Gのレコンギスタ 第15話「飛べ! トワサンガへ」メモ

  • Gセルフトワサンガ側の名称は「YG111」(略してYG)。型式番号読み。不採用機。
  • ラライヤはドレット軍の先遣隊だった。
  • 予告のシャワーシーンはベルリ。
  • ドレット家はフォトンバッテリーの技術を拡散推奨派、レイハントン家は反対派。
  • 空気や水の玉の流通ルートも同じ。
  • ラライヤもGセルフを完全に動かせた訳ではない?
  • アリンカトはメガバズーカランチャー的な機体。機種がランチャー。名前の元ネタは金の鉱脈に餌を求める妖怪。
  • 網でビームとミサイルを防御。
  • Gセルフの装備はアサルトパックに、背中と腰にシールドとライフルをマウント。
  • リンゴのモランは赤くリペイント。ラライヤがビームの迎撃に使用。
  • ロックパイともう1機のアリンカトの隊はミッシェル隊。アサルトパックで撃破。
  • Gセルフトワサンガシールドがビーム膜(ジャイオーンの表記で言えば)?展開。
  • ベルリはライフルを使うと殺してしまうので、サーベルで接近戦。
  • ロックパイはラライヤの名前を知っている。途中までラライヤが寝返ったと思っていた。
  • ベルリの狙撃に対してのロックパイの台詞「まさか地球人に伝説のニュータイプなんてのがいるわけがないだろ」
  • トワサンガのコロニー「シラノ5」に入るメガファウナサラマンドラ。リンゴが案内人。
  • リンゴが寝返ったのはおそらくラライヤに気があるため。
  • 入ったモ村はラライヤの故郷。「G」が登場する。
  • 別の入り口から入ったクリムとミックはレジスタンス?の待ち伏せをくらう
  • ラライヤの近所の住人、フラミリア・カッレ(玉川紗己子)登場。EDのラインダンスのバララとマッシュナーの間のキャラ。レジスタンス?

