けものフレンズ スタッフインタビュー、コメント掲載媒体一覧その2

その1
http://d.hatena.ne.jp/char_blog/20170411/
文字数限界のため分割。

けものフレンズ』インタビュー どうぶつビスケッツが振り返るいままでとこれから

http://kai-you.net/article/47168

Editors' Lounge #11 〜「けものフレンズ」と「DOMMUNE」の編集メソッド 福原慶匡(ヤオヨロズ取締役)×福岡俊弘(Editors’ Lounge 発起人)

  • 例の件は今出ている情報が全てでまだ話し合いの最中。途中経過報告は井上専務と合意の上で出したいので見守っていてほしい。三田祭でも爆弾発言はない。
  • 来年3、4月にプロデューサー頑張れ的な卒業制作の本を出版予定。
  • 川上へ工程を戻すのは本来時間、お金、仁義の面でコストがかかるが兼任している本人がやるのであれば問題ない
  • 少人数制は意図した訳ではない。大人数なら休めるし
  • 吉崎先生とのやりとりは一般的な工程が増えるロスよりもプラスが多かった
  • ヤオヨロズの制作スタイルだと途中工程が少ない分、中間データも本人の作業用しかなく、製作委員会へチェックさせる素材がないことも。場合によってはチェック用のデータ作成というムダがある。また製作Pにクリエイティブ素養がなければ見てもムダではないか
  • けものフレンズ制作中、たつき監督はスタジオとAR現場以外に外界との接点がない世捨て人みたいな生活だったので視聴者反応にピンと来てなかった
  • たつき監督が言った様にラッキーパンチはひとつもなくウケたのは狙い通りだが規模が違った
  • たつき監督はニコニコへの10年間毎月投稿という蓄積があるから反応への勘所がある。たつき君がすごいと思うのはコメントを打つための間が映像中にある
  • 映像中への気付きに対する二度見とシークバーとコメントありなしという機能がマッチした
  • けものフレンズ攻殻の様な作品と違ってスマホサイズで見ても毀損される要素が少なく現在のメディアに向いていた。
  • 劇場アニメをいつかはやりたいが、ヒットさせられるかと劇場でかける必要性を出せるかが不安
  • 今は海外向けも面白そう
  • たつき監督は先を見すぎているからスタッフが理解するまでにディレイがある。制作Pには各所への翻訳者としてクリエイティブ能力が必要
  • たつき監督曰く、たつき監督がP寄りのディレクター、福原PがDよりの制作P。
  • 来年は他大学の博士課程に進みたい
  • 今後ビッグヒット作品は言語化しにくいのではないか。定量的価値にしないと一般にはウケない(何万ヒット等)。制作Pもプレゼンしにくい。けものフレンズも一言で説明できない。デジハリ進学はプレゼンにおいてハッタリを利かせるためでもある
  • アメリカではPの教育機関が数多くあるが、日本にはデジハリしかない。日本のPはポンコツが多い
  • アニメの制作費は1本(クール?)2億4、5千万かかる(一般論?)
  • 日本のテレビ局は出資額の少なさに対して権利を持ちすぎている。職権濫用ではないか(海外配信権など)
  • とにかくたつき監督には他の仕事をさせたくない。納期を気にせずとにかく楽しいものを作ってもらいたい。
  • たつき監督は正社員ではなく作品契約を5年継続中。
  • アニメ業界は契約書より業界慣習の方が優先される変なところがある。僕は異業種出身なので気がついた。

