メイキング・オブ・東京スカイツリー 富野展示

手から、文化が始まる

本人直筆?コメントと本人右手?の石膏像。

スカイツリーはヒトのが作った
千年に一度の津波のあとの
日本をつくるのは
君たちの手
富野由悠季

パンフレットのコメント

上昇志向、東京スカイツリーの高い建物が持つ圧倒的な存在

最初はどうなるんだろう、と心配していましたが、高さが150mになってから一気に人気が上昇した感じです。それ以後、東京スカイツリーに工学的ではなく、社会学的な意味づけをずっと考えてきました。高い物を見るとみんなが喜びますよね。それは人間が根源的にもっているものだと思うんです。東京スカイツリーは技術の象徴というよりも、第二のランドマークができることの嬉しさであり、東京の下町における地域活性化だけではなく、それ以上に上昇志向を表すランドマークを手に入れられる喜び、上昇志向をもたらすようなものがあると考えるようになったのです。今回の東日本大震災以後、もう一度日本が再生していかなければならない時に、東京スカイツリーの存在自体が、生きていく上でのカンフル剤になるんじゃないか、いや、なっていくだろうからこそ、地質学者と構造学者の確かさを信頼していこうと思うようになりました。

東京スカイツリーに期待したいこと

僕が『ガンダム』でスペースコロニーを描いたときには、メンテナンスをどうすれば良いのか常に考えていました。千年も保つものを建てるときにはメンテナンス、システムはどうなのかを考えないといけません。その点で未だに20世紀型の技術をひきずっている面があるのものは信用できません。これから200年後には、全部がまた新品になっているようなシステムであるべきです。周りの建造物は一般には作り替えることは容易ですが、東京スカイツリーを作り替えることはとても難しいでしょう。だからこそ、メンテナンスをどう考えるかに挑戦してもらいたいですね。だから、東京スカイツリーは新しい技術を目指していくことを象徴していると考えています。そして溶接にしても鉄骨にしても絵を描くにしても、最後は機械ではなくこの手で仕上げるもので、これは未来永劫変わらないでしょう。我々には気力、胆力、基礎工事などが備わっているんだよ、という精神が、東京スカイツリーには込められているように感じます。

解説パネルと動画は多くて内容も良かったが実物展示は少なめ。動画だけでも単品販売してくれ。係員の解説コーナーも分かりやすかったが、制震構造の二点目も解説してほしかった。その際の映像にスカイツリーの比較対象としてガンダムが使用されている。小学○年生掲載の学習漫画の紹介もあり、一度読んでみたい。お目当ての富野展示はラストでした。
パンフにも展示のコメント画像はありますが、石膏像?は未掲載。