熱量と文字数098 定点観測:宮地昌幸2014冬 富野関係メモ

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分量が多いので、とりあえず実況twをまとめ。

  • 宮崎、富野の還暦を祝った唯一の業界人。富野「確かにそれは珍しいね」
  • 富野監督に会った瞬間に「何でもやります」富野「何でもやってもらおうじゃないか」
  • キングゲイナー第2話のカッティングで超怒られる。富野「そんなんじゃねぇだろ!」。AR台本を投げられたが巨匠の暴れん坊には慣れてたので内心は「来た来たー」だった。そういう態度はこっちの本気度を試している。
  • 富野さんの才能が超迸る瞬間を沢山見た。キングゲイナー第13話のコンテは目の前で直された。絵が圧倒的に上手い。富野さんは綺麗な絵ではないが圧倒的に構図が合っている。スターウォーズep4の様なスケール感を持っていて、ルーカスよりスゴい人だと思っている。スピルバーグクラス。
  • キングゲイナー第25話の終わり際のアフレコ待ち時間(26話のARと25話DBの間のこと?)の食事中に、富野さんに「僕ね、君にやってもらって本当に良かったと思っているよ。急激に成長してくれて僕は君に出会えて凄く嬉しかったよ」といってもらった。でもその後、言った事を忘れてる感じだった。河口Pに「宮地さんオヤジ転がしが上手いなー」と言われた。
  • 富野さんもキングゲイナー後半は追い詰められてよく怒っていた。
  • テレビシリーズをやる時は絶対に富野さんを意識する。
  • 宮崎、富野両者ともスケジュールを凄く守る。スケジュールはクオリティとイコールになっていて命取りになる事を凄く理解している。アーティスティックなのは振りで、自己管理能力が天才的。
  • TVと劇場の違いはライブ感。短距離走の連続。富野さんのTVシリーズは1回1回クラス替えしながら生き残りしていく。ゲリラ戦
  • 富野さんは「TVだから僕はこんなに我慢してるんだ」と言うが実際は枚数を使ってる方。潤沢な状況で宮崎監督を超えられる能力のある方だが、TVのライブ感の面白さで苦労しながらやっている。
  • ジブリ出身だと枚数を使うと思われる。出自のしょうがなさとしてクンタラとして生きるしかない
  • 弱気な監督とやると物足りない。
  • 宮地氏、G-レコにコンテで参戦公表。今までやったコンテでナンバーワンに難しい。受験勉強で言うと一夜漬けで通用しない設定量
  • Gレコは二元論で済まない世界観。ベルリは誰も敵味方にせず色んな所を移動しながら演る。
  • G-レコは、あれをやって、これをやって、こういう事もやるんだ、という凄み。やっぱすげぇな。
  • 富野さんはすっげー働いている。命削ってる感。
  • 最初はG-レコ参加に抵抗感があったが設定制作(おそらく笠岡氏)に口説き落とされた。
  • 富野「宮地君ちょっと待っててね。ちょっと僕描いているものがあるの」と言って会議室から出ていったがすぐ戻ってきて耳元で「お互い老けたよね」。
  • G-レコのコンテ打ちは、富野さんは事務的な打合せは嫌いなので「後は読めば分かるだろ?」と言いながら後は雑談と「僕はこんな事を考えてる」とフィーリングのセッションみたいなトーク。後は任せたみたいな感じ。
  • 富野さんの作品は、今オリジナルのない世界で圧倒的。僕らのSFは脱法SF。富野さんのは本当のSF。何故かと言ったら子供の為にも栄養がある。富野さんの鞄持ちから始めるべきかもと、荒木さんも含めてそう思ってます、だから次の作品はスタートから参加させて下さい、と富野さんに言った。それに対して「ほんと僕そう言ってもらって嬉しいの。でも僕に次はないよ。僕にこれ以上があるとおもう? これで最後よ」と言われた。自分の人生の締めくくりとしての覚悟があった。うるっとした。
  • とか言いながら作り続ける巨匠も知っている。
  • キングゲイナーを請けた時に作家性がないと言った事に、富野「それを言ってくれてホッとした。ありがとう」「(富野節とカットインは)苦肉の策で何の作家性もない」と言われた。

G-レコファン、富野ファンは必聴の内容。今度行なわれるトークショーにも、仕事が被らなければ行ってレポ予定。