アニメカルチャー研究会2017年度三田祭イベント『たつき監督・福原Pトークショー 〜ふれんずと考える、アニメについての"ヤオヨロズ"〜』

基本的にたつき監督の発言。

  • 神イベントだった(ノルマ達成)
  • 例の件の話はなし
  • スライド紹介のたつき監督のけものフレンズ役職に美術デザインが追加されていた(以前からあった?)
  • てさぐれで福原Pに「1クール3キャラ」という話をもらったが実際はだいぶ違った。たつき「地獄アンド地獄」。2クール目の話を局Pからもらったがスケジュールが1年違った
  • コンテンツを作るとは
    Q.楽しいことと辛いこと
    たつき 楽しさと辛さの比率は変わらないが絶対値は変わっていく。農業感がある。楽しいだけの作品はそれはそれで危険な気がする。
  • Q.スタッフ募集について
    たつき (アニメ制作は)やらない方が良いと思う。雑誌募集の数十倍見てもらってありがたい。昔はオペレーター呼称もあったが、サンライズはしっかりアニメーター扱いしてくれた。
  • Q.海外意識について
    たつき 全然ですね。段々狭くなっていってる。自分たちが見たいものに寄っていった結果、大勢に見てもらえるという逆転が起きていますね。
    福原 普遍的なテーマは共通なのでは。おもねったアプローチはしない。海外は予算がデカいので、どの道海外となんとかやっていかないと。
    たつき kawaiiなどが通じる圏は日本に近い国から伝播するという話を聞いたことがありますね。
  • Q.P育成大学について
    福原 日本のPはクリエイティブ面に明るくてもビジネスは弱い(たぶん制作Pのこと)。大学を作るのはすげー金と土地がかかる。博士課程はマジで慶応を考えています。
  • Q.今一番作りたいアニメ
    たつき 作りたいのはたくさんありますね。
    福原 同時にやってるよね。
    たつき 最近気付いて、小ネタが数百、シリーズに進められるのが10いくつ。福原さんや伊佐が面白がってくれるものが次作に転がっていく。数に溺れるのも危ないのも分かっているのでバランス感ですよね。
  • Q.ネットフリックス展開について
    (加入サービスのアンケートしつつ)
    福原 契約による。
    たつき お声がけによりますね。
  • 司会 お二人の銀行口座を教えてくれという質問もありました(会場笑)
    たつき 永く応援してくれればそれで(笑)
  • たつき スタジオとコンビニにしかいないので、去年友達に会った日が思い出せない……。
  • ヤオヨロズCGアニメーション徹底解剖
    たつき CGWorld級の質問が20時間分来てますね……。
    C4Dについて
    たつき 色々触って、起動が早いかで。ツールには拘ってないのでフラッと替えるかも。
    福原 デメリットは他で使ってないから、外から応援を呼べない。どんどん内製になる。
    たつき フローもそうなってますね。
  • Q. 同人と商業の違い
    たつき 商業はお客さんと依頼者の要望かつ面白くが重なっているかをしっかり見ていかないと。同人は作りたいところだけ合っていれば良い。
  • Q. irodori結成について
    たつき 最初に伊佐に、大学の飲食スペースで、このまま就職するのかとか話をして、白水を入れて気付いたら今。福原 3人の結束はすごいよね。俺も入れない聖域。
    たつき 狂気ですよね、そうさせてるんですけど。淡々と仕事をするだけってのはたぶん無理で。この10年やってきたことの蓄積の意味が今になって半分わかってきた。
    福原 同人時代に培ってきたことが役立ったって言ってたよね。
    たつき てさぐれはアニメ業界のフローだと落ちるんですよ。irodoriのやり方をソケットで付ける感じ。
  • Q. リアルとデフォルメの良し悪し
    たつき 状況によりますが、うちのスタジオではデフォルメを目指してます。浮世絵の線と形状のデフォルメが僕は好きですね。ただどっちの良いところも見ておきたいですね。サンライズ時代の作品もセルなんでデフォルメなんですよね。そしてゴールが見えている。各人で基準は違うけど日本人は中にだいたい同じ物差しを持っているはず。本当に上手いキャラデの人はメディアごとの情報量ができますね(線数)。
  • Q.カット割について
    たつき FIX寄りなんですけど、堅気の質問じゃないですよね(会場笑)。3Dはカメラもキャラも動かしやすい(楽ではない)ので演出時増やしてしまいやすいんですよね。CG臭いのがあんまり好きじゃないんでFIXの方が伝えやすい。
    福原 最初に会った時、この線が良いって話したよね。
    たつき 結構良いとこつっかかるなぁと。のべ100人くらい声かけてもらいましたけど安く作れるかとかで。ドヤっと出すのではなくお客さんが知覚できないくらいのを徹夜して出すのが良いなと。
    福原 V編で差し替えるCutがあるんだけど、違いがよくわからない。Pの楽しみではあるんだけど。
    たつき レコードの聴こえない音と同じで。
    福原 今のところV編落としたことないんで。
  • Q.アニメ仕事と趣味の線引き
    たつき ありがたいことに重なることが増えているし、そう生きたい。
    福原 CGじゃない趣味ってあるの? 散歩好きじゃん。
    たつき そうですね。喫茶店とか。
    福原 中野の喫茶店だいたい行ったよね。
