映画「アンダー・コントロール」富野感想

公式サイトとチラシに著名人感想掲載。内容は同じ。パンフにはコメントなし。

富野由悠季(演出家)

この映画は放射線と同質である。放射線の性格を知っている者にとっては、戦慄すべきことが描かれているのだが、その知見がない者にとっては、退屈なものになる。放射線は見えない脅威なのだ。
それを鮮明に示して、恐れろといっているのだが、語りはしない。語れば感情的になって、未来への洞察を獲得する事にはならない。これは放射線と同質の映画である。

以前から目を付けてはいたのですが、今日やっと観に行けたので紹介。
内容は各感想の通り、映像(と出演された方の発言)のみで構成されてます。その狙いの為か、喋ってる人がどういう立場なのか、テロップの類がないのでまるで分からない(状況から推測するしかない)。「各研究者が生涯をかけて研究した善意なのに、今の原発の扱いには憤りを感じる」という言葉、というか善意という単語が、UCep4やBSプレミアム宮本・松本対談後の為か耳に残った。
年内いっぱいは上映予定の様ですので、興味があればどうぞ。