ガンダム Gのレコンギスタ スペシャル上映イベント 第1回上映後トークショー メモ

小形 皆さん今晩は。年の瀬に本日ありがとうございます。G-レコ先行上映いかがでしたでしょうか。(会場拍手)ありがとうございます。なんか「ニュータイプ」とか言っちゃってましたけど。僕は当然(意図を)聞いてないんですけど。今日コミケとか行かれた方いらっしゃいますか? 「G-レコ」どうなんですかね、コスプレの人とかいたんですかね(いた模様)? 皆さんこのマスク持って行けば良かったかもしれないですね(会場笑)。「G-レコ」のBDが発売になったんですけど、買っていただいた方いらっしゃいますか? ありがとうございます。まだ半分くらい残ってるので、皆さん「妖怪ウォッチ」じゃなくて「G-レコ」のBDを宜しくお願いします(会場笑)。
(キャスト入場、佐藤氏のマスク姿に会場爆笑)
小形 かなりサービス入ってますね。皆さんに一言ずつ挨拶を言っていただければと思います。まずは本作の総監督・原作・脚本を手がけていらっしゃいます、富野由悠季監督から宜しくお願い致します。
富野 どうも、この押し詰まったところを本当にお忙しいと思いますが、いらしていただいてありがとうございます。今ご紹介いただいた様に、全部勝手にやらしてもらっております(会場笑)。(笑)ので、面白いと信じ込んでやってます。信じてないとやれませんので。そういう点はご容赦いただきたいなと思います。このマイク入ってるのかな?
小形 入ってますよ。皆さん聞こえますよね(会場拍手)? 大丈夫です。ありがとうございます。では石井さん、お願いします。
石井 はい、皆さん今日は来ていただいてありがとうございます。ベルリ・ゼナム役の石井マークです。宜しくお願いします。
小形 では嶋村さん。
嶋村 もう観ていただいたんですよね? 皆さん元気ですか? 来ていただいてありがとうございます。アイーダ・スルガン役の嶋村侑です。
小形 じゃあちょっと変な方はスキップ致しまして(会場笑)。逢坂さん、お願いします。
逢坂 はい。ちょっと隣の人と距離を置きたい、クリム・ニック役の逢坂良太です。本日は宜しくお願い致します。
小形 そして今回の、このイベント主役ですよね完全に。
石井 そうですね。
小形 ですよね。ではマスク役の佐藤さんから、マスク部隊の方々にお願いします。
佐藤 喋る前からこんなにハードルを上げて、ふざけているのか〜!! お忙しい中ようこそお出でくださいました、マスク役の佐藤拓也です。宜しくお願いします(マスクを外す)。
小形 ありがとうざいます。じゃあ皆さん今回はちょっと座っていただいて。あれ、監督? どこ行くんですか? ああ、レイアウトが良くなかったみたいで。
逢坂 演出のこだわりが。
小形 確かにちょっと縮こまってましたね。このくらいがちょうど良い感じですね。トークの方始めて行きたいと思います。石井君、15話まで観終わった感じですけど。かなりベルリ君は成長してきた感じなんですか? 監督笑ってますけど。
石井 (笑)
小形 「ひとつ、ふたつ」とか言ってましたよね。
石井 そうですね。何かを思い出させる様な。
小形 感じの事がありましたけど、どうですか石井君の手応え的には。
石井 そうですね、みっつと言わず、九つくらいまで行ったかなと。
小形 何が?っていう(会場笑)。
富野 だから、本人が勝手にそういう風に思ってるだけで、そういう風に思っているベルリ君とマーク君だから、困ってるんだよね(笑)。
石井 (笑)。いやでも、本当にベルリ君も伸び伸びと演じていてとても楽しいですし。やっぱり、前よりも元気になったかな。っていう一面はありますね、僕は。え?
小形 (御禿が)微妙な顔してますね。
富野 二週間ほど前の嫌な事思い出した。
石井 (笑)。アレですね。
富野 本当生意気なの。
石井 生意気じゃない(笑)
富野 手を抜く事を覚えてしまったので。
小形 アフレコですね。
富野 怒鳴り散らしました。
石井 はい。
小形 こないだワンパン喰らったんでしたっけ。
石井 ワンパン頭にポーンって。
嶋村 私も一緒に喰らいました。
小形 連帯責任ですね。
石井 姉弟……じゃなくて。
小形 姫。
石井 言っちゃった……何も言ってないですよ(会場笑)。
小形 姫としてはね。
石井 姫として一緒にね。
小形 嶋村さん、姫としてはどうですか? この不甲斐ない主人公は(笑)。
嶋村 いやぁ。本当に頼りがいがあるなぁ(すっとぼけ)。
石井 ありがとうございまーす。
小形 本当主役だからね。
石井 はい。
小形 さっきもちょっと話してきたんですけど、ちょうど監督が、本当はこの場に来てられなくらい状況がマズくてですね。今ラス前のコンテですよね。それを書いてらっしゃるんですけど。今日の皆さんの喋り次第で皆さんの命運が関わってくると。さっきもおっしゃってましたんで。これベルリ完全に戦死ですよね。
石井 いや、そんなことない。あのね、二週間前は確かにそうだったかもしれないですけど、俺そっから頑張ってます。
小形 いや、結構今大変な事やってる。
石井 (笑)
小形 皆さん最近SNSが流行ってますけど、温かい目でベルリ君を見てあげて下さいね。僕予告付けなかったんだもん。これ。15の予告。思いっきり言っちゃってるんだもん。
富野 はいはい。そうです。
小形 これはちょっと、年明けの放送を観ていただけると、予告ですごい事言っちゃってるんで。それを口走ってしまったんで。これは大気圏で燃え尽きるパターンなんじゃないかなぁ。
石井 俺何も言ってないッスよ(すっとぼけ)。
富野 あ、そうか。予告が付いてなかったのか。
小形 そうです。
石井 何も言ってない!
富野 皆で忘れましょう。
佐藤 何もなかった。
嶋村 ふざけていただけだ(マスク風に)!
小形 佐藤さんいかがですか、アフレコは。ここんところのアフレコ、あんまりいらっしゃらないですね、そういえば。
佐藤 それは良いんです?
小形 それは良いんです。死んではいないですよね。
佐藤 死んではいないです。生きてます。ただ、アフレコもだいぶ佳境に入ってきましてですね、マスクとしても思うところが多々ありなんですが。僕が参加させていただいている回に関して言えば、本当に毎週毎週、テンションの高いお芝居をですね、好きな様にやらせていただいているなと(笑)、非常に楽しいですし、だからこそ、毎週挑戦をさせていただいているなと感じています。非常に刺激的な現場です。
小形 マスクさんは結構、この中では一番身体的に色んなアクションをしながら。
佐藤 アイキャッチの高いジャンプから、回転するマックナイフ
石井 エンディングの。
嶋村 ラインダンス。
石井 一番ピーン、って。
佐藤 今日ここに出てくる時にマークが「皆でラインダンスして出ましょうか」なんて無茶なこと言うもんで(会場笑)。流石にあそこまでは上がんねーよ、って話はしてましたけど。
石井 そうですね。
小形 逢坂さんはいかがでしょうか、クリム・ニック
逢坂 僕も最近出られてないんで(会場笑)。
小形 そうですね。ちょっとある所に行っちゃってね。お休み若干いただいている方々がいらっしゃる。
逢坂 そうですね。
小形 また戻ってきたりすぐに出てきますので。
逢坂 なんか最近はマスクが相方なんじゃないかっていう(会場笑)。
小形 なんかね。共同戦線張ってますよね。
逢坂 ただの漫才師か、みたいな。
佐藤 どっちも突っ込まないっていう。
逢坂 そうなんですよ、この作品、ツッコミ役がいないんですよ。
石井 確かに。
逢坂 皆おだててくる。
小形 皆ボケっぱなし。
佐藤 こいつバカだな、ってお互いに思ってる。
小形 「流石天才」ってね。こないだマックナイフ手叩いてましたもんね。
佐藤 細かいですよね。
石井 それに乗っちゃうクリム。
逢坂 そういうことだが!
佐藤 流石馬鹿息子と。
小形 クリムは自分が天才である事を確認しながら戦っているってことなんですか(会場笑)?
逢坂 確認しながらというか、つい出ちゃう、実感しちゃうんじゃないですかね。
小形 クリムに関してはどんな感じ?
富野 いや、あの、本人がとても信じていて、嬉しいんですよ。それだけの事なんで。めでたい人だなと(会場爆笑)。
石井 やっぱりそうなっちゃうんですね。
富野 だから、クールな話をすると、わざとああさせてるんじゃないんですよ。クリムってこういう人なんだな、っていう付き合いを、作り手なんだけど、ある時からキャラクターが立ち始めてっていうよりも、声優さんの声が決まって、一度聴くと、完全に他人になるんです。「あっ、この人は」っていう風に演出が始まってくると、この人はこちらにはコントロールできないところまで踊ってるな、ってクリムとか、マスクの時もそうだったりするし。手に負えないのもさっき言った通り、ベルリなんてのも困ったもんだなと。こちらのコントロールが利かなくなってくる。そういう感触があります。そういう意味では、キャラクターが出来上がってきたのかな、とても嬉しいのですけども。作り手としてはとても嫌(会場笑)! つまりコントロールができなくなる。
小形 勝手に飛び回っているんですね、クリムは。
富野 本当にそういう感触があります。そういう意味では、本当良く作っていただいて本当にありがとうございます。
逢坂 こわいです、その笑顔。
小形 クリムに関しては、本当に監督言ってなかったんで。3話始まった頃からそのまんま。
富野 お世辞じゃないのよ。皆さん方がキャラクター作ってくれたんで、本当に嬉しく思ってますので。今後とも末永く、宜しくお願いします。という事で今日はおしまいという事で。
小形 まだまだ。皆さん方、14、15観ていただいたんですけども、ラライヤが喋り始めましたよね。ちょっと寂しい感じがするんですけども。
富野 こういう嫌なおじさんがいるから(会場笑)、だから困る訳で。きちんと会話が立てられる方が良いのに、ラライヤは昔のままが良い、って。
小形 監督だってそう言ってたじゃないですか。寂しいって。
富野 私はあなたがそう言ってるから、それに楯突いたら傷つくだろうなって(会場笑)。ガマンして。
小形 お気遣いありがとうございます。でも14話で完全に、元に戻ってしまって。
石井 たぶんやっぱりノレドが一番寂しいんじゃないですかね。
小形 そうかもしれないですね。
石井 今までずっとそばにいて面倒見た感じだったんですけど。
富野 そういう一瞬が、14、15、16の気分ではありますが! やっぱりあの子は平気です。すぐ戻ります。
小形 ノレドの事かわいがってますけども、ベルリはアイーダさんの事が好きなんですか?
石井 はい(即答・会場笑)。
小形 佐藤さんは今、色んなブリーフィングルームがあるって噂になってますが。
佐藤 何を仰ってるか良く分からない。
小形 私生活ではなく、マスクさんはガランデンの中に色んなブリーフィングルームを持ってるんじゃないか。
佐藤 いつそんな設定作ったんですか?!
小形 今僕が勝手に作ったんですけど。せっかくマニィというかわいい子がいるにも関わらず。
富野 バナナイ、バナナイ。
小形 バララね。自分で名前付けておいて。
佐藤 あくまでも仕事上のパートナーでありますので。
嶋村 そうなんですか?
佐藤 そうですよ。女性から言われるとちょっとドキッとするね。こういうの。
富野 そういうのじゃ全然ないんだけども。
佐藤 おおっと(笑)。でもマニィがガランデンに乗ってきたってのは、相当ショッキングな出来事で。後姿でルインだ、あれはルインに違いないって分かってもらえるのは、やはりマニィのルインに対する想いというのはすごく感じました。地球のまだ、宇宙に上がる前の話ですけども。あのシーンは僕の中でも印象に残ってますね。
富野 だから油断はしてはいけないんですよ、って。嘘をつくとすぐバレるんですよ。
佐藤 (笑)
嶋村 そういうシーンだったんですか?
富野 かもしれない。
佐藤 あー、分かる人にはね。
富野 そう。だから日頃の……あ、自分の事だ(会場笑)。
石井 あれ?
佐藤 すごいブーメランだ。
小形 だからマスクは罰を受ける事になるんですかね。
佐藤 先程お話をさせていただいた時にですね、今日2014年、私仕事納めなんですけど、穏やかな気分で2015年を全く迎えられない状態になりまして。皆さんと同様、我々もこの先、物語が、そしてキャラクターがどうなっていくのかというのをハラハラしています。
小形 ラスト2話は神の手の中にあるんで。僕ですらちょっと分からなくなってしまいました。
富野 僕としても分からなくなる(会場笑)。そういう意味では自分勝手に作ってませんよ。何人かメインのスタッフたちがいて、そういう人たちの、俗に言うアイデアをいただいている訳です。協力いただいてると「こういう目線があるよね」「こういう方法があるよね」「こういう考え方があるよね」っていう事で。本当にこちらが思ってない事を言われて、「あ、その部分も要素として容れよう」とか、逆に「排除しよう。それ止めるんで」って、止めるって言った瞬間に何が起こるかというと、止める事をやらなければいけないという事が起こるんで、実を言うとキャラクターの重みが違ってくるんです。そうすると「あれ、何でこういう風に行くんだろう」ってのが、さっきから言ってる様に、あんまりこちらの自由にならない。「G-レコ」に関して言うと皆さんご存知の通りメカがてんこ盛りで出てきます。出てくるデザインとも実を言うと関係してきて、あのデザインの性能みたいなものを見せてあげないと、スポンサーさんがいなくなるんで(会場笑)。そういうのを一生懸命やろうとすると……。
小形 生々しいですね。
富野 その部分とキャラクターの動き、完璧に連動してくるものがあって。そういう意味で25話、かなりすごいですよ。
一同 おおー。
富野 だから26話、今、全然わかんない(会場笑)。ヤバい。という事で、明日(12/29)でおそらく25話のコンテが終わりますけれども。
小形 ありがとうございます。
富野 明後日から、最終回のコンテに向かっていくんですけども、これも皆さん方のファン投票次第によっては、生き死には決まるかもしれない。
小形 では是非Twitterで「マスクを殺せ」と。
佐藤 何でいの一番にマスクの名前が出てくるんですか(会場笑)!
小形 何か色々ね、悪い事してるな、って思うから。
佐藤 穏やかではない。
富野 そういう意味では、ベルリ君だってアイーダさんだって、アッパッパーな部分がありますんで。
一同 アッパッパー?!
富野 どうなるか分かりませんよ、っていう部分があって。安心するンじゃねェぞ。
石井 はい、勿論です。
嶋村 はい!
小形 最後じゃないですけど、チラチラネタバレなんですけど、皆さんクリムを始め新しい機体に乗り換えていきますよね。
富野 それは同じ事を二度言うとしつこいから言いませんけども、やっぱり大人の世界の関係性がありますんで(会場笑)。出さなくちゃいけない訳ですよ。
小形 そのお陰でモビルスーツにどんどん乗れる訳ですからね。
佐藤 そうですね、マスクが一番乗り換えてますからね。モビルスーツをね。
小形 逢坂君のモンテーロがちょっと可哀相な感じに。
逢坂 知らない間に壊れてましたね(会場笑)。
小形 あれはどうなんですかね?
石井 蹴っちゃってすいません。
逢坂 ほんとだよ。
石井 えいって。
逢坂 蹴る分には良いけどさ、知らない間にジャハナムに乗り換えてたからね。それに対してクリム何も言わない。どうなってるんだろ、みたいな。
佐藤 若干噂で、無人機の方が強いっていう。
逢坂 なんだと(会場笑)?
佐藤 無人機の方が仕事してたと。
小形 一応エルフ・ブルックと刺し違えてた訳ですから。
佐藤 はい。
小形 ですよね。
逢坂 え(会場笑)?
佐藤 どうした天才クリム。
逢坂 いやまぁ……はい。
佐藤 天才じゃないのか?
富野 だから今言ったじゃないですか。この番組、メカに支えられてる番組ですから。メカが強くなっちゃう(笑)。
小形 メカの方をとったんですよね。でもジャハナム
逢坂 ジャハナム活躍しますから、バッチリ! 名言も残しつつやってますから。
小形 「あ、それ」とか言いながら。
逢坂 台本読んだ時、ちょっとビックリしましたから(笑)。どういう事なんだろうって。
小形 ベルリも映ってましたよね、それって言った時。
石井 ?
小形 一発言ってますよ。
富野 言ってたか?
小形 言ってます。今日服被ってない? 逢坂君と。
逢坂 そうなんです(会場笑)。
佐藤 ちょっと座る位置変えてみ?
小形 (並んでるのを見て)これいかんよ。
逢坂 ほんとにね、僕はこれで来たんですよ最初からね。着替えるのもアレだし。で、マークは「今から着替えます」って言い始めて。前に着てた服は普通だったんですけども。もう一番最初に出したのがボーダーのTシャツなんですよね(会場笑)。「えっ君それで行くの?」みたいな。
石井 だって白と青ってG-セルフかな、って思って。
小形 ジャハナムだって青だし。
逢坂 どっちかって言うとモンテーロでしょ。
石井 もう真っ青にしましょう、だったら。
小形 真っ青?
富野 ちょっと待って、この話やって時間潰すのか(会場笑)?
小形 さっきここに来るまでにエレベーターで、13話みたいに皆で乗ってきたんですよ。その時になんかね、この二人被ってるって。
逢坂 でね、実はね、佐藤さんちょっと立っていただいても?
佐藤 ボーダーなんですよ(会場笑)。三人共ボーダー。
嶋村 ボーダーにするんなら教えといてよ(会場笑)!
小形 初めから言ってもらえればボーダーで来たのに。
佐藤 どうッスかそれは。
石井 ボーダーに特に意味は無い。
佐藤 こだわりもなければ。
逢坂 何にもないです。
富野 この話はないですね。
小形 ちょっとごめんなさいね。
富野 はい。時間を無駄にして。
男性陣 すいませんでした。
小形 ちょっと監督にお聞きしたいんですけど、今回この15話で「ニュータイプ」とか言葉が出てきたりとか。
富野 失敗したなと思います(会場笑)。お尻見せるのがニュータイプかって(笑。予告のシャワーカットの事)。タイトルのミスでした。
石井 (笑)。
富野 全然意味ないのね。ほんとなんだって!
小形 ものすごい皆、目を輝かせて監督の方見てますけれど。