    たつき 書けない時、行きましたね。
    福原 行き付けって業界人の来ない寂れた喫茶店だからよく潰れてる。
    たつき 中央線と西武新宿線はヤバいですね。
  • Q.普段の学習、情報収集について
    たつき (フレンズの会の雨季の隆起などは)たまたまですけど。雑食な方です。ザッピング感覚で日常を取り込んでる感じ。近所のファミマの立ち読みとか。見る本はマンガの方が多いですね。
    福原 最近switch買ったんでしょ?
    たつき 購入する権利に並びました。
  • Q.音響について
    たつき 最初の人を決める時点でほぼ決まるんで、(音響監督を信頼して)あまり口を出しませんね。
    福原 けものフレンズも後半になるほど音響から提案が増えたね。
    たつき なんか言うのは鍵括弧でいうと"」"の部分の調整ですね。
    福原 阿吽の呼吸だったよね。
    たつき マイナスな直したいポイントは先に音響監督からリテイク言ってくれたので、ブラッシュアップの部分に集中できましたね。
  • Q.作りたいものについて
    たつき (お客さん、依頼者、自分の)重なりの範囲が広い方だから割と作りたいものができてる方。
    福原 締め切りが無限にあったらどうする?
    たつき 出なさすぎて腐るのも良くないんで。色んな視点がありますね。
    福原 兼任してるしね。
    たつき アニメーターのたつきはぶち切れますね。演出のたつきは、そんなこと言うからあかんねん、と。
    福原 (先日の金、時間、仁義の話)
    たつき 仁義にはめっちゃ気ぃ遣いますね。遣わない様に人員を配置するしかないですね。監督としてはリテイクを言わなくてはいけないんですが言えないので自分で引き取ったり伊佐と白水に明日までと言ったり。
  • Q.修羅場の必須アイテム
    たつき 脳のエネルギー残量には気を付けてますね。打ち合わせに出ても脳に入ってこないので。あとすぐ寝られる様に机の下にふとん敷いておきますね。こういうイベントに来ていただけるのは個人としても嬉しいんですが、業界としても嬉しいですね。ちょっとでも興味を持ってもらえるのは嬉しいです。過剰にですぎるのも良くないですけど。
  • たつき監督、福原Pの素顔に迫る!
    Q.ケニアの思い出
    たつき 犬とずっと遊んでましたね。治安上ジャーマンシェパードを飼っていました。友達は家が滅茶苦茶遠いんで月一で。弟か犬か亀と遊ぶか。カメレオン探しが熱かったですね。
  • Q.ケニアの影響
    たつき 犬まわりのところの影響に最近気付いてきましたね。あと関西のノリの影響も。犬と遊ぶとアフレコするじゃないですか。
  • Q.最近食べたもの
    たつき バナナですね。セロトニンを採って元気になろうと。ほっとくと鬱っぽくなるので肉を食べるようにしようと。食べ物でコンディション変わるのでそこで遊ぶ様にしてます。闘争心煽るカットなので肉食べようとか。
  • Q.冬コミ新刊は?
    たつき いつも通りまったり頑張ります。
    福原 当選したの?
    たつき みたいです。最近はお客さんの方が先に見つけてくれるんで。
  • Q.趣味もCG?
    たつき 寝る前に趣味の作業とか。休日祝日…祝日ってよく分からないんですよね、仕事してから休んでないので。おかげさまで仕事させてもらってます。
    福原 アニメ制作に無関係な趣味ってないよね。
    たつき そういうのを選んでいるので。
  • Q.新海氏について
    たつき 全然レベルが違うと思いますよ。DoGA時代の作品から見ています。新海さんは王道を求められてると思いますけど、僕はゲテモノの方で変わり種で、何か変だぞと言われる方ですね。
  • Q.福原Pの強いメンタルを保つ秘訣
    たつき メンタル強くないですよね。
    福原 俺メンタルそんなに強くないよ。酒飲んで寝るくらい。
  • Q.アメリカ視察で得たもの
    福原 クリエイティブについてはそんなに差がないと感じましたね。自戒を込めて言うと日本はPがダメかな。予算を出せない。1年間の研究費など、1作品に専念できる様なお金が出せない。
  • Q.異性の好み
    たつき 制作中に見たTVアニメの惨殺されたるけど後でなかった事になる子ですかね。あんまり現実を見てないのかもしれないですね。
    福原 橋本環奈。
  • Q.好きなアニメ
    二人とも 答えづらい。
  • Q.今一番食べたいもの
    たつき ハラミ。この前初めて食べて衝撃的でしたね。これまでホルモン好きじゃなかった。
  • Q.来年の目標
    たつき 今の進展で研究がもう一段奥深いところに行ければなと。
    福原 目標と現状の差は?
    たつき 6、7割行ってると思いますけど、10割の目標のベクトルも都度変えていった方が良いと思うんですよね。映像を見て「たつきっぽい」と言われると、気が楽になりますね。
  • Q.毎日やること
    たつき アニメ……ですかね……。
  • Q.老後までに叶えたいこと
    たつき なるべく長くやっていきたいですが、趣味でも長くやっていきたいですね。
  • Q.尊敬する人
    たつき ひとつ特定って考え込んでしまいますね。
    福原 あんまいないなー。
  • たつき 今回こんなたくさんの人がいるとは思わなかったですね。13、4人かと。
    福原 それ学祭として失敗でしょ。

