劇場版G-レコ関連部分
――「シン・ゴジラ」はいつ観られたんですか?
富野 公開の2日目でしょうか。たまたま時間が空いたから映画館に寄ったんです。
(中略)
富野 今、劇場用に作っている作品(G-レコ)に、軌道エレベーターが出て来るんだけど、何か違和感があった。どこがおかしいのか、なかなかわからなかったんだけど、客室の窓だったんです。設定画では窓が黒く全部黒く塗ってあって、それがかっこよかったので、気が付かなかったんです。乗客が乗っていれば窓には灯りがついていないといけない。映画版で慌てて描き直しました。そうするとやっぱり違うんですね。
こういうときって、おそろしいくらい気が付かなくなるものなんです。
劇場版G-レコの、修正部分についてここまで詳しく言及したのは初だと思われる。
確かに、放送当時この点について指摘した言説があるかはちょっと思い出せない。
鑑賞日についてなぜ取り上げたかと言うと、先日紹介したアフレコ日と被っていると思われるため。
第二形態にまばたき表現が抜けていることと同様であるこの例示によって、シン・ゴジラには水しぶき表現・全体的に水気が足りないのではないか、という指摘につなげていく(ただ、まばたきなしはケレンみだけでなく意図的であると思うのだが……)。
シン・ゴジラ評について
いくつかピックアップ。
- 最初は普通に80点をあげられる映画だと思ったんですが、観終わった後にネットをあまり見ない僕にも、いろいろ情報が入ってきて、20点くらい点数が下がりました。一般的にはスルーできるレベルの問題でしかないと思っています。
- 対中国が描かれていない。
- キャスティングは見事でした。実写映画の監督はこれを見習ってほしいと思いました。
- たとえばお姉さんが振り返ったときに、人はまず目を見る。おっぱいを見るのはそのあと!
- 水気が足りない分、パサパサしている方は上手い。あのPC持ち歩いているお姉さん(尾頭)の姿とか、かっこよくて、息をのみました。
「いろいろな情報」は、先日紹介した荒木氏や、サンライズ1stの面々と思われる。