富野 そう、だから失敗したなって。そういう事もあります。って言うのは一応その筋の大人の関係を考えると、ああいう単語くらい混ぜておけば、お茶を濁せる。濁らなかった(会場笑)。
小形 お茶濁すんじゃなくて皆目輝かせて。
石井 喰いついちゃいます。
小形 今回それ以外にも白旗出したりとか(会場笑)、なんか数えながら撃つとか。僕ら世代のね、やっぱりこれは、って。
佐藤 ひとつ、ふたつ、みっつ、は。
富野 今の小学生はわかんないの! だから良いのそれで。
小形 そういう感じなんですね。ごめんさない、我々に向けてサービスしてくれてるのかなと思ったら、これは子供に対してなんですね。観てない人たちに対して。
富野 なんでこうなんだろうな、だからちょっと調べてくれるとありがたいんだよね、ガンダムの歴史を、なんつって。
小形 なるほど、ひっかかる様にできてるんですね。そうやって入ってこれる様に。この後もちょっとネタバレになりますけども、「なんちゃら爆弾」みたいなのも。
佐藤 「なんちゃら爆弾」みたいなのもありますね。
小形 出てきますね。監督の重要なアイテムの内のひとつ。
富野 ヘッヘッヘッヘ。思い出しましたけども、絶対期待はしないで下さい(一同笑)。
小形 皆さん楽しみにしていただければと。思うんですけど。中盤差し掛かって、アフレコも最後の段階にこれから、年明けいよいろなっていきますけども。皆さん意気込み的にはいかがな感じですか?
富野 話分からないと喋れないよね。
石井 そうですね(笑)。
逢坂 確かに続きは分からないですね。最近ただでさえ出てないですから(笑)。
佐藤 そうですね、どういう状況になってるか分からないしね。
富野 しっかり出てはくるんだけれどもね。だけどさっきも言った通り、作り手もよく分かっていないって事があるんで。ただ頑張ってくれって言うしかない。ひとつだけ、今25話が終わるところで言えば、クリムもマスクもちゃんとやってるよねぇ、って記憶はありますので、大丈夫だとは思うけども。
逢坂 そこまではまだ生きてるって事ですね?
富野 だから後は最終回次第かな。で、その26話が最終回になるかは私は知らない(どよめくキャスト陣と会場)。
小形 そんな事初耳なんですけど……(会場笑)。
富野 だってそりゃそうでしょ。物語が動いてる訳だから。作り手の立場で物語を全部コントロールできてるかって言うと、できないんです。つまりキャラクターが自立して動き始めたお陰で、「わー、この人たちはどうなんだろうか」っていう、それこそ大いなる期待なのか、「えー、これこんなの絶対皆で再起できないよね」って、どっちにしてもなんです。キャラクターの物語は続きますから。番組は終わったからと言って、番組は終わったかもしれないけど話は終わってねェよ。
小形 そうですね。ガンダムワールドは続いていってる訳ですよね、この後も。
富野 その意味では、とても大きな物語ができてきたのではないのかなァー、なんて、思ってるし(会場拍手)。そういう風に作らねばならないってんで、私は正月どころじゃないんだよ(会場笑)!
小形 失礼なんですけど、70過ぎの方がやってるとは思えないテンションですよね。我々付いて行くのいっぱいいっぱい。
富野 今のは全然聞こえない(会場笑)。そういう話で作ってませんから。シーンとしないで。だからひとつだけこれに関して言えば、今の皆さん方というのが分からないから、気に入らないところがあったら教えて欲しいんだよねー、とは思ってはいる。そしたら、いくらでも手直しするぞ。つまり全部生き延びさせられるぞ。
キャスト陣 お?
逢坂 てか元々殺す気だったんですか(会場笑)。
小形 死ぬ可能性あったんですか。
富野 だって戦争やってんだもん、そりゃあるよ。
小形 流れ弾ひとつで。
富野 そう。次のカットどうなるか分からないんだもん。そりゃ僕も分かってない。
小形 突然流れ弾でマスクあたりがやられるかもしれない。
佐藤 だから(会場笑)!
富野 流れ弾で戦死するんならまだ良いけども、えっ故障故障故障故障のままでコン……って(会場笑)、それはあるし。それができる様な作りの作品にはしてあるつもりです。ただメガファウナにいる限り大丈夫っていう。どうしてかって言うと、メガファウナにいるメンテナンスマン、メカマンはとても優秀だから、アメリア軍のは俺知らない。
佐藤 メガファウナに行ってくれ、ガランデンから早く逃げろ。
嶋村 メガファウナで良かった。アダム・スミスいて良かった。
小形 こんだけ行き来してたらね。メガファウナ側もガランデンにいつの間にか乗ってる可能性とかもありますものね。
富野 当然それはあるもの。だってベルリがだいたいさ、この人アイーダとかも本当はどっちの人?みたいになっちゃってるじゃない。
石井 そうですね。
小形 勝手に出ていっちゃいますもんね。
富野 だから作り手がコントロールできるかって言うと、あんまりもうできないです。逆に演出をする立場になると面白いなぁと思ってる部分があって。俗に言う予定調和になってないところがかなりあるんで。今冗談めかして発信してる言葉なんですけど、かなり全部本当です(ニヤリ)。まだわかんない。
逢坂 おそろしい話にしか聞こえないですね、本当に。
佐藤 本当にねぇ。
富野 だって戦争のある時代ってのは、僕太平洋戦争の時は空襲があった時に逃げ回ってた記憶がある年齢です。で、空襲があると、翌日に僕の大好きな大家さんのお爺ちゃんが死んでるとか平気でありましたから。それは分かりませんよ。少しはそういうの分かれ(会場笑)!
キャスト陣 はい。
小形 G-レコを観て勉強しないといけないですね。皆さんそれぞれのキャラクター持ってるんですけども、他にこのキャラクター好きだ、とかそういうのあったりしますか? 何で皆考えてるの。
嶋村 ステラ。
小形 ステアさん。
嶋村 ステアさん。今ラって言っちゃった。
小形 監督、ステアさんですって。
嶋村 えー。
富野 まさかそういう名前が出てくるとは思わなかった。
小形 ちょっとこれ以上は言えないんですけども。
富野 言えないんじゃなくて、今アフレコ大変なんです。G-レコなんて特に。とにかくなんで声優さんこんなに多いの? 毎回毎回腹が立つ。
嶋村 監督があの。
富野 私です。
石井 そうですね。
富野 30名ぐらいいる(注:おそらく制作・音響スタッフを含めた数)。
小形 監督来た瞬間に「なんでこんなに多いんだ!」って必ず叫びますもんね。あなたです(会場笑)。
富野 記憶にはございません(会場笑)。だって皆出てるんだもん。僕が出した訳じゃなくて皆が出てくる。ステアさんだってそうだもん。そういう意味では一番典型的なキャラクターを思い出した。ハッパさんです。あの人はチョイ役のつもりでいたの。これだけ出るか、っていうぐらい出るもんね。
石井 そうですね。
小形 ハッパさんいなかったら全然バックパック付けられないですもんね。
富野 付けられない。(バックパックを)出しそうになったら毎回毎回出てきたんで、これスポンサーの差し金かって感じ(会場笑)。
小形 ハッパさんにバンダイのロゴ入れておきましょうか。
富野 ほんとそう思ってるんで。
小形 あの人はバンダイからの回し者だったんですね。
富野 その辺りがコントロールできないのはつまり、このメカを動かそうと思った時に、勝手に出てきて動くか?っていう。これはアニメだからってそう簡単に動いてはいけないな、ってのをお子さん方に分かって欲しいのと、バックパックを撮ろうと思ったらハッパさんものすごい勢いで出てきて。困ったなーと思ったけど引っ込められない。本当に引っ込められない。一々壊れたりデータが来たり、こちらのコンテナ開けてみたら「こんな部品があるからどうする?」ってのをあの人がみんなやってくれてる訳だから。そういう部分が感覚的にコントロールできない。出せって大人の世界は簡単に言いますよ。いつまでも同じバックパックじゃ困るから。言うのは簡単なの。そうしたらハッパさんが大騒ぎして、どっかにねぇかって。いきなりG-セルフが変な格好して見えないーって。
石井 言いましたね。
小形 高トルクパックですね。
石井 本当にハッパさんがいなかったら、ベルリも戦えてないんじゃないかな。
富野 だってあの人なにもできないもん。
石井 そうですね。
小形 あんな「ニュータイプか」とか言われてたのにも関わらず。
石井 レクテンを上手く乗れたからってね。
小形 デレンセンにやられてしまってたかもしれない。
石井 そうですね、あそこでいなくなってかもしれません。
嶋村 「お前に守ってもらいたいんだよ!」って素敵な台詞も。ハッパさんベルリに。
石井 そうですね。
富野 だからそれは、何なんでしょうね。ベルリっていう少年が、とっても良い人なんでしょうね。だからそういうのをハッパさんが憧れて。
小形 ちょっと石井君、今日一番の笑顔、満足な笑顔してるね今。
逢坂 めっちゃガッツポーズしてますね。
石井 いやでもあくまでベルリ君ですからね。
富野 ベルリ君はそうハッパさんに言われても、どうもよく分かってない感じが漂ってるのがちょっと可哀相だよね(会場笑)。
小形 そこはベルリ的な。
富野 もうちょっと分かって、人の世の中ってのは、私ひとりで生きてないのよ、だから僕は皆さんともうちょっと頑張る、そういう気概を持つ。ちゃんと入れろよね。
石井 はい(会場笑)。
小形 頑張って石井君。
石井 頑張ります。
小形 でないと大気圏で燃え尽きちゃうからね。
石井 ほんとです。
小形 佐藤さんはバララですか? キャラクター的に。
佐藤 マニィの話はしちゃいけないんですか(会場笑)? バララは勿論気になるんですけども、どこかでマスクは、バララがそばにいるから「マスク大尉」として存在できているところがあって。どこかでバララもマスクを心酔しているわけじゃないと思うんですよね。厳しい目でマスク大尉を見ていると思いますし、そこに行くと男性としてマスクがバララをどう思っているかというものと、マニィに対する気持ちというのはすごく……(会場笑)。
富野 バララってものすごく良い女だってのが分かったのね。
佐藤 あー、バララがいるから伸ばしてもらってるところがあると思うんですよ。
富野 単純にあげまんです。
佐藤 そう思います。
小形 バララはあげまん。
佐藤 ただ、僕がバララを仕事上のパートナーだよね、とどこか冗談めかして言ってしまうのは、マニィという存在がすごく戦場にあって、マスクのどこかにまだ残ってると僕は思ってるんですけど、ルイン・リーとしての人格を繋ぎ止めてくれているのかなという印象があるんですよね。
小形 この洞察力が石井君にも欲しかったですね。
富野 石井には無理(会場笑)。
小形 逢坂さんのパートナーの方のミック・ジャック、結構好きなんですけど。監督もやっぱああいった声の方って。ミックの声とか好きですか?
富野 そういうレベルは超えてまして。ミックは本当化けましたね。いわゆる役者論って言った時に、役者さんが役にハマって。単にハマったんじゃなくて、その出来が2、3倍と言っていいくらいに化けるって言いますね。化けましたし、化けたって感触もあるんで、結局クリムとミックの関係ってのは作り手がコントロールできなくなっちゃって。完全にミックがいるおかげでクリムは助けられている。だけどこのクリムってのはいつ気がつくのかな、その辺りを。ってのがちょっとねぇ、って。かなりクリムはバカだから(会場笑)。
逢坂 本当、いっつもおだててくれるから。それのお陰でたぶんクリムは心が折れずに頑張っている。
富野 そういう意味ではひょっとしたら、今回G-レコの中で声優さんと絡んだ上で化けたって事で言えば、ミックってキャラクターが一番ふっくらとした良いキャラクターになったんじゃないのかなという感触があります。そういう意味では僕は演出家としてはラブラブです(会場笑)。
小形 じゃあミックも良い女なんですね。
富野 僕は圧倒的だと思ってる。今ここにいらっしゃる皆さん方のリアルな世界も含めてそうなんです。男ってそういうこと、つまりそういう女性の自分にとっての位置づけってのはあんまり、意外と皆無神経だったりするんで。そういう意味では近くにいるご婦人を大事にしていただきたいと、切に思う……というのは歳だな、俺(会場笑)。
小形 いやいや良いんじゃないですか。中々ね、聴けないですからね、こういう話は。
石井 はい。
小形 良い話で、そろそろお時間なんですって。ちょっと寂しいんですけど、このG-レコ2014年の最後のご挨拶を皆さん一言ずついただきますので。まずは逢坂さんからお願いします。
逢坂 はい。皆さん本日はお越しいただいてありがとうございます。始まりの挨拶みたい。本当に自分自身が凄いガンダムが大好きで。全然リアルタイム世代ではないんですけども、リアルタイム世代じゃない人も虜にするってのは、本当に凄い作品だな、って思ってまして。そういう作品に出さしていただくというのは……なんだろうな、心にクるものがありますし、頑張ろうって気持ちもすごいありますし、出る事に対するプレッシャーってのがものすごい作品でありました。一番最初にアフレコをやった時は緊張しまくりで、もう何して良いか分かってない状態だったんですけども、今こうやって、毎週毎週楽しく収録させていただいているので、是非皆さんに、最後までクリム・ニックの勇姿を死なない様に(笑)祈っていただきながら楽しんでいただきたいな、という風に思っております。本日はどうもありがとうございました(会場拍手)。
小形 ありがとうございます。それでは佐藤さん、お別れの挨拶を(会場笑)。
佐藤 笑えないそのフラグを絶対に折りたいと思ってるんですけども。今日は皆さん12月のお忙しい中、お越しいただきましてありがとうございます。先程ベルリのマークとも喋ってたんですけども、舞台挨拶という事で我々皆さんの前でお話させていただくのは2回目なんですけども、初回の時と会場の皆さんの纏ってらっしゃる空気が変わったなというのを感じまして。というのは、皆さんがこの「Gのレコンギスタ」という作品を愛して下さってる、そして次はどうなるんだという、暖かな、そして刺激的な期待を寄せていただいているんだなという事を肌で感じて、非常に嬉しく思っています。2015年、物語はまだまだ続くんですけども、マスク大尉、そしてルイン・リーとしましては、本当にどうなるか分からないんですが、どのキャラクターにおいても同じだと思うんで、毎回毎回精一杯、一生懸命生きて行きたいと思います。今日はどうもありがとうございました(会場拍手)。
小形 ありがとうございました。では嶋村さん、お願いします。
嶋村 今日はありがとうございました。毎回毎回放映を観て思うのは、よくもこんなに沢山のキャラクターが動かせるな、っていうのを圧倒されて一視聴者になってしまうんですけども、この沢山の人を動かすエネルギーを、2015年もこのままグーッと自分も受けて、盛り上がって、最後に向かって駆け抜けていきたいなと思ってます。来年も「Gのレコンギスタ」を宜しくお願いします。今日はありがとうございました(会場拍手)。
小形 では石井君、主人公らしい挨拶をお願いします。
石井 何でハードルを上げるんですか。本日はご来場いただきありがとうございました。1話の時はほとんどゼロからのスタートだったんですけども、1話ずつ、きちんと成長できる様に、毎回頑張ってきてたんですけども、やっぱりまだまだダメな部分とかもあるみたいなんで。残りももちろん全力で最後まで駆け抜けて行きたいと思っておりますので……んーっとねー……。
嶋村 一緒に頑張ろうね。
石井 (笑)。「Gのレコンギスタ」を宜しくお願い致します(会場拍手)!
佐藤 よっ座長。
石井 すいません。
小形 ありがとうございました。では、最後に富野監督に締めていただいて。お願い致します。
富野 本当に今日ご来場いただきましてありがとうございます。後半1クールの展開というのは、自分自身でもこのスピード感を持ってやる物語を持ってませんでした。アニメの強要がなかった立場としては、アニメでもこういう事が出来るのではないか、って事で、元気の出るアニメだけでない要素も入れたつもりです。そういうものが、おそらく次の時代にはこういう方向性もあるのではないか、というひとつのガイドになる様なつもりで作ってる部分もあります。そういう様な事が本当どういう風に伝わるか、自信もないんですけども、まぁ、まぁです。自分が病気で倒れない程度には、頑張って来ましたし。あと2週間、コンテ作業は続きますが、なんとかそれでケリをつけられると思ってます。が、先ほども言いました通りです。物語そのものが完全にエンディングになる様な物語ではありません。が、「Gのレコンギスタとして」、ベルリとアイーダの物語としてなのか、ルインとマニィの物語なのか、クリムとミックの物語なのかは分かりませんけども、彼らはおそらくまだ次の時代も生きるのではないかと思ってますし、そういう物語を作る事で、その後に続くスタッフが、物語作りを考えていただけたらありがたい。そういうガイドになるものを、今作りつつあると思ってる。そういう事が出来るのも、こういう方が協力してくれたお陰で肉付けが出来てる部分があって、本当に感謝しておりますし。そうは言いながらも、今言った様な話、一切抜きにしてです。アニメってのは楽しく見れりゃ御の字よ、ってのは本当の事だと思ってますので。めんどくさいことは考えないで観ていただければありがたいと思ってます。そういう意味では、多少健全性を意識して作ってるつもりはありますけども、「嘘をつけ」と言われたらそれっきりで(会場笑)。こういう事です。大人って自分達の姿を子供達に見せて暮らしてる訳じゃないですか。そういう意味では、我々大人は全部健全でなんかやっちゃいないよね、っていうのも世の中だってのも物語としては挟んだつもりです。その辺の気分を汲んでいただければありがたいと思います。本当に今日はご来場いただいてありがとうございます(会場拍手)。
小形 (ゲスト退場後)来年、今日観ていただいた15話に、衝撃的な予告が付いて、石井君が言っちゃいましたけど、1月9日からまた放映されますので、宜しくお願い致します。また、最終回近辺でお会いできればと思いますので、宜しくお願い致します。ありがとうございました。