上原あかり」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

https://ddnavi.com/interview/413481/a/

できうる限りロジカルに。『けものフレンズ』などのデザインワークを手がけてきた株式会社Y'sの考えるデザインとは

https://www.pixivision.net/ja/a/3056

【インタビュー】『けものフレンズサーバル役・尾崎由香×アライグマ役・小野早稀が2ndシングルとアルバムについて語る!「今回も間違いなく“神曲” です!」

https://cho-animedia.jp/music/31854/

舞台上で支え合うふたりは実はチワワ&うさぎ!? 来月再演する舞台「けものフレンズフェネック役・本宮佳奈さん、アライグマ役・小野早稀さんが出会いから今までを振り返る!

https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1512982424

【写真満載】ウラ話満載! 舞台「けものフレンズ小野早稀×本宮佳奈インタビュー“顔以外は汗だくです(笑)”

http://ure.pia.co.jp/articles/-/135943

舞台「けものフレンズ」再演 本宮佳奈小野早稀インタビュー「さらにどったんばったん大騒ぎ!」

https://enterstage.jp/interview/2017/12/008619.html

舞台「けものフレンズ」、サーバルやPPP(ペパプ)らも参加のとってもなかよしなフレンズたちの稽古場をリポート

https://spice.eplus.jp/articles/164055

二次元未来峰会 たつき監督講演翻訳

http://www.acgdoge.net/archives/23250
北京現地のレポートを翻訳していただきました。

質問1:
けものフレンズ』のストーリーの一貫性には驚かれていました。このアニメの制作工程はどういったものでしょうか。また、実在の動物に関する資料はどうやってメインストーリーに落とし込んでいたんでしょうか。

たつき
私達のアニメは、シナリオ作りの面では少し異なったものなんです。通常では一気に完成するシナリオに対し、『けもフレ』のシナリオは書きながら随時に加筆修正する形になっています。実在の動物に関しては、その資料はあらかじめ準備していたため、シナリオを書く時はやはり書き進めながら削除したりしていました。この点においては、ほかのアニメ会社とはちょっと違うかもしれませんね。

(答えを受けて、アニメ会社の副社長は、ほかのアニメの違いとして、『けもフレ』は本編の合間に実在する日本や海外の動物園の飼育員による動物解説を挟まれていたことを挙げたという)

たつき
動物園の飼育員さんに本編の合間に解説してもらうというのは自分のアイデアで、『けもフレ』には視聴者が現実の動物園に足を運んで頂き、実際に動物たちを鑑賞して頂けるきっかけになってほしい、という思いがありました。

