三枝成彰 映像音楽の世界 三枝・富野トーク

行って来たので以下。

三枝 ガンダムの原作を作りました、富野さんです(会場拍手)。ありがとうございます。
富野 一番初めに、純粋な三枝ファンと、東京フィルのファンの方には耳障りな言い方をします。今日、こういう風な会場でさせていただいたのは、ガンダムファンがいてくれたおかげだっていう事は、かなり事実でございまして(会場笑)、本当に今日ご来場いただきましてありがとうございます(会場拍手)。
三枝 私がオペラをできる様になったのも、ガンダムの印税のおかげなんです(会場笑)。本当に。
富野 だそうです。
三枝 JASRACの戦後100傑の中の30傑に入ってるんです。それが今日の(逆シャア)ではないんですけど、「Ζガンダム」で30傑に入って。色々入れると、たぶんガンダムで20傑くらいにいただけたという事。一番上なのは??(よく聞き取れず)でしたっけね。
富野 あれ、そうでしたっけ。
三枝 でも、本当におかげさまで私はオペラができる様にお金ができたというのは、ガンダム、富野さんの。
富野 いやいや。という事は、僕ではなくて、ここにいらっしゃるガンダムのファンの方のお金、出資のお金で出来たという事なので(会場拍手)。という意味では、威張ってやって下さい。
三枝 一番最初に会った時はですね、黒いマントを着て(会場笑)っていうのがあるんですよ。何事かと。黒いマントを着た人が。
富野 悪魔が来たと。
三枝 そう思いましたよ(笑)
富野 と言う様に、大変古い人、っていう様な感覚を持ってたんで、実を言うとヤバいなこれでいけるのかなと、ちょっと心配だった。というのが一番最初にスタジオで録音を立ち会った時の記憶であります。が、だけれども、三枝先生にお願いした一番の理由というのがありまして。今日既に前半で聴いてお分かりになります通り、弦のオーケストレーションがとっても綺麗な譜を書いて下さる方。そしてガンダムの様な作品にはむしろ、そういうものを使ってもらえたら、もう少し表現が豊かになるのではないのかな、と思ってお願いしました。で、そういう様なものが今日こういう形で、こういうところで、こういう音が聴ける、という事は、皆さん方の、アニメしか知らない方にはこういう世界もあるんだよ、という事を本当に知って欲しかったという事がありまして。これがようやく、26年目にして実現したというのがあります(会場笑)。本当にありがとうございます(脱帽して礼)。
三枝 (下壇しつつ)大丈夫ですか?
富野 大丈夫です。二人して坐骨神経痛で(会場笑)。三枝先生は手術して見事に綺麗さっぱり直ったそうなので。今の「Gのレコンギスタ」の仕事が終わったら、手術を受けようかなーって思ってます(会場笑)。

御禿は亜阿子さんと、他の女性の三人連れでいらしゃってました。いつものライツ乾氏はいなかったもよう。