こちらは19:20上映後の回。上映自体は初回にあたりますが、トークショーの順番としては2回目になります。
この回はマスコミが入らなかったため、フォトセッションはなし。ただし、ビデオカメラは入って収録を行なっていました。おそらくBlu-ray第5巻あたりに映像特典として収録されるのではないでしょうか。
「なんちゃら爆弾」は人間爆弾の事ですね。理由はいくつかありますが。
デレンセン役の小山剛志氏らしき方もトークショーをハシゴされていました。

関連ツイート

ガンダム Gのレコンギスタ スペシャル上映イベント 第2回上映前トークショー メモ

行ってきたのでメモ。

小形 皆さん今晩は。今日は年の瀬に来ていただいて本当にありがとうございます。もうマスク掛けていただいている方いらっしゃいますけど。私今回、この「G-レコ」の司会を勤めさせていただきます、サンライズプロデューサー小形尚宏です。宜しくお願い致します(会場拍手)。じゃあちょっと(ゲストの)皆さんお呼びする前に少しお聞きしたいんですけど、年の瀬なんですけど、今日は皆さんコミケなんか行かれた感じなんでしょうか? コミケ行かれた方? まぁまぁですね。有馬記念行った方? 僕は三連単1-2-4着で外れました。ジャスタウェイ来なかったんで(会場笑)。ではG-レコのBDを買った方? ありがとうございます。まだ半分くらいいらっしゃいますんで、今日これから御神体が来られるんで(会場笑)、今年最後のお願いをすると思うんですけど、その時にBDを奉納しないと中々願いが叶い辛いと思いますんで、是非明日お買い上げ下さい。それではゲストの方々を呼んでいきたいと思います。
(ゲスト入場。佐藤氏がマスクのマスクを着用しアイキャッチのポーズをとる)
小形 はい。ちょっとお一方、おかしな方がいらっしゃるんですけど、ちょっとスルーさせていただいて。まず今作の総監督・脚本・原作を手掛けられております、富野由悠季監督からご挨拶をお願い致します。
富野 本当にこういう風に押し迫った時にここにいらしていただいて、心からありがたく思います。僕の様な年齢でありますと、先程のMCの小形Pに言わせると愕然としまして、本当に押し付けがましくなってますが、そういうのは全部スルーしていただいて(会場笑)。今後ともG-レコ、30年か50年、ご愛護の程宜しくお願いします(会場笑)。
小形 それでは、どなたから挨拶行きましょうか? ではまず逢坂君からお願いします。
逢坂 ちょっと待って下さい。
小形 それでは締めの挨拶を。
逢坂 締め?
小形 今年の締めの言葉を。
逢坂 今年の締め。そうですね……「つくづく天才だよ、俺は!」。(会場拍手)ありがとうございます。クリム・ニック役の逢坂良太です。本日は宜しくお願いします。
小形 ではちょっと隣の方はスルーしまして(会場笑)。今回紅一点、嶋村さんお願いします。
嶋村 私ですか。皆さんお寒い中、見に来て下さってありがとうございます。
富野 今年そんな寒くない。
嶋村 そうでもないですか(会場笑)? あれ? そうでもなかったみたいな。
小形 まぁおじいちゃん……おじいちゃんって言うとまた怒られるな(会場笑)。
嶋村 来て下さってありがとうございます。アイーダ・スルガン役の嶋村侑です。宜しくお願い致します。
小形 では石井君、お願い致します。
石井 あ、もう僕行っちゃうんですね。
小形 はい(会場笑)。
石井 完全にスルーなんですね。
小形 僕は美味しいものは最後に残すタイプなんで。
石井 あ、なるほど。じゃあこの後ちょっと楽しみですね。皆さん今晩は。ベルリ・ゼナム役の石井マークです。本日はお越しいただきありがとうございます。今日は宜しくお願い致します。
小形 さぁ、ちょっとなんか真ん中におかしな方がいらっしゃるんですけど。
佐藤 言われてるぞ(会場笑)。
石井 そうか、おかしなのは僕か。
小形 今日は髪型までちょっとこれは。
逢坂 ちょっと横向いて下さい。綺麗になびいてるんですよね。
小形 ちょっとエンディングっぽい感じになってる。
(佐藤氏が「つかめプライド」のポーズ。会場笑)
佐藤 こんなマスクでほぼ出オチなのに最後にするとは、「ふざけているのか〜!!」。(マスクをとって)マスク、ルイン・リー役の佐藤拓也です。今日はようこそお越し下さいました。宜しくお願いします。
小形 はい、1クール終わりまして、石井君、どうですか? ガンダムの主役は。
石井 いやー、以前一番最初の舞台挨拶で、新宿ピカデリーに来た時は、もう本当に緊張しかなかった。今はやらせてもらって本当にうれしいなと思いますし、すごい楽しいです。やっぱり。一話一話に挑む事が。だから今日は、たくさんの方を元気にして、来年迎えて欲しいな、って思ってます。
小形 はい、良いですか?
石井 はい(笑)。
小形 嶋村さん、アフレコも結構佳境な感じに入ってて、年内に、こないだのクリスマス辺りにやった話数で21話くらいまで行っちゃいましたけど。どうですか、今姫は。どんな感じでしょう?
嶋村 いやー、相変わらず大変です(笑)。でも、めまぐるしいので、毎回毎回。なんだろう、その勢いに巻き込まれながら一生懸命やらせていただいております。
小形 あともう5回とかになっちゃってますけど、寂しい感じですね。
嶋村 そういうこと言わないで下さい(笑)! 本当に!
小形 ごめんなさい。
石井 一番僕がショボーンってなるんで。
小形 ちょっとテンション落ちちゃね、まだ。
嶋村 まだまだ!
石井 まだまだ。
小形 まだまだですね。佐藤さん、私生活でもマスクを被ってて(会場笑)?
佐藤 マスクがないとちょっと落ち着かなくって。なので今すごく恥ずかしいんですけど。話もだいぶ佳境にという事で、ほぼ毎週毎週ですよね、どんどん新しいキャラクターが出てきて、新しいモビルスーツも増え。そんな中にあって、マスクは常に自分の目の前の事に集中しているので、ある意味、このキャストの中では一番マイペースなのかもしれません。
小形 そうですね。マックナイフに乗り換えられましたが?
佐藤 まさかあんな所からフォトンミサイル(ボム)がね。出てくるとは。
小形 出てくるとはねぇ。バナナさん?
佐藤 バララです。
小形 ワザと間違えました。
佐藤 皆さん覚えて下さい。バララです。仕事上の関係です。
小形 なんかクルクル回って戦闘とかされてましたけど。
佐藤 マックナイフはそういう特性を持った機体なので、頑張って操縦しているんですが、あんなに表のマックナイフが格好良いのに、何故かマスクはグルグル回ってるなど。ギャップが……。
小形 目、回らないんですかね。
佐藤 それはもう、マスクが全て解決してくれているので。
小形 なるほど。
佐藤 一つや二つの操作も助けてくれます。
小形 そういったマスクを、皆さん今日はお持ちになってクルクル回ってくれれば(会場笑)。
佐藤 是非、回りながら作業して下さい。
小形 逢坂さん、なかなかクリムみたいな役はないんじゃないですか?
逢坂 いや初めてですね。ここまで自分に自信があるキャラクターは(笑)。なかなかないですね。
小形 いつもだと正統的な主人公の声が多い感じがイメージ的にはするんですけど。
逢坂 はい。だからある意味僕にとっては挑戦的な部分がありまして。しかも3話からの登場だっていう事で、現場の空気感がどんな感じなんだろうかって全く分からなくて。佐藤さんとは一度お会いしてて、嶋村さんとも何度かお会いする事があって。その時に「すいません、どういった現場なんでしょうか……(震え声)?」って(会場笑)。
佐藤 お話しましたね。
逢坂 っていう様なお話をしたんですけども。
小形 皆さんはどんな感じに? やっぱり1話が衝撃的な1話だったじゃないですか。それは率直に「ヤバいよ」とか伝えたんですか?
佐藤 いや、「ヤバいよ」とか僕ら側からっていうよりは、「とりあえずやってみたら?」「やってみよう」ってところですね。
嶋村 「逢坂さんなら大丈夫!」
逢坂 っていう変なプレッシャー与えてくるから(笑)。
佐藤 「一緒に頑張ろうね」
逢坂 すごい助けていただいて。でもテストの時にやらせいただいたら、なんか笑っていただいて(笑)。
石井 あれなら大丈夫、って。
逢坂 本番に臨ませていただきました。
小形 いきなり笑い声が出ましたもんね、クリムの。
逢坂 そうですね。
小形 初めからああいう感じの笑い声にするっていう感じだったんですか?
逢坂 いや、最初のテストの時は、結構普通の高笑いというか、貴族っぽい笑い方というか。「ハッハッハッハ」っていう。言うなればちょっとマスクに似た様な笑い方だったんですけど。なんか本番テンションが上がっちゃって。何だろう、甲高いというか。ヒャッハー!みたいな感じの声に。やっちゃったけどこれ大丈夫かな? テストと全然違うけど大丈夫かな? って事だったんですけど、特に言われず。
小形 こちら側大爆笑でしたよね、監督。監督?
富野 いや、あの全然覚えてません(会場笑)。現場の事は何にも覚えてないんで。
小形 このお四方、いかがですか監督。ここまでアフレコで、まだ全然だと思うんですけど。
富野 いや、あの、これはご本人たちが一番知ってる事だと思うんですけど、この四人に対しては何も言ってません。注文は一切つけてません。ので、そういう意味では楽をさせてもらってます。だからつまり記憶に残らない(会場笑)。
小形 もっと困ったちゃんにならないといけないって事ですね。
富野 いやいや、別の事で手を焼いてるところがありますが。
小形 そうですね。
富野 これ以上は勘弁して下さい。
小形 そうですね。ちょっと監督、今日のここに来ている場合じゃないかもしれない感じなんですけど。今ご表情暗くさせてしまって申し訳ないんですけど。今監督ラス前辺りをコンテ書かれてると思うんですけど。いかがですか? 最後の方の感じ。
富野 正直言って、今日ここに来なくちゃいけない事に本当に腹が立ってて(会場笑)。仕事が終わってねェンだよ(会場笑)! 納会どころじゃねェンだよ。ここにいる何人かの方もきっとそうだと思うんですけど、アニメがらみのこんなとこに来てる暇ねェンんだから勘弁してくれ、ていうのは手挙げてくれなくて良いです(会場笑)。そういう心境です。が、今ここに来させてもらって、四人の方の声を直に聞かせてもらって、実を言うと物語の展開が変わってくるという風になるんで、やはり今ここに立たせてもらって良かったなと思ってます。
小形 これは死亡フラグって事ですか(会場笑)?
石井 えっ?
佐藤・逢坂 マジですか?
小形 この後やらかしたら……。
富野 いやいやいや違う違う。声の印象でとか、ものの言い方によっては最終回で……潰しちゃう(笑)。(どよめくキャストに)うるせェな! それができるのが私の立場なんだから(会場拍手)! それについて皆さん方からご希望があれば、後程、単位がだいたい350円くらいからこうやって一口二口で、何口かによって決めさせていただきたいので。
小形 じゃあマスクさん死んだ方が良い人は。
佐藤 いの一番ですか(会場笑)。
小形 監督、マスクはモテ過ぎじゃないですか? ちょっと訊きたいんですけど。
富野 えっ?
小形 今三角関係に入ってるじゃないですか。マニィとバララで。
富野 違う(笑)。ダメ。
小形 ネタバレダメですか。
富野 そんな事ないです。そんな事ないのは、25話で三日程前にマスク絡みのシーンを作りまして。とても気に入ってますんで、ちょpとこれ以上言えない(笑)。
佐藤 おーっ。僕らも皆さんと同じくらい知らないですからね。
石井 そう、全然知らない。ちょっとハラハラしましたね。
佐藤 ハラハラしましたね。
小形 一番最初の新宿ピカデリーの挨拶で、ルインとね。マスクの。分からない前例がありますからね。
佐藤 前例があります。あっさり正体バラされる(笑)。
小形 これ、今の内に監督にアピールをしておいた方が良いんじゃないですか?
富野 もうマスクに関しては終わったんで。
佐藤 「終わった」(会場笑)?
富野 あと、クリムもどうしようかなって。まだ決まってない(笑)。
逢坂 えーっ!
嶋村 今日にかかってる。
富野 だから今日の発言如何によっては(笑)。だってこっち側の仕事遅れてて、年明けなんだもん、最終回のコンテやるの。だからそうなるでしょ。気分次第ですよ。
小形 気分次第で今日会ってる内に、350円。
富野 受け取るんで。だけど男の申し出は受け入れません(会場笑)。
小形 アイーダさんとか最近「ポンコツ姫だ」って皆さん言われる様になっちゃったんですけど。
富野 はいはい。
小形 これ、監督このままポンコツな感じになっちゃうのかなぁってのが。
富野 今全然予定立ってない。一応コンテ手伝ってくれる方がいて(注:宮地昌幸氏)。やってもらったんですけど、このコンテ、昨日見たんですが、嫌だなァ、って。あと、良い思いをさせてくれたら、ケロッと変わるかもしれない(笑)。
嶋村 んー。
小形 これ公開でこんな事言って良いんですかね?
富野 良いです良いです。どうしてかって言うと、本人が一番その事を良く知ってまして。この歳になると人畜無害になりますので、何があっても影響されません。
小形 なるほど、勿論面白い方になる分には良いですよね。
富野 そうですよね、それで基本はG-レコは「楽しい番組」で終わらせたいと思ってますので。皆ハッピーになる様に。
小形 皆ちょっと、顔笑ってないですけどね(会場笑)。
佐藤 だってマスクに関しては終わったって(笑)。
富野 天国に行ってもハッピーなんだからね。
小形 終わったって言われてますからね。
佐藤 2015年ヤベェな。
小形 アイーダさんがモビルスーツであんまり活躍しないのは、これは姫様だからですか?
富野 えっ? 全然活躍してない? やってる暇ないんです(会場笑)。
小形 ベルリは大丈夫ですね? 一応主役だから。
富野 今それで思い出した。25話25話。アイーダさんすごいよ。今思い出した。2秒くらい(笑)。
石井 何が起こるんだ、2秒で。
嶋村 いや、その2秒がすごいんです。
佐藤 マジか。
小形 来年その2秒に賭けて。
嶋村 はい。
小形 宜しくお願いします。
嶋村 分かりました。
小形 でもベルリは主役だから
石井 大丈夫でほしい。
富野 いやいやいやいや。昨日、二日前かな? メインアニメーターの吉田君と相談しまして。どうしようかねェって。要するに、メカデザインをしてくれた安田君っていうね、とても天才がいてね。我々のスケジュールを全く無視してアイデアを出してくるんで(会場笑)。そのアイデアを全部取り入れるとね……って。G-セルフ、これ絶対的に誰も倒せないんだよね、って話になっちゃって(笑・会場笑)。じゃあどうしようかね、ってんで。昨日ようやく解決がつきましたんで。あとは。最終回を楽しみにしてもらって下さい(会場笑)。
石井 僕も楽しみにしなきゃいけないパターンですね。
小形 そうですね。僕もその話(どう解決したか)聞いてないんで、どうなるかまったく分からない(会場笑)。
富野 いや、本当にコンテはコンテで発注して来たんだけども、昨日吉田君と話をして、やっぱそうだよね、ってなもんで、全部ガラーッと変えちゃったの。だからこんな所で、こんな話をしてる暇ないんだって言ってんの(会場笑)! いい加減分かれ!
小形 すいません。すいませんでした、それは。まさかそんな事になってるとは思わない。何で今日「ちょっとなんか機嫌悪そうだなァ、眠いのかなァ」なんて思ってたら、そういう事だったんですね。それは頑張らないといけない。
富野 かなり加重がかかってます。つまり、最終的な設定というのが出たのが10月の末なんです(注:最後のパックの事か)。11月に入ってるんです。それでシナリオベースにしたコンテを描いてもらって、そのアイデアを重ねてきたら、どうしようもなくなっちゃって。という事は全部コンテ描き直しシナリオ書き直し。そりゃそうですよ。愚痴愚痴愚痴愚痴……(会場笑)。これからはずっとノイズが入りますから(会場笑)。愚痴愚痴愚痴愚痴。
小形 これ25、最後の方の話ですけど、ここまで放映は1クール分13話上がってますけど、監督的に手応えとかどうですかね?
富野 全然手応えないです。
小形 ないって。あるって言って下さいよ。
富野 皆さん方のご支援で、熱いご支援をいただいてまして、心から御礼申し上げます、って言えば良いの?
小形 はい(会場笑)。皆さん褒めてあげて下さい。
富野 そう、誰も褒めてくれないんです。
石井 (笑)
小形 アイーダさんが褒めてあげると。
嶋村 いや、いつも「監督すごいです」って皆で言ってますよね……(会場笑)?
富野 殴るぞ!
小形 殴っちゃだめです。公開でそういう事しちゃだめですからね。
富野 本当に真面目な話をしますと、この歳の差だと若い人はそりゃ褒めづらいのは分かってるけども、こちらの立場にしてみると、それはそれは寂しいもんですよ(会場笑)。
小形 これ皆さんにも言ってる事ですからね。我々だけじゃなく、もっと褒めてほしいと、監督は申しております(会場拍手)。
嶋村 影では本当にすごく褒めてるんですよ。
佐藤 ほら、こんなに。
富野 だからと言って、昨日吉田君と話をした本線というのは決めましたんで。G-セルフは負けるかもしれない(笑)。
石井 えーっ、やだー。
小形 それは……ちょっと後で帰りに話しましょうね、車の中で(会場笑)。
石井 宜しくお願いします。
富野 350円の10口とか20口とか。
小形 そんな安くて良いんですか。3500円ですよ(笑)。全然安いですよ。払うよね石井君。
石井 勿論です。もう払っちゃいます。いっぱい。
富野 だけど。
小形 男はダメなんですよね。
富野 そうじゃなくて、弱くなる、と(笑)。
小形 そこは頑張らないと。
石井 頑張ります、僕。
富野 だからその後に、愛とロマンと感動が待ってる最後のエンディングなのよね。勝った方をヒーローだと言ったらバカでしょ?
小形 ちょっとこれ以上こわいから……(会場笑)。
佐藤 小形さん口数が少なくなってる。
小形 これに触れるのはまた終わってからにしましょうね。
富野 冷静になったら、これ以上ささってもらうのは困るんで。もう、この後はなし。帰りますので。
小形 いやいや。ダチョウ倶楽部のコントじゃないんだから(会場笑)。石井君はどうですか? 周りの反応とか。
石井 周りの反応というとそうですね。
小形 ご家族が喜んでくれたとかないんですか?
石井 ウチの父親が一番すごいですね、やっぱり。
小形 お父さん、お幾つでしたっけ?
石井 お父さん今50……かな? 50くらいだと思うんですけど、元々ガンダムが好きで。僕がフィリピンから日本に来た時も、一番最初にリビングにザクが飾ってあって。
小形 子供の頃から?
石井 そうですね。だからプラモデル作ってて。ガンダム好きなんだな、って後々思って。僕が「ガンダム決まったよ」って話たら「ふーん、そうなんだ」ぐらいだったんですけど、気がついたら、土曜日かな、決まったのを報告してから。G-セルフガンプラが発売された時に、土曜日に帰ってみたらG-セルフがバーンって飾ってあって。作ったの? って言ったら「うん、作った」って。「まだこれから変わるから」って本格的に塗装し始めて。「すごいじゃん、かっこいいじゃん」「でしょ」って。また次の週来て見たら、もう一体増えてるんですよ。「これ何したの?」って言ったら「ちょっとだけ汚し塗装入れたの」って、どんだけ本気なんだよ、って。それ俺に言ってよ「応援してる」とかって。
小形 それ恥ずかしいから言えないんですね。
石井 それでやっと、このお仕事認められたかな、ってなりますね。
小形 嶋村さんは周りに変化とかありますか? この作品出て。
嶋村 家族の話で言うと、私は兄がガンダム好きなんですが。「お兄ちゃん、私決まったよ」「頑張れ。お前の台詞がギュッと来なければ嬉しくない」って言われて。
小形 本気で観ていらっしゃるんですね。
嶋村 はい。
小形 今回のプリキュアは喜んでいただけたんですか(会場笑)?
嶋村 え?
佐藤 ここで?
小形 お兄ちゃん、そっちの方がアレなのかなって。(会場拍手)何故か拍手を。おめでとうございます。
嶋村 ありがとうございます。兄にはまだ報告してません。
小形 してあげて下さい。佐藤さんどうですか?
佐藤 僕の事を言いますと、何の因果か、同じ時期にマスクのキャラクターをやらせていただいております。
小形 某。しかもウチのガンダム作品。
佐藤 お世話になっております。
小形 レッドウォーリア出てきましたね。
佐藤 レッドウォーリア出てきましたけど置いておいて。本当に元々ガンダムが好きで声優を志した身としては、非常に幸福だというか、刺激的な年になりましたし。忘れられない一年だったと思いますね。
小形 逢坂さんは?
逢坂 僕はそうですね、僕自身もガンダム好きですし、周りの友達とかも大好きだったんで、最初はすごい喜んでくれたんですけど。結構同じ業界目指している知り合いがいて。段々アニメを見ていくたびに、お前がムカついてきた、って言われて(笑)。
小形 それ嫉妬なんですかね。
逢坂 嫉妬なんですよ。出やがってみたいな。そういう感じで言われて。「さっさと追いかけて来いよ」って一言を残して帰りました。
小形 確かに業界の視聴率もすごい高いです。
逢坂 そうですね。
小形 ちょっとここでフォトセッションの方に入りたいと思いますので。
(フォトセッション)
小形 はい皆さんご協力ありがとうございました。なかなかこんな事はないですね。マスク部隊が揃うのは。
佐藤 壮観ですね。素晴らしい眺めでした(会場笑)。ありがとうございます。
小形 良い思い出になりましたね。
佐藤 ちょっとちょっと。
石井 僕は忘れませんよ(笑)。
佐藤 おーいっ。やめろやめろ。
小形 リアルな感じがしますね。佐藤さんの心が惑わされたまま終わってくのもアレなんですけども、そろそろお時間が来てしまいましたので皆さんに最後に一言ずついただいて、おしまいにしたいと思います。ではまず逢坂さんから。
逢坂 はい、本日はお越し下さりありがとうございました。僕今回が、こうやって話させていただくのが初めてだったので、今まで1クール分言いたい事があったんですけども、皆さんの前でこうやって話せまして、名言の方も色々言わせていただきまして(笑)。本当に楽しかったです。これからも「Gのレコンギスタ」はまだまだ続いていくので、是非最後まで楽しんでいただければなと思っております。本日はありがとうございました(会場拍手)。
小形 では佐藤さんお願いします。
佐藤 はい、「Gのレコンギスタ」でこうして皆さんの前で立たせていただくのは二度目なんですけど。本当にこの1クール、我々キャスト駆け抜けてきたなという感があります。ですが、まだ話は続いていて、僕らも、これからどうなるんだろう、という気持ちは皆さんと同じだと思いますので、また来年も元気を持って立ち向かって行きたいと思いますので、是非ついてきて下さい。今日はありがとうございました(会場拍手)。
小形 では嶋村さんの方からお願いします。
嶋村 今日はたくさんの方に来ていただいて、たくさんの方にお会いできてとっても嬉しかったです。これからまた、元気のGを充電して、2015年を元気に迎えていただきたいと思います。来年も宜しくお願い致します(会場拍手)。
小形 では石井君。
石井 はい。本日は来ていただき、ありがとうございました。収録ももうすぐで終わってしまうんですけど、残りの回も全力で駆け抜けていきたいと思っておりますので、今後の展開を楽しみにしていただけたらなと思います。そしてGのレコンラジオも宜しくお願い致します。ありがとうございました(会場拍手)。
小形 では、最後に監督なんですけども、ここまでコンテの方も切っていただいて、あともうちょっとってとこなんですけども。テレビは結構キツくなってきましたか、そろそろ。
富野 うーん、自分で勝手にキツくしてるな、って実感の方が重いですね。っていう事が実を言うとヒントになってまして。おそらく人生でこんなに展開の早い1クールをつくった事はありませんので。そういった意味ではお子さん達振り落とす様な気分になるかもしれませんが、アニメとか映画ってのはこんな事もできるんだぞ、って事のサンプルを見せてるつもりです。そういう意味では驚異的な展開をさせてもらおますので、本当に申し訳ございませんが、分からない子達にはフォローしていただきたいと同時に、実を言うと最近分かってきた事があります。G-レコについて、小学生が一番理解をしている様です、という情報も手に入れる様になりましたので、大人の皆さん方頑張って付いてきて下さい(会場笑)。という事で、来年も宜しくどうぞお願い致します。本当に今日はご来場いただきましてありがとうございます(脱帽して礼・会場拍手)。