質問2:
けもフレ』では、あれほど視聴者の共鳴を引き起こした伏線は、どのように構想したんでしょうか。

たつき
これは先程の質問と少しダブった所があります。創作する過程の中に伏線を構想することですが、共鳴に関しては、アニメ好き・漫画好き・ゲーム好きという受け手の視点から入り、自分だったらどういう要素が好きかと考えて、入れるわけです。『けもフレ』という作品も、やはり自分が作りたい内容を作ったまでのもので、最初はこれほどの人気が出るとまったく予想できませんでした。やはり、自分もアニメや漫画、ゲームが好きで、作り手であると同時に、作品に対する受け手でもあるわけです。

質問3:
てさぐれ!部活もの』から『けものフレンズ』までは、たつき監督は全てCG技術を用いて制作したわけですが、CG技術が好きという原因とはなんでしょうか。また、CG技術に関しては、監督はどういった強みをお持ちでしょうか。また、生産性についての特徴があるんでしょうか。
これからの日本アニメにおいては、CGはやはりそのまま補助的な手段に留まるか、それとも日本アニメ制作において不可欠な技術になると思うのでしょうか。

たつき
アニメを作るという意味では手書きでもCGでも構いません。自分は手書きアニメが大好きですが、自分が作りたい作品は、CGでの制作に向いています。
CG技術というのは、実は使うという意味ではなかなか大変なもので、自分も未だに試行錯誤中で、自分の色と言えるほどのものを持っていません。しかし、どうも自分はCG技術とは相性がいいようですね。
すでに50年以上の歴史を持っている、日本の伝統的な手書きアニメの制作に比べて、日本はCGの画作りの生産性においては、まだまだ改善できる余地が大きく残っています。CG技術自体は伝統的な手書きの助けにもなります。例えば、監督や制作者の参考になれるように、立体なモデリングを作ることなど。
CGは果たして補助的な技術、それとも重要な制作技術に関しては、自分も未だに考えていますが、補助的な技術であると同時に、重要な技術でもあると思っています。ここ数年間の作品にもCG技術で作られた画面がたくさんがあります。アメリカのアニメ作品がCG技術を多用しているように、日本もいつかアメリカのように、どんどんアニメにCG技術を導入ようになると思います。
それでも、日本ではやはり従来的な手書きアニメが依然として多くあり、また日本のアニメーターはとても優れた技術を持っていることを鑑みて、これからはCGアニメと伝統的な手書きアニメは半分半分になるのでしょう。自分も手書きアニメの一つ一つのコマ感が大好きですので、CGアニメの作り手としては複雑ですが、いつか日本のCGアニメが良い意味で手書きアニメに脅かすほどの存在になってほしいですね。

(補足:たつき監督は今日のイベント会場を回った時、中国のアニメにはアメリカ風の3DCG作品と日本風の手書き作品が同時に存在すると気づいたため、たつき監督はここで副社長に、中国では3Dアニメと手書きアニメのどちらかが多いと訊ねた)

副社長:
今までの中国では、CGアニメのほうが多かったんですね。元々国内のテレビ局に流れたアニメは児童向けでオモチャを売れる作品が多かったため、そういった作品は制作コストや周辺の開発コストにおいては比較的に把握しやすい3DCGを好んでいました。ここ数年では、特に中国の配信アニメでは、手書き技術のほうがだいぶ増えていましたが、全体的に、中国アニメはハリウッドやディズニーの影響を大きく受けているため、アメリカ風の作品が多いですね。

たつき
こうした状況のなか(中国のネット配信アニメでは、手書き技術で作られた作品のほうが多い)、『けものフレンズ』というちょっと特別なCG作品は中国でも受け入れられていたことには、自分も意外だと感じていました。なにせ『けもフレ』のCGは、今まで言うCGの大作に比べてやはり違うわけですから。

質問4:
たつき監督は以前、毎月定例的にサークル制作の自主動画をアップするという時期がありましたが、どうやって制作時間は割り振っているんでしょうか。チームの中ではどういう協力体制を取っているんでしょうか。
また、『けものフレンズ』のアニメ制作においては、制作を早めるためにはどういう手法で使ったんでしょうか。

