2011-01-01から1年間の記事一覧
監督 富野由悠季 はじめに―― F91を教材にして、コンテをきるということはどういうことか、演出をするということはどういうことかを、ぼくなりに説明してみたい。だからといって、F91が、演出的に優れているというのではない。この本が、F91のコミック・バー…
僕の世代では模型という言葉しかなかったのだが、現在はそれに類するものが巷にあふれかえっている。人がそれらのものを享受することを当たり前に思うようになったからなのだが、心痛む側面がないわけではない。 が、それはさておいて、模型そのものについて…
ミニチュア・モデル、スケール・モデルというのは、実際の具象物を圧縮して、その概念をつたえる性能を持っている。 そのために、造形としての面白さを表現しているわけだから、その造形を楽しむだけでもいいし、ぼくはそういう子供だったから、ソリッドモデ…
手から、文化が始まる 本人直筆?コメントと本人右手?の石膏像。 スカイツリーはヒトの手が作った 千年に一度の津波のあとの 日本をつくるのは 君たちの手だ 富野由悠季 パンフレットのコメント 上昇志向、東京スカイツリーの高い建物が持つ圧倒的な存在 最…
人の“柔らかさ”をもつガンダムの誕生 西井「3DCGでガンダムをつくるにあたり、僕はこれまで映像やゲームで描かれてきたガンダムとは異なる存在感を表現しないと、30周年記念映像としてのミッションを達成できないだろうと考えていたんです。けれど、富野由悠…
『リングオブガンダム』の企画に向けて 原作・総監督 富野由悠季 まず『リアルG』 時代が変わるということは、人の気質が変わるということだ。当事者は生まれたときから変わっていないつもりでも、人は、それぞれの時代性による違いというものを背負っている…
そのうちWEBで読めるとは思いますが一応。 また、公式にも書かれていますが、震災以前のものです。 インタビューの冒頭、富野監督は同席した学生たちに向けて、地球環境に対する意識や生活の中でも実感など、いくつかの質問をし、対話し、こう締めくくった。…
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/100/80546.html 記事が消えたときに備えてコピペ。 Q最後に出崎さんにお会いしたのはいつですか――2年前から3年前か・・・広島のアニメフェスティバルで会ったのが最後です。そのときに少し調子が悪いのは承知していました…
紹介的な文は略。 高みを目指せ 現在、いろいろな場所で講演を行っている富野さんは、若者たちにこう語ります。 「目標は徹底的に高いところに置いておいてください」 目標が低いと、その目標に費やす努力は小さくなってしまいます。目標を高いところに置く…
快い率直さ 風船よ私の空を追い越して おおらかである。賢しさがない。それでいて、認められる含意がある。自分が見ているだけの空、想像できるだけの空を追い越していける風船は、自分を超えるなにものかを引き出してくれるのかもしれない。そうではなく、…
以前、さわりだけ紹介したものです。 今村均役で出演したワケ 終戦時、僕は三歳でほとんど記憶はないのだが、正直「負け戦」のことなど聞きたくもないし、語りたくもなかったというのが本音である。現在、公開中の映画『日本のいちばん長い夏』に、今村均役…
「ガンダム」の成功体験が「イデオン」を生んだ ――「イデオン」が制作されてから30年が経ちました。同作は、当時どのような背景で作られたのでしょうか? 富野 まず、「イデオン」は「ガンダム」を超えなくちゃいけないという意識のもとに作りました。とくに…