20:20上映前の回。トークショーとしては第1回になる。
こちらはマスコミが入り、フォトセッションが行なわれました。ニュースサイトで報じられたのはこちらの回。

熱量と文字数098 定点観測:宮地昌幸2014冬 富野関係メモ

http://netsumoji.seesaa.net/article/410538460.html
分量が多いので、とりあえず実況twをまとめ。

  • 宮崎、富野の還暦を祝った唯一の業界人。富野「確かにそれは珍しいね」
  • 富野監督に会った瞬間に「何でもやります」富野「何でもやってもらおうじゃないか」
  • キングゲイナー第2話のカッティングで超怒られる。富野「そんなんじゃねぇだろ!」。AR台本を投げられたが巨匠の暴れん坊には慣れてたので内心は「来た来たー」だった。そういう態度はこっちの本気度を試している。
  • 富野さんの才能が超迸る瞬間を沢山見た。キングゲイナー第13話のコンテは目の前で直された。絵が圧倒的に上手い。富野さんは綺麗な絵ではないが圧倒的に構図が合っている。スターウォーズep4の様なスケール感を持っていて、ルーカスよりスゴい人だと思っている。スピルバーグクラス。
  • キングゲイナー第25話の終わり際のアフレコ待ち時間(26話のARと25話DBの間のこと?)の食事中に、富野さんに「僕ね、君にやってもらって本当に良かったと思っているよ。急激に成長してくれて僕は君に出会えて凄く嬉しかったよ」といってもらった。でもその後、言った事を忘れてる感じだった。河口Pに「宮地さんオヤジ転がしが上手いなー」と言われた。
  • 富野さんもキングゲイナー後半は追い詰められてよく怒っていた。
  • テレビシリーズをやる時は絶対に富野さんを意識する。
  • 宮崎、富野両者ともスケジュールを凄く守る。スケジュールはクオリティとイコールになっていて命取りになる事を凄く理解している。アーティスティックなのは振りで、自己管理能力が天才的。
  • TVと劇場の違いはライブ感。短距離走の連続。富野さんのTVシリーズは1回1回クラス替えしながら生き残りしていく。ゲリラ戦
  • 富野さんは「TVだから僕はこんなに我慢してるんだ」と言うが実際は枚数を使ってる方。潤沢な状況で宮崎監督を超えられる能力のある方だが、TVのライブ感の面白さで苦労しながらやっている。
  • ジブリ出身だと枚数を使うと思われる。出自のしょうがなさとしてクンタラとして生きるしかない
  • 弱気な監督とやると物足りない。
  • 宮地氏、G-レコにコンテで参戦公表。今までやったコンテでナンバーワンに難しい。受験勉強で言うと一夜漬けで通用しない設定量
  • Gレコは二元論で済まない世界観。ベルリは誰も敵味方にせず色んな所を移動しながら演る。
  • G-レコは、あれをやって、これをやって、こういう事もやるんだ、という凄み。やっぱすげぇな。
  • 富野さんはすっげー働いている。命削ってる感。
  • 最初はG-レコ参加に抵抗感があったが設定制作(おそらく笠岡氏)に口説き落とされた。
  • 富野「宮地君ちょっと待っててね。ちょっと僕描いているものがあるの」と言って会議室から出ていったがすぐ戻ってきて耳元で「お互い老けたよね」。
  • G-レコのコンテ打ちは、富野さんは事務的な打合せは嫌いなので「後は読めば分かるだろ?」と言いながら後は雑談と「僕はこんな事を考えてる」とフィーリングのセッションみたいなトーク。後は任せたみたいな感じ。
  • 富野さんの作品は、今オリジナルのない世界で圧倒的。僕らのSFは脱法SF。富野さんのは本当のSF。何故かと言ったら子供の為にも栄養がある。富野さんの鞄持ちから始めるべきかもと、荒木さんも含めてそう思ってます、だから次の作品はスタートから参加させて下さい、と富野さんに言った。それに対して「ほんと僕そう言ってもらって嬉しいの。でも僕に次はないよ。僕にこれ以上があるとおもう? これで最後よ」と言われた。自分の人生の締めくくりとしての覚悟があった。うるっとした。
  • とか言いながら作り続ける巨匠も知っている。
  • キングゲイナーを請けた時に作家性がないと言った事に、富野「それを言ってくれてホッとした。ありがとう」「(富野節とカットインは)苦肉の策で何の作家性もない」と言われた。

G-レコファン、富野ファンは必聴の内容。今度行なわれるトークショーにも、仕事が被らなければ行ってレポ予定。

川村万梨阿氏、G-レコに出演か

宮路一昭、川村万梨阿アニタメ温故知新!#3
http://live.nicovideo.jp/watch/lv202716924

川村 あきまんさん、ガンダムでお会いしました。
岡本 ホントですか? お世話になってます。
川村 こちらこそ、こちらこそ。すごく物静かな、とってもほっこりした方だったんですけど。

他の機会ならすいません。

三枝成彰 映像音楽の世界 三枝・富野トーク

行って来たので以下。

三枝 ガンダムの原作を作りました、富野さんです(会場拍手)。ありがとうございます。
富野 一番初めに、純粋な三枝ファンと、東京フィルのファンの方には耳障りな言い方をします。今日、こういう風な会場でさせていただいたのは、ガンダムファンがいてくれたおかげだっていう事は、かなり事実でございまして(会場笑)、本当に今日ご来場いただきましてありがとうございます(会場拍手)。
三枝 私がオペラをできる様になったのも、ガンダムの印税のおかげなんです(会場笑)。本当に。
富野 だそうです。
三枝 JASRACの戦後100傑の中の30傑に入ってるんです。それが今日の(逆シャア)ではないんですけど、「Ζガンダム」で30傑に入って。色々入れると、たぶんガンダムで20傑くらいにいただけたという事。一番上なのは??(よく聞き取れず)でしたっけね。
富野 あれ、そうでしたっけ。
三枝 でも、本当におかげさまで私はオペラができる様にお金ができたというのは、ガンダム、富野さんの。
富野 いやいや。という事は、僕ではなくて、ここにいらっしゃるガンダムのファンの方のお金、出資のお金で出来たという事なので(会場拍手)。という意味では、威張ってやって下さい。
三枝 一番最初に会った時はですね、黒いマントを着て(会場笑)っていうのがあるんですよ。何事かと。黒いマントを着た人が。
富野 悪魔が来たと。
三枝 そう思いましたよ(笑)
富野 と言う様に、大変古い人、っていう様な感覚を持ってたんで、実を言うとヤバいなこれでいけるのかなと、ちょっと心配だった。というのが一番最初にスタジオで録音を立ち会った時の記憶であります。が、だけれども、三枝先生にお願いした一番の理由というのがありまして。今日既に前半で聴いてお分かりになります通り、弦のオーケストレーションがとっても綺麗な譜を書いて下さる方。そしてガンダムの様な作品にはむしろ、そういうものを使ってもらえたら、もう少し表現が豊かになるのではないのかな、と思ってお願いしました。で、そういう様なものが今日こういう形で、こういうところで、こういう音が聴ける、という事は、皆さん方の、アニメしか知らない方にはこういう世界もあるんだよ、という事を本当に知って欲しかったという事がありまして。これがようやく、26年目にして実現したというのがあります(会場笑)。本当にありがとうございます(脱帽して礼)。
三枝 (下壇しつつ)大丈夫ですか?
富野 大丈夫です。二人して坐骨神経痛で(会場笑)。三枝先生は手術して見事に綺麗さっぱり直ったそうなので。今の「Gのレコンギスタ」の仕事が終わったら、手術を受けようかなーって思ってます(会場笑)。

