コードネーム『Gレコ』サンライズプロジェクトとして始動!

――今回はこの『Gレコ』が、誰に向けて、何が描かれるかをお聞かせ下さい。 富野:うーん、中学生……もう少し下げて小学生高学年から高校生までをコア層にしたいですね。これまで『Gレコ』では“リアル”という言葉を使ってきたけど、それは子供も分かるリアルで…