『いま伝えたい戦後80年 アニメ映画監督 富野由悠季さん 戦争の原因 政治家がつくる』『富野由悠季さん語る“戦争のリアル”』
いま伝えたい戦後80年 アニメ映画監督 富野由悠季さん 戦争の原因 政治家がつくる
共同通信配信の富野監督戦後80年インタビュー記事。現在確認できている配信先は、
熊本日日新聞朝刊8月2日号
中国新聞朝刊8月9日号(片淵監督インタビューとセットなので入手するならこれが一番お得か)
徳島新聞朝刊8月14日号
あわせて他の富野監督の戦後80年インタビューを紹介。
1941年に神奈川県小田原市で生まれた。小さかったので戦争のことはあまり覚えていないが、近くに焼夷弾が落ちた時の音と火事の色をありありと覚えている。一度始めたら戦争は止められない。大切なのは戦争を始めないことだ。
アニメ制作の仕事をする中で、SFの戦記物を創作してきた。宇宙人を「敵」にすることが多かったが、79年の『機動戦士ガンダム』は、「敵」を人間にすると決めた時に、重戦闘機レベルの兵器を登場させるためには、兵器産業が存在する国家間戦争しかありえず、戦争の「原因」をつくり出す必要があると気付き、がくぜんとした。宇宙人なら、地球を乗っ取るために攻めてくるだけでよかったのだが、人間は一人の独裁者だけでは、簡単に戦争は起こせない。『機動戦士ガンダム』の場合、宇宙に浮かぶコロニーに移住して国家をつくった人たちが、地球から棄民扱いを受けた屈辱から、独立戦争を仕掛けたという設定にした。米国の南北戦争をモデルにしたことで、人種の混交も意識した。そして、人型兵器の「ガンダム」に乗った少年たちと、宇宙に移住した人々が戦う物語にした。
戦争が起こる原因を考えるのは難しいと言えるのだが、現実にはロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃などが続いているのを見ると、国際政治において、政治家が歴史にとらわれて、戦争についての理解が劣化しているのを痛感せざるを得ない。
それぞれの正義に基づき、「今ら勝てる」と開戦してしまって、その中で恨みが増幅し、やめられなくなるのだ。振り上げたおのをそのまま下ろすのが難しいように、武器を一度使ってしまったら、使った者が死ぬまで続く。
戦争中に3歳児だった僕でさえ83歳になり、戦争を知る人は少なくなった。戦後、戦争映画はたくさん作られても、作る側が少しでも戦争を体験していないと、戦争が何なのかをつかみ切れずに、戦闘シーンをゲームとして描くことしか考えられず、アクション映画になってしまう。終戦記念日である8月15日は敗戦記念日と呼ぶべきだった。戦後の80年間のあいだに、メディアは玉砕を命じた軍人や政治家たちの肉声を伝え、そこから戦争の実相を学ぶべきだったのだが、そうはならなかった。戦後生まれの人たちが、戦争について正確に知る必要がある。
NHK ニュースウォッチ9 6月17日放送 富野由悠季さん語る“戦争のリアル”
ニュースウォッチ9 6/17放送分
— シャア専用ブログ (@Char_Tweet) 2025年6月17日
富野由悠季監督インタビュー
次回作について
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