御禿は亜阿子さんと、他の女性の三人連れでいらしゃってました。いつものライツ乾氏はいなかったもよう。

ガンプラEXPO2014 Gのレコンギスタ トークセッション第2回メモ

第1回から続き。
http://d.hatena.ne.jp/char_blog/20141125/1416942394

トークセッション

(自己紹介省略)
倉橋 先程、小形さん形部さんから公式にグリモアを名乗って良いと言われたので。
小形 これから全国至るところに現れると思います。
倉橋 そうですね。是非気軽にグリモアと声を掛けていただけたらと。仮に富野さんからふざけるなと言われた時には止める可能性が……。
小形 問題ございません。
倉橋 第1回もやったんですけど、今回からのの方もいるという事で、小形さんから今回のG-レコの始まりの経緯と、形部さん参加という事で、簡単にご紹介いただければと。
小形 はい。一応この企画自体は2007年ぐらいから、富野さんとやってまして、始めは「ガンダム」って付いてなかったんですけど、元々シナリオ段階からG-セルフとか、ミノフスキー粒子とか、ガンダム用語がいっぱい出てたんで。もうそれだったらガンダムとしてやってしまえと。そちらの方がバンダイさん始め展開できるかなという事もあって、そういう風になったと。形部さんには、2010年?
形部 2010年の終わり頃。
形部 入っていただいて。始めまだ安田さんが入っていなかったんで、色んなガンダムG-セルフの前のデザインとか色々やったりとかしていただいて。だいたいモビルスーツ今回たくさん出てくるんですけど、安田さん1割、形部さん9割とか。
倉橋 偏ってますね(笑)。
小形 偏ってます。それぐらいの物量をやっていただいて。
倉橋 安田さんがやられたのがG-セルフとレクテンですね、今(モニターに)出てる。他はほとんど。
小形 他は形部さんのものを色々指示を出していただいたりとか付属でこんな風な感じで良いんじゃないですか、って言っていただいたり。
形部 レックスノーも。
小形 そうですね、レクテンのバリエーションという感じですね。
形部 後バックパックは全部安田さん。
小形 元々形部さん自体は、G-レコに至るまでの経歴というか。
形部 15年ぐらい前まではゲーム会社に勤めてたんですけど、そこからフリーになってからは広告のイラストばっかりやってきて。アニメの仕事もしたかったんですけど、ちょこちょこっと誘っていただく事はありながらも、そんなにガッツリできる様な事はなくて。一度富野さんと全然違う話で関わった時に、サンライズさんの河口さんにポートフォリオをお渡しした時に来た仕事が、前の「セイクリッドセブン」っていう仕事です。
小形 スーツデザインですね。
倉橋 メカではなかったんですね。
形部 変身後のスーツをデザインしていたんですけど、今回突然お電話いただいて参加する事になったのがこの現場です。
倉橋 その時は富野さんが直接?
形部 直接電話を。
小形 非通知の電話で。
倉橋 無視してたって奴ですね(笑)。運命みたいな感じなんですかね、出逢いというか。
小形 今回いきなり「メカ描いてくれ」っていう電話が?
形部 その時言われたのが、一応ガンダムの世界観なんだけど、ガンダムじゃないものをやりたいから、ちょっとメカやってみない? って言われて。
小形 翻訳すると(会場笑)、富野さんの話ってちょっと分かりにくいんですけど、ガンダムなんだけど、今までとはちょっと違うシルエットとか、そういったものを出したいと。新しいものを重ねていかないと、今までと同じ様なものになってしまうので、それは自分の中に対する戒めでもあるんですね。すぐ自分の手癖で同じ事をやってしまうんで、なるべくそうならない様に新しいものを何か足してって、物語を作りたい、というので、多分形部さんみたいな人に、今までメカ描いた事ないんだけど、富野さんの中では「NIKEのシューズをデザインした人」という事になっているので。広告を描いた?
形部 NIKE FREEの広告やったんです。
小形 それで勘違いして。
倉橋 シューズ自体の。
小形 デザインをしたと。
倉橋 中々分かってもらえないとこですね(笑)。
形部 良かったです、勘違いしてくれて。
小形 勘違いしなかったら今ここにいなかったですからね。
倉橋 違う形のモビルスーツになってる訳ですからね。
形部 ありがたいです。
倉橋 この流れでやられて、まず最初にG-セルフの前にグリモアのデザインを最初上げられてたんでしたっけ?
小形 最初はマックナイフ
倉橋 マックナイフでしたね。
小形 先週の放送を見ていただいた方いらっしゃると思うんですけど、モンテーロさんがお亡くなりになられて。突然の不幸が訪れまして。当時にこのエルフ・ブルックもやられ。相打ちって形に一応なりましたんで、マスクさんが機体を乗り換えないといけないので。今週10話、今ネットにも出てましたけど、「進撃の巨人」の荒木さんとWITさんが作った10話の最後の方に出てくるマスク次ののモビルスーツマックナイフ。これに近い形のモビルスーツを一番最初に形部さんから提案いただいた。
形部 あれはもう企画が全然出来上がる前というか。まだふわっとしている時に、なんとなく出したものがあったんですけど、これがマックナイフだったんですけど、また拾っていただいて今回。
倉橋 まだガンダムというのを意識する前の段階で?
形部 あの時には既にミノフスキー粒子とキーワードいただいてたんで。割と意識はしてたんですけど。1回目にかなりガンダムを意識したものを出したんですよ。そしたら「何か違うな」って言うので、半ばヤケクソ気味で(会場笑)。
小形 これも一旦保留って形になったんですよね。
形部 そうです、はい。
小形 その後モンテーロとかグリモアを出してるんですけど、その後安田さんのG-セルフが出てきて、ガンダムが決定して。安田さんのG-セルフは今回目が特徴じゃないですか。そうするとマックナイフも目が特徴だったんで、それもあって、あのデザインありましたよね、って話になって、マックナイフが出る事になったんです。何気に富野さんは、今回の26本で50体以上のモビルスーツが出てくるんですけど、その中で一番マックナイフを気に入ってるらしいんで。言ってました。
形部 ほんとですか。それはやっぱり劇中で良い感じで?
小形 そうですね。これまだ動いてるところこれからなんでアレなんですけど。11話12話、10話はちょっと出てくるだけなんですけど、11話12話でガッツリと戦闘シーンがあって、特に12話は凄い。派手な動かし方をしてるんで。今プラモデルの、テストショットですか? あれだと関節部分とかまだこれからだと思うのでアレだと思うんですけど。もっと近接格闘に向いてるって言うか、やっぱり動かして面白い感じに見えそうなイメージですね。
名田 形部さんのデザインされたイメージを見て、凄い良く動くな、ってのは伝わってきましたので、それは再現しようという事で、今そういう関節仕込んでおります。
小形 本編中でもマスクがくるくるコマの様に回りながら。
形部 回りましたか。良かった。
倉橋 では画面に(モニターに設定画)。スノーボードハーフパイプみたいに。ああいう感じかなというイメージで。
形部 スカイダイビングしている人みたいなイメージで。空中で色々できるってコンセプトなんで。
小形 あれが飛行形態って感じで。
名田 モモンガスーツでしたっけ。ああいう感じで。
形部 変形する必要がなく、手足が翼の代わりになるっていう、そういうイメージですね。
小形 ああいう風に股も広げられるっていう。他にもマックナイフの画稿ってあったりします?
倉橋 これとかです(武装画稿)?
小形 お尻から何か出てきますね。フォトンボム。これ富野さんが、トミノならではの使い方を12話してますんで。皆さんお楽しみにしていただければと。誰が使うんだっていう(会場笑)。ほんとあのオヤジは、って皆思う様な使い方をしてます。なんで、ギミック的にも動かし方的にも、今までのモビルスーツにない様な動かし方をしているんで、非常にマックナイフは面白いなと思います。
形部 実はこわかったんですよ。マックナイフが一番ガンダム界から遠いじゃないですか、デザイン的に。だから世に出るのが一番こわかったんですよ。
倉橋 最初に僕らも設定資料で見た時には、何だこれ、って。
名田 そうですね。
倉橋 思いますよね。
名田 ええ。
倉橋 凄いなと思ったんですけど、でも色んな横並びで見ていくと、違和感はあるんですけど、まとめられて、こういう世界観もありだな、という風に段々カッコよく見えてくると言うと間違いかもしれませんけど、プラモデルになったのも、そういう流れなのかなと。
小形 マスクのキャラクターがね、ああいうちょっとおバカって言ったらおかしいですけど、おかしな変態キャラクターになってきたじゃないですか。
倉橋 そうですね。
小形 だからちょっとファニーな感じの印象があっても、マスクだったら乗りこなせるんだなと(会場笑)。
倉橋 5話冒頭から野球でやる様な円陣組んでましたもんね。
小形 こんな事やって。
形部 先週は飛び降りてました。
倉橋 びっくりしましたよね。
小形 富野さんはこういう自由に可動ができるっていうところを利用して、色んな芝居をつけさせてますね。股間がやたら気になるみたいですよ。気になるみたいです。そういった表現を凄いしてる。これも本編お楽しみにしていただければと思います。
倉橋 ちょっとマックナイフから離れるんですけど、股間で思い出したんですけど、コクピットにトイレあるじゃないですか。あれもやっぱり?
小形 あれは単純に理由としては、今回宇宙で戦闘とか生活をするっていう事が基本として考えられてて。短距離の戦闘とかは何時間単位で帰ってこれるんですけど、もう少し宇宙に放り出されて、一週間とか漂う事になった時とか、そういった時用に考えられて今回のコクピットは作られている。そういった時にやっぱりオムツだけではカバーできない部分もあったりとか、生活の基本となる部分がコクピットに付いてて安心……安心じゃないですね、宇宙空間にいる分にはまだ生きてられるけど、じゃないと頭おかしくなっちゃう。っていうのと、富野さんがちょっと若干、何度も言ってるんですけど、お年を召してきて、頻尿になってきたんで。やっぱりトイレが近くにないと落ち着かないんですよ。これって我々まだ若いって言っても中年差しかかってきている訳じゃないですけど、富野さんが言うのは「お前らの30年後の姿がこれだから、今の内に嗤っとけ」って(会場笑)。「皆分かる様になる」って。そういう深いね、今回は。
倉橋 ちなみにトイレのデザインは形部さんしてないですよね?
形部 してない。
小形 でもコクピット
形部 コクピットはやりましたけど。一番初めに安田さんがG-セルフコクピットをやられてて。残りの勢力をその後に引き継いだ感じで全部やりました。
小形 そのコンセプト、今回は結構早い段階でありましたよね。
形部 そうですね。
小形 だからパイロットスーツも一応お尻のとこまでチャック開く様に。あれは富野さん流のモロじゃないセクシーさを、そういったところで見せたい、っていうのが一応あるみたい。
倉橋 伝わっているかは……(笑)。
小形 そうですね。10話でそういった感じのシーンがあるんで。
倉橋 期待大という事ですね。
小形 そうですね。今週のMBSは木曜日で、TBS金曜日で。「進撃」の荒木さんとWIT STUDIOグロス回でやっていただいて。本当は他の人様のスタジオで作っていただいた回なんですけど、神回にしていただいてるんで。本当、凄い。高トルクパックが大活躍。是非。まだちょっとラインナップないんですか? 高トルクパックは。
名田 まだ予定入ってないんですけど、ちょっと今週の見たら分かんないですね(笑)。
小形 皆さん見ていただいて、バンダイの静岡工場グリモアさん宛に「高トルクパックを出して下さい」って。多分書かざるを得ない回になります。色々何か頼み事がある際はグリモアさん宛で。
名田 静岡ホビーセンター グリモア宛で。多分届きます。
倉橋 大丈夫大丈夫、言っときますから。
小形 10話だとウーシァがちょっと、山根さんが元々描いたデザインを、形部さんがリファインしている感じですよね。
形部 そうですね。神回なのに僕のは出てこない……。
小形 アルケイン一応予告でも出てましたけど。ちょっとスカート部分千切られたりしてましたけど。
形部 マズいですね、一応女の子モビルスーツなんで。
名田 実際狙って描いてますよね。
形部 普通にやって欲しいんですけどね。もっと活躍して欲しい。ウチの息子も凄い待ってるんで。
倉橋 バンダイの人も待ってます、活躍を。
小形 形部さんの息子さんの名前で投書とかをちょっとウチのスタジオ宛に、富野由悠季宛に。「もっとお父さんのアルケインを活躍させて下さい」って(会場笑)。
倉橋 多分お子から言ってもらった方が効くと思います。
形部 ほんとですか。
名田 「変形が見たいです」(会場笑)
倉橋 それは是非。今からでも何とかしていただきたい。
小形 おいくつでしたっけ、お子さん。
形部 8歳です。
小形 「8歳の少年からこんな手紙が来ました」って言ったら一番響くかもしれない。
形部 あっ……書かせます(会場笑)。
倉橋 結果的に小形さんのとこにしわ寄せが来るかもしれない。
小形 可能性はあります(会場笑)。でもしょうがない。
形部 でも20何話くらいで変形したら凄いですよ。
倉橋 キターなりますよね。
小形 今のところ残念ながら予定は。
倉橋 予定は未定ですからね、まだ分かんないですよ。
小形 さっきの話の補足で、モンテーロがお亡くなりになっちゃって。第1回目トークショーあって、その時に「もう出ない」って僕言っちゃったんですけど、まだ出る可能性あるみたいで。
形部 そうですそうです。一応見ましたけど。
小形 シナリオ段階ではまだ少し残ってた?
形部 見ました。最後の方に……。
小形 濁してもらえれば(笑)。可能性の話です。まだコンテで変わる可能性があります。なんでお亡くなりになってしまったんですけど、買っていただいて色々遊びを。さっきもアイーダ専用のモンテーロが初めあったと。
名田 形部さんがTwitterなどで上げていただいてるんですけど、黒かったり赤かったりというのがあって。赤いの見た瞬間に、これ良いなーってのがあって。一気に赤く塗って組み立ててみました。
小形 今回モンテーロは特にコクピットのお立ち台って呼ばれてる部分が富野さんから指示が。
形部 そうですね。初めに指示が「胸の突起は何なんだ」というのが聞かれて。
小形 デザイン画稿ありますか(モニターにお立ち台画稿)?
形部 胸の突起の説明をすると「何だ、下らない」っていう事になって。「それなら何かお立ち台的なもの付けてくれ」って言われたんですね。
小形 これがクリムの初登場の時の足場にして。舞台装置みたいな。富野さんの、やっぱり考え方で、モビルスーツなんだけど、あくまでもキャラクターの舞台装置としてまずは機能させたい。結構コクピット周りは今回足場とかそういったのを凄い意識して。
形部 ありましたね。立てないとか、これだと落ちちゃうとか。厚みの事とか凄い言われました。
小形 想像しますよね。「自分が、本当にこのコクピットに入った時に、この鉄がこんな分厚いのがある訳ないだろ」とか。「自分がここに立った時を、ちゃんとお前らは想像しろ」って事をずっと言われました。
形部 最近までずーっと言われてます。中々難しいじゃないですか。コクピットのデザインなんてやると思ってなかったんで(一同笑)。やってみると難しかったですね。
小形 特に人が対比物として出てくるところなので、そこで平気で分厚くしちゃったり、でっかくしちゃったりしてたら、一気に。富野さんはリアルロボットで言葉嫌いらしいんですけど、やっぱりそこでも嘘だって事が子供ながらでも分かってしまう。言わないでも。そういうのは極力なくせってのが富野さんのやり方ですね。
倉橋 前回ですね、アルケインくらいまでプラモデルの順番ごとにトークしてきたんですけど、続きという事でジャハナムから。
小形 クリムがいない間にモンテーロがまさか射出されてお亡くなりになってしまう。悲惨な事故が。
倉橋 事故なんですね(笑)。
小形 残念ですがクリムがこちらへ乗り換えるという事で。クリムはこっちに乗り換えて活躍をしていきますので。天才ぶりを発揮する作戦をいくつも慣行することになります。
形部 宇宙に出てからがクリムの本領発揮になってますよね。
小形 まぁ、天才ぶりの本領とだけは言っておきましょうか(会場笑)。
倉橋 今のところ「天才」っていうは自称天才なのかくらいの程度になってますよね。
小形 作品の中でも宇宙出てからも「流石天才だ」って事は言われてますんで。多分天才なんでしょう。
倉橋 楽しみですね。
小形 形部さん、このデザインはジオン系を意識した感じで?
形部 そうですね。やっぱりガンダムやるからにはザク枠って要るかなと思って。地上用のやつと合わせて、けっこうあの時に色々出したんですけど、その内に拾っていただいたのが宇宙用になったっていう。
小形 そうですね。色んなジャハナムのラインナップがあったと思うんですけど。なんかデザインってありましたっけジャハナムの(地上用設定画がモニターに出る)。こういうのも打ち合わせの段階で形部さんから色んなアイデアを。結構カットシーとかもバリエーションを形部さんに描いてもらって(カットシーバリエーションの形部氏画稿がモニターに出る)。
形部 画面で見切れる程度に、こういうのもちょこちょこ出たら良いかな、って。
倉橋 バリエーションですね。
形部 描いてたんですけど。カットシー隊長機。一応また別にデレンセンのも描いたりしてるんですけど。ちょっとデザイン違いってのもちょこちょこたまに挟んでます。
倉橋 なるほどなるほど。これプラモデル的にも是非。
形部 そうですね。
倉橋 バリエーションとかMSVとか外伝とか絡めて。
小形 まずカットシーを出してくれないとね。
名田 まずカットシーを出さないと始まらないんですけど。
倉橋 カットシー欲しい方どれくらいいらっしゃるんですか?
名田 あ、圧倒的だ。
倉橋 これは熱い要望を。
小形 やっぱりジム系の量産機って欲しいですよね。
名田 今回ちょっと前半戦、敵側がね、プラモデル的に薄いので。こういうところで敵側を充実させていきたいなっていうのは考えてます。
倉橋 カットシーを選ばなかったのは名田ですので。
小形 グリモアを優先して。
倉橋 まぁでもこんだけ要望があればもしかしたら皆さん応援次第では可能性あるかも。
小形 カットシーそうですし、ジャハナムも色々バリエーションを描いてもらって。肩の色違いとか色んなのやっていただいた中に、これがあったんですよね。
名田 初めから宇宙用って事だったんでしょうか?
形部 あの時ってのは結構どの勢力も関係なしに、もうとにかく数を思いつくままどんどん。とにかく整理も何にもなく出していた時で。その中で拾っていただいたって感じなんですけど、どっちかって言うとこれは始めのラフから形が変わってなくて。地上用はすっごい時間掛かりましたけど。
小形 これから地上用に落としていったって感じ?
形部 いや、全然関連性がなくて。地上用は地上用で。そういう意味では僕の中でA案B案C案って感じで描いてたものから拾っていただいたのが、同じ名前だったんです。まさか同じ名前だとは思ってなかったんですけど。
倉橋 別の機体のつもりだったんですね。
形部 この世界のザクとグフぐらいの違いのつもりだったんですけど。でも宇宙用ジャハナムってなってたんで、渋くて良いですよね。
倉橋 そうですね。ジャハナムはデザインがカッコ良いので社内的にも評判で。
形部 安心感がある感で(会場笑)。
小形 マックナイフも冒険的なシルエットですけどね。
形部 ヤケクソですからね(会場笑)。
小形 そういう方が良く出るのもありますから。
形部 そうですね。今回40とか50体。そうなってくると、その中で見た事ない奴もいれば安心感なやつもいて。ガンダムっぽいやつもいてっていう。そういう風な厚みを持たせるには、あれくらいの数必要だったのかなと思います、今だと。
倉橋 いやー、凄いです、あの量。まだまだこれからも発表されるモビルスーツ、色々ありますからね。
小形 何かあの辺に飾ってありましたけど、ジャイオーンとか(モニターに形部氏画稿)。
形部 ジャイオーンも元々青かったですよね。
小形 元々全然違う、もっとガンダムガンダムしてたんですよね。
形部 僕のスケベ心の結晶というか(会場笑)。もう売りたくてしょうがない感じで。すっごいガンダムだったんですよ初め。
小形 これ、ちょっと出てくる勢力とか言えないんですけど、もっとガンダムっぽかったんですよね。
形部 顔も完全にガンダムでした。なんかやり取りしている間に、完全に大詰めって時に、富野さんがこう赤鉛筆で顔に十字を二つギャッって描いたんです。「これにして下さい」って言ったんです。
小形 いきなりですよね、あれも。ずーっとそれまでは、そっちのガンダムのフェイスの方で、ずーっと動いてて。
形部 しかもサンライズの佐々木さんが推してくれて。
小形 ウチのエグゼクティブプロデューサーが「これを必ずキット化しろ」って明言して。動かしてたんですけど。たぶん佐々木は違うものだと(会場笑)。まさか自分が言ったジャイオーンがこうなってるとは、分かってないと思います。
形部 もう赤鉛筆でガッと(会場笑)。
倉橋 まさに赤入れってやつですね。
小形 カラーリングも青系統のカラーリングですよね。
形部 全身青かったですよね。でもクリムとかが出てきたので、色々直しましたよね。顔も初め十字とかだとカッコ良いんですよ。僕も元のやつより好きなんですけど、ちょっと若干スケベ心が残ってて(会場笑)。横線を目に錯覚できる様に緑で。口にガンダムの横線2本をモニター的なセンサーの一部として、だまし絵的に入れたりしてて、一応。
倉橋 そういう設定だったんだ。
小形 赤線入れた時に富野さんはなんか自信満々に「これは絶対新しい方向性になったから」って言ってましたね。
形部 確かに良いですよね。
小形 ちょっと今までにない方向性ですよね、ガンダムの。
形部 そうですね。センサーのモニター的な一部として、ガンダムの顔に構成されているっていうのは珍しいですね。
倉橋 いつか昔の青かったものも、どこかでお見せできればな、って感じですよね。作品で活躍した後になるかと思いますけど。
小形 ビルドファイターズでそのまま出しちゃえば良いのに。
倉橋 なるほど!
形部 あー、そうか。
倉橋 元ジャイオーンみたいな。
小形 同じプロデューサーだし、どうせエグゼクティブプロデューサーは同じですからね。
形部 仕事一個生まれる(会場笑)。
倉橋 夢の共演が。
小形 広がりますね。
倉橋 こんな形で。
小形 ジャイオーンは今後出てくるので。凄い印象的な活躍をすると思いますので。これ、やっぱカッコ良いですよね。シンプルでありながら、後ろの背負いものもかなりでっかくて。
形部 スケベ心です(会場笑)。やっぱり背負いものをしてるガンダムってのが、富野さんの作品だとあっち方向に行きずらいというか。そういうものも出したいな、ってのもあったんですね。だから今回また数があるので、その中に紛れ込ませて。上手く引き合わせてくれて良かったです。
倉橋 展開するとこういう感じになるわけですね。
名田 キットの方でもそこの辺再現されてまして。指? 指なのかな? こう動く様になっております。同じ様にビームサーベルも刺せる様になってまして。
倉橋 本当に動くところ早く見たいなって思いますね。
名田 結構先ですよね?
小形 今の予定は、19、20、21辺りですよね。
形部 その辺りだと思います。
小形 今週は10話なんで。
倉橋 まだまだですね。発売は2月なんで。
小形 ジャイオーンがキット化されましたけど、ジャイオーンの他にも、こんな感じのを結構描いてらっしゃいますよね? 形部さんが。
形部 そうですね。
小形 まだこれも言えない情報だと思うんですけど、結構色んなものを描いていただきましたよね、最後の方。
形部 はい、結構出ますよね。
小形 いっぱい乗り換えますよね、皆さん。
形部 そうですね。良いんですか(会場笑)?
小形 誰がどれに乗り換えるって言わなければ大丈夫なんで。
倉橋 小形さんがOKなら、何喋っても。
小形 僕も後半のシナリオ読んでいて、誰が何乗ってるか分かんないくらい。キャストの皆さんにも、「僕これからどうなるんですか?」とか、クリムとかに「ジャハナムのまんまなんですか?」とか、あった様なない様な、ってぐらいいっぱい出てきますよね。
形部 いっぱい出てきます。
倉橋 キャラが結構多いですからね。
小形 これがあるところにいったところで、皆何故か乗り換えちゃうんですよね。
形部 あー……良いんですか(会場笑)?
小形 あるところです。あるところでいっぱい乗り換えちゃって。色んなシルエットが出てくる事になりますよね。
形部 そうですね。ここからはもう、凄いです。
小形 何でもありみたいな感じ。
倉橋 考えられないというデザインというか。
小形 結構、何気に今のところマックナイフ冒険してますけど、デザインラインの幅からすると、今見えてるものって抑えてるつもりです。
形部 おかしいですよね。
小形 こっから先に何これ? みたいなのが。
倉橋 マックナイフなんか普通に見えちゃいますもんね。
小形 普通に。たぶんマックナイフが一番中間地点に立っているぐらいになるぐらいのものがいっぱい出てきます。
名田 ネタ被ってないですよね。
小形 そうですね。
名田 それが凄いなと思いましたけど。
形部 完全に枯渇しましたね、今回は(会場笑)。
倉橋 出しきっちゃいましたか。
小形 メカデザイナーとして。大丈夫、多分こっから10年くらいは「ジャイオーンみたいなのを描いて下さい」とか、そういうのがいっぱい来ますから。
形部 ありがたいですね。
小形 今、だいたいウチのスタジオに、キャラとかメカの集合っていうか対比図があるんですけど、その対比図が大変な事になってます。人数もさる事ながら、大きさも色々違っていて。更新されてるの見て「何これ?」って思うくらいの。
倉橋 高さもそうですし、横も。
小形 色々今回は、本当仕込んでるなと。
倉橋 形部さんのデザインって、ギミックとかもしっかり仕込まれてるじゃないですか。デザインだけじゃなくて動きとか。
形部 ジャイオーンのこの辺のギミックなんて、本当にこうなるなんて思ってないですもんね。
倉橋 そうなんですか。
形部 こうなって欲しいとか考えますけど、何とかなりましたね(会場笑)。難しいですよね、何かが収まってそれが展開して、みたいなのをかなり今回入れましたけど。やっぱ難しいですね。
倉橋 まぁHGなんで、できる範囲になっちゃいますけど、皆さんG-レコ頑張ってやってく中で、MGとか。
小形 最高級のもありますよね。
倉橋 あー。全てを再現するみたいなものも。
形部 あれ(PGUC)ができるなら何でもできますよ。
倉橋 第三の形態みたいなのもできちゃいますもんね。
小形 開きすぎじゃないかと思うぐらい開いてる感じのまで行っちゃいましたもんね。
名田 小形さん。
小形 僕が。ユニコーンもやってたんで。いやー、こんな開くもんなんだな、って(会場笑)。終わった記念にこれも買っていただけたら。
倉橋 是非是非。
小形 HGの方は逆にG-レコやビルドファイターズいっぱいありますんで、そちらの方で。まずはこれ、いっぱい集める事で、最終的には皆さんの力がこう(PG)なるっていう。
倉橋 すいません、本当代弁していただいて。
小形 名田さんがG-レコをやってきて、苦労された点とかあるんですか?
名田 逆に、TV番組と同時に展開する場合って、設定が上がってこない、とか、色々苦労話はあるんですけど、今回に限っては、形部さんがどんどんね、描いて下さるので。やりやすかったですね。
形部 って事は、次からもうちょっと適当でも良いと(会場笑)。
名田 それは困りますんで。
小形 でも、形部さんがいっぱい描いてくれたからこそ、全部富野さんは入れ込んだんだと思うんですよ。今回使われてない、バリエーション違いは使われてないですけど、モノとして描いたものはある程度使ってますよね。
形部 そうですよ。ほとんど拾っていただいたですよ。
小形 ですよね。あればある程あの人は入れ込んでいくんで。
名田 じゃあこれ(G-アルケイン)もそろそろ……(会場笑)。
小形 アルケインの対艦砲がでっかいサーベルになるっていうギミックもあるんですけど。たぶんこの設定自体を富野さん忘れてたんで。
倉橋 出た。
小形 残念ながらその可能性が高いかなと。
倉橋 ここまでできちゃったというか発売してますからね。
形部 あと、ビームワイヤーも今まで出してないですもんね。
名田 丸ごとじゃないですか。
小形 高齢なんでそこはご勘弁していただきたいなと。
形部 でも(今後は)分からないですよね。
小形 まだ分からないですけど、こないだ「変形しないんですか?」って言ったら「変形なんかするの?」って言ってましたから。
形部 もうちょっと(御禿に)教えて下さい。
小形 教えたんですけど……時間がないなぁ、って。
倉橋 形部さんのお子さんに(手紙を)書いてもらうしかないですね。
形部 それはもう、富野さんの似顔絵も書かせます(会場笑)。
小形 一番来ると思います。
倉橋 お子から。
小形 今一番デカいキーワードになってるんで。一番それが良いと思います。
形部 本当ですか? やりますよ(会場笑)。
倉橋 皆さんもアルケイン変形するとこ見たいですよね? やっぱりプラモデル変形する訳なんで。
小形 あとは姫様のポンコツ具合が……。
倉橋 そうですね。活躍をご期待しつつ。
小形 後の話数でも自分でダメだって事を認める発言をずっとしてましたよ。
倉橋 今後成長みたいなのはないんですか?
小形 アイーダですか?
倉橋 アイーダが成長していく。
小形 アイーダがダメな分ベルリが頑張るっていう(会場笑)。
倉橋 美しいのかもしれないですけどね。プラモデル的にはアルケインが……。
小形 僕アルケイン凄い好きなんですよ。こういう女性的なシルエットって中々なくて。
形部 僕も一番お気に入りはアルケインなんですよ。今回いっぱい言ってますけど。
小形 頭とかあの時、髪飾りを意識、富野さんが言ってましたよね? 髪飾りがどうとかこうとか。
形部 そこの角の部分ですね。
小形 あそこを花魁のあれじゃないけど。
形部 その話の後に、一回僕勘違いしたと思うんですけど、全部描き変えたんですよ。凄い何て言うんですかね……女っぽいやつを一回描いたんですよ。全身黒のアルケインを。その時はここが花魁みたいに。
小形 盛ったやつですよね。
形部 はい。「これじゃない」と(会場笑)。「これはやりすぎ」。
小形 やる過ぎるのは嫌うんですよ。今回はやっぱりシルエットの方を重視する方向性で、兎に角描き込みとか、色分けもそうですよね。色分けパーツ分けとかを兎に角シンプルにしろと。実際UCとかやってると、やっぱり描き込んだ方がカッコ良く見えるし、楽な場合っていっぱいあるんですけど、それをさせてくれないんですね。もうシルエットと動きの面白さで魅せろという凄い高い難易度のものを突き付けられてて。それはデザイナーさんに対してもたぶんそうで。
形部 はい。
小形 たぶん色々、こういうところにリボンのマーク付くんですけど、情報量増やせば増やす程、カッコ良く見えるものなんですけど、今回はそれではない方向性をもっと探れ、っていう様な挑戦のさせ方を凄いさせてますね富野さん。
形部 モンテーロの背中のリテイクがあったんですけど、その時に富野さんのメモで「アニメーターにもっと楽をさせてやって下さい」って。
小形 でも一番アニメーター困らせてるの富野さんなんですよ(会場笑)。線は減らすんだけど、描き難いアングルとか、(設定に)ないアングルとったりとか動かし方とかさせるんで。一番辛い。綺麗に描けない、富野さんのコンテの求めてるものって中々本当に上手くないと。結構その辺はありますけど、でも、違うラインが今後生まれてきますよね。
形部 それは後半にですか。
小形 後半にかけて。
形部 そうですね……後半はもうプラモデルになる様なやつは結構少ないっていうぐらい。
倉橋 後半はプラモデルにしたいな、カッコ良いな、ってものと、これプラモデルきついな、無理でしょ、っていう物理的にきついなってものが。
小形 モビルスーツの範疇を超えてしまっている要素が。
倉橋 概念を覆すというか。
小形 アレをどういう風に使うのか僕でも疑問ですからね(会場笑)。一番凄いのは……これはアレとかソレとか言う話になっちゃうんですけど。一番ヤバいやつというか形的に攻めたやつとかって、モビルスーツっていう感覚じゃないですよね。
形部 そうですね……そうですね。
小形 難しいですね。
形部 変なのもいますし、ジャイオーンみたいなストレートなのもちょうど半々ぐらいで出るんで。後半は結構良いと思います。
小形 ジャイオーン系みたいなのがたぶん何体も出てくると思います。
倉橋 UCなんかは皆さん応援して下さったんで、結果的にネオジオングまでキット化できたんで。
小形 あんなものをキット化できるなんて僕も思わなくて。やってる時に「これ最後のノリでいけませんかね」と頼んだ結果ああなってくれたんで本当良かった。皆さんの応援のおかげだなと思ってるんですけど。
倉橋 G-レコもこれから次第では可能性があると。ネオジオングの開発担当も名田だったんで。
小形 ご迷惑を本当お掛けしました。
倉橋 ゴールデンウィークぐらいはゲッソリしてましたから。
名田 死に掛けてました。あの後ナイチンゲールでも死に掛けてですね。今アサルトパックで死に掛けてます。何か赤くてデカいものばっかり作ってる(会場笑)。

質問1 ヘカテーは?

小形 ヘカテーは、あれは宇宙用のモビルスーツなんで。あの時ミック・ジャックが乗ってきたのは運用試験をしてたんですね。だから一瞬でいなくなっちゃったんですけど、あれはアニメ的には宇宙で出てきます。
倉橋 今ほとんど宇宙ってそんなに行ってないですよね、ちょぼちょぼと顔出す程度で戦場は宇宙って感じじゃないですよね。
小形 そうですね。まぁネタバレですけど宇宙に行きますんで。今度10話でメガファウナに帰って。そしたらもう上に上がるしかないんで。上には何かいるんじゃないか、って匂わせてるんで。そこでヘカテーは充分活躍すると思います。
倉橋 ご期待下さいという事ですね。プラモデルはちなみに可能性としては?
名田 活躍してくれさえすれば。人気が出さえすれば。前向きに行きますよ。
倉橋 やる気は満々。
小形 バンダイ ホビー事業部グリモアさん宛に投書を送ってもらえれば。
名田 グリモア宛に「ヘカテー出せ、カットシー出せ」と。
小形 僕もヘカテー結構好きで。ちょっとドムっぽいじゃないですか。一応効果さんも今回フィズサウンドの西村さんってUCと劇場Zやってる音効さんなんですけど。たぶんヘカテーのとこにはドムっぽい音が付いてる。
形部 そうなんだ。楽しみです。
小形 今回活躍しますんで、是非キット化の方も宜しくお願い致します。

質問2 アメリア軍のエフラグが3種類ある理由

小形 僕もサブフライトの名前覚えられないですね。エフラグがどれで、ダベーが……。
形部 それキャピタル。
小形 キャピタルでしたっけ(会場笑)?
形部 レイドルと。
小形 グリモアを載せるやつ。
形部 あとフライスコップ。海賊部隊のやつですね。あれも結局、エフラグを出す時の案として出したんですよ。そしたら全部使ってくれたっていう。実はアメリアはビレイ。三角のやつを描いたんですけど。あれも最終的には海賊カラーになってたじゃないですか。だからややこしくはなってるかも分からないですけど。
小形 一応勢力別には描いてはあるんですよね。
形部 そうです。一応分けてるんですけど。

質問3 6話の欠番カットについて

小形 所々で僕も話をしてるんですけど、ぶっちゃけた話をすると、カッティングの時に富野さんが落としたんです(欠番)。OPのラストの3カット。エルフ・ブルとリフレクター。あそこ色替えたんです。わざとノーマルに替えたんです。後ろにリフレクター残ってるんですけど。あの3カットってのは、本当は本編中のデレンセンが死ぬ間際のあそこのカットに入る予定だったんですけど、カッティングって言って定尺を出す作業があるんですけど。その時に富野さんが、あれってG-セルフエルフ・ブルがいて、交差してる戦いなんですね。で、一回交差して、二回交差目でやられる予定だったんですけど、二回同じ動きが入ってるのが嫌だと。その時の朝に見た日本映画が、一番肝心な居合い斬りみたいなので、斬ったところがなかったんですね。編集でそれをなくて。もう、この段階(斬る前)とこの段階(斬った後)で。抜いた段階と終わった後っていう編集の繋ぎ方で。肝心なところは皆の頭の中で想像させる。今回はコクピットの二人の描写だけでそれをやってるイメージで切ったんですね。だからMAD職人の方とかいたら、それ通りに本編と繋ぎ直してみると良く分かる様になってるんですけど(注:ちょっと違うけどsm24822786とか)。ちなみにあそこのシーンって、ベルリとデレンセンが何でお互いが乗ってるかって分かったかって言うと、あれ接触回線じゃないんですよ。NT的なピキーンってやつに若干近いんですけど、最後のところの間際にデレンセンのチョップか何かを、エルフ・ブルのチョップをベルリが避けてるんですよ。それの時に1話であった、鞭を避けるシーンがあるじゃないですか。お互いがお互いの体の動きを見て解った。「あいつベルリなんじゃないか」「あいつデレンセンじゃないか」。そうやって分かり合って、ああいう結果になって。それってたぶん富野さんの解釈するNT的な方向性なんだと思いますね。
倉橋 これまでのNTより具体的に分かり易いというか。
小形 そうなんです。まぁ若干、富野さんってΖガンダムの時からちょっとオカルトチックになってきましたけど、本来は人が持ってる感受性とか、達人同士だとそういう事が伝わるという事が言いたいんだと思うんで。6話の構成ってのはそういう事になってます。だけど分かり難いっちゃ分かり難いんですけどね(会場笑)。カット落とした事も含めて。あそこのシーン、凄い上手い原画さん(メカ作監の中谷氏のTwitterによれば高谷氏)がやってて。UCで言うとネオジオングが最後戦ったとこの原画さんがやってて。で、これ落とすなと。落としてくれるなと言ったんですけど。「いや落とす」って。じゃあ落とすなら、僕が版権としてもらうか、OPに付けてくれって言ったら「分かった」って、OPに付けてくれた。
倉橋 なるほど、それでOPに使われてると。
小形 というのが真相です。
倉橋 面白いお話ありがとうございます。
(注:御禿が観たという日本映画は、「おしどり喧嘩傘」、「おらんだ左近事件帖」10話、「大江戸操作網」の中で居合い斬りシーンがあるものが該当するのではないだろうか)

質問4 ゴンドワンはいつごろ出てくるか

小形 一応この世界っていうのは、これも分かり難いんですけど、アメリア、今で言う(北)アメリカ大陸ですね。ゴンドワンってヨーロッパなんです。この話の前までその二大勢力が大陸間戦争をしていたんです。たぶんクリムはモンテーロに乗って大陸間戦争を戦ってたんだろうと。青かどうか分かんないですけど。もしかしたら黒いモンテーロだったかもしれない。で、戦ってたっていう勢力があって。今もこの話の裏ではゴンドワンって勢力がいるんですけど、ちょっとアメリア側の方にカメラが入っちゃってるんで、それが見えてない。今後もゴンドワン側にはカメラを振らないんですけど、ゴンドワンから接収してきた艦ってのがちょうど今回の10話で出てくるかな(ガランデン)。
倉橋 なるほど。存在はあると。
小形 存在はあります。キーワードとしては出てくるんですけど、カメラがどうしてもそっち側に振ってあるんで、中々それが見えてこないという形ですね。なんでゴンドワンって名前は出てきますけど、中々そっちの方にカメラは行かないって状態です。

質問5 モビルスーツのイメージソース

倉橋 グリモアが特殊部隊で、アルケインが女の子。
小形 モンテーロエルフ・ブルックのイメージの元は何ですか。
形部 モンテーロは元々海賊部隊っていうキーワードがあったんで。その内に出てきたグリモアが黒ヒゲっぽい、一番海賊の手下っぽい、あるじゃないですか。デッキクルーって感じのイメージでできたので。じゃあクリムが乗るので、ちょっとカッコ良い感じの、マント背負ってサーベル持ってる様なのいるじゃないですか。
倉橋 偉い人ですね、いわゆる。
形部 そうです。それでいて、頂点にアイーダが船長として後頭部がデカいモンテーロがいる、っていう感じ。
小形 このカラーリングの。
形部 そうです。ピンクと赤の。で、考えてたんですけど。頭とか猛禽類のイメージで、何かちょっと鷹っぽいイメージでやってます。
小形 エルフ・ブルック、これ何からとってきたんですか?
名田 これがよく分かんないですね。
形部 エルフ・ブルックは……そうですね、特に何もないですね(会場笑)。
小形 モチーフはないと。
倉橋 えー。降りてきた感じですか。
形部 一番初めにエルフ・ブルがいたんですよ。エルフ・ブルは結構お気に入りで。かなりこねくり回してる内にできてきた形なんですけど、それの発展型っていうのでできたので。……そうですね。どう? って言われると具体的にはないんですけど。何か気の利いた事言いたかったんですけど。
倉橋 いえいえ。
小形 これはじゃあ、突然これが書きたくなったと。
形部 そうですね。どっちかと言うとギミックの塊って言うか、変形させるために、ここはどうした方が良いかな、って形を組んでいった感じなんですよね。今までガンダム中にはない様な変形をしたい、ってので股開きの変形にして。その時に、この辺りの関節とかを変形のために組んでいったって感じですね。
名田 パカッと開きますよね、股の辺りが。
形部 股が開くだけだと間抜けなので、この辺りもスライドしながら、こうしなっていくのを考えるのに、この形になったと。
倉橋 時間ないって言って僕が聞きたいだけなんですけど、この発射台って、これも形部さんですか。
形部 そうです。これ(モニター)まだラフの稿なんですけど、これ元々富野さんからラフが来たんですよ。元々ランディングギア付けてたんですよ。付けてたんですけど、ああいう風な形で飛ばしたい、って、ちょっと考えてくれないか、って。
倉橋 これも結構アニメ見て。
形部 面白いなと思った。

今後の告知

名田 今のところG-レコ、これだけの種類が出ています。これも偏に購入していただいた、応援していただいたお陰であります。今後も応援していただけると、皆さん幸せになる展開が待ってると思いますので。
倉橋 無理に上手く言わなくて良いですよ(笑)。
名田 買って下さい、と。応援して下さい。宜しくお願いします。
形部 僕はまだアルケインが変形したりとか、そういうの諦めてないんで(会場笑)。この先まだ結構話数もあって。40から50のモビルスーツがいて。今まで出たのを引いていただいて、この先どれだけの密度があるか分かると思うんですけど。僕も凄く楽しみで。さっきも言いましたけど白箱も来ないんで(会場笑)。毎週、毎週、すっごい楽しみなんですね。そういう意味でも皆さんも楽しみにしていただければなと。宜しくお願いします。
小形 今週放送の10話が先程も言ってる荒木さん演出でWIT STUDIOさんグロス回で。本当他のスタジオの事なんで言いたくないですけど、悔しいぐらい神回になってますんで、今回ばかしは見逃すと、多分凄い損をするかなと思ってます。G-レコ結構複雑な内容になってるんですけど、メカ戦に関しては、富野さん流石だなと思う様な空間のとり方とか、メカとキャラクターの出し方とかしてますんで。まずそこを楽しんでいただいて。話の方は、富野さん73歳ぐらいになってますんで、我々よりもあまりにも経験値が高くなっちゃって、その人が僕らに対して色々なメッセージを含んで、今回話を作ってるんですけど、それを読み解くのは、一緒にいる僕ですら中々読み解けない部分があるので。時間は掛かるかなと思うんですけど。今回、これからどうやって生きていけば良いのか、富野さんみたいに、僕らクリエイターサイドだったら70までどういう風にアニメ業界で生きていけば良いのかとか、ものを作っていけば良いのかとか。後は皆さんがどういう風に暮らしていけば良いのかっていうヒントが、凄い隠された作品になってますんで。まずはメカ戦とか楽しんでいただいて。後々そういったところを読み解いていくのも今回の楽しみ方だと思いますんで。最後まで見放さずに皆さん見ていただければ、応援していただければと思いますので。最後の方、僕もゾッとするくらいメカ戦がいっぱいあると思いますので。お楽しみにいていただければと思います。宜しくお願いします。
倉橋 G-レコは毎週金曜日深夜1時55分からTBSでやってます。色々事情があって若干時間は前後しますんで。
小形 中々安定しないですね。TBSは最近安定してるんです。MBSだと何故か日米野球が延長したとか。
倉橋 バレーから始まりそんな感じで。
小形 親善試合はいいだろって思うんですけど(会場笑)。バレーボールが入ったりね。
(案内中略)
小形 富野さんもね、年齢いってるんで。TVシリーズはもうたぶんできないと思うんで。
倉橋 ほんとですか?
小形 ほんとです。皆さん居るから全然大事にしないんですけど、居なくなって初めて分かりますから(会場笑)。居なくならない内に親孝行していただけると。

初出画稿

カットシーバリエーションの形部氏画稿
→隊長機と陸戦型。ノーマルのもののジムカラーっぽいものも。
ジャイオーンの形部氏注意書き
→電撃掲載の画稿で防御ポーズの色違い部分にはビーム膜を展開できる。

割とざっくりなので間違ってたらすいません。