たつき
今まで毎月に一つの短編動画を作る理由は、テレビ局に放送されるアニメと違うようなアニメを作りたいと思い、短時間で作れる短編をインターネットにアップするわけです。動画短編といっても、その制作の工程は普通のアニメとほぼ変わらないですが、短編ではチームに合わせるために、ディテールに関しては時間と縮める、もしくは逆に時間を伸ばしたりします。
けものフレンズ』は制作するのにあたって、作画監督は業界のベテランに、アニメーション制作は各所から集められた制作者にお願いしていたため、制作や意思疎通の効率は前者より良いです。

質問5:
けものフレンズ』はたつき監督のデビュー作ですが、このアニメの制作においては、どのような挑戦や困難に直面したんでしょうか。

たつき
アニメ監督というのはアニメーション制作における管理・統括する立場ですが、一番忘れてはいけないのは「いかにしてアニメをより面白くするか」ということだと思います。アニメの制作には膨大な工程が必要ですので、コミュニケーションが非常に重要なことだと思います。
けものフレンズ』の場合は、アニメーション制作のあらゆる部分において非常にスムーズなコミュニケーションを果たしたと思います。

質問6:
たつき監督は少し前ツィッターでアニメ制作者を募集していましたが、新作についての構想を少し教えていただけますか?

たつき
確かに、自分は新作アニメを作りたいですが……まさかとは思いますが、中国ではツィッターの書き込みが読めますか?(注:監督がその場で「自分のツィッターアカウントに返信することがある方」と訊ねたら、現場には多くの人が手を挙げたようです)
制作者の募集に関しては、実は原画と美術という二種類の制作者が足りないです。実際、ツィッターには中国の方からの連絡もありましたが、このように国境をも越えて連絡してくださった方がいらっしゃったことには、思いもしませんでした。今度の新作は、自分の趣味や好みに傾く内容になるとは思いますが、それに関してはもうしばらく待って頂ければ嬉しいです。

質問7:
たつき監督はこれからはどんなジャンルを開拓したいと思っているのでしょうか。また『けものフレンズ』みたいな荒廃した世界観の作品を作りたいと思いまか。

たつき
自分はやはりアニメを作りたいと思っていますし、アニメ業界でもっと活躍したいし、ずっとアニメを作っていきたいと思っています。
荒廃した世界観は自分も大好きですし、このようなジャンルの作品はこれからも作りたいですが、このような荒廃した世界観を持つ作品が好きなのはおかしいでしょうか?(注:レポでは実際のニュアンスを判明できない)
自分の作品のインスピレーションに対しては、乗り物を乗りながら考えています。また、思い浮かんだアイデアもすぐメモするようにしています。今回も、中国に来る途中では、色々考えました。

副社長:
たつき監督が新しいインスピレーションを掴むことをお祈りします。

たつき
今回北京に来ている途中では、すでにいくつかの閃きがありましたが、これから実際に落とし込む。
今回、中国に訪ねた時、中国の道路がいろいろと面白いと感じていました。運転席は日本とは逆ですし、やけにアグレッシブな運転手さんや、日本と一風変わった観光スポットにも興味深く思いました。
今回北京に来るのは、自分にとって20年ぶりの海外旅行だったんですよ。20年前には一度ネパールに訪ねたことがあり、さらに小さい頃ではアフリカで暮らしていた時期もありましたが、ここ20年間はずっと日本に引き篭もっていました。

質問8:
プロデューサーさんは、たつき監督はアニメ制作の休憩時間でもアニメを作る人だと仰られましたが、このように商業アニメと同人アニメはどういった関係で、監督はいかにして仕事と個人の趣味におけるバランスを取っているのでしょうか。

たつき
それは、下に座っている福原慶匡プロデューサーの、私に対する評価なんですね。商業アニメと同人アニメの関係は、互いに補完し合うものだと思います。同人作品は、商業アニメの宣伝になれますし、商業アニメもまた同人の創作に刺激を与えてくれます。両者は、ちょど人間には二本の足があるような関係なんですね。
最近では自分の創作においては、実はそれほど不満を持っていません。商業アニメは限られた時間内で作らければならないという条件があった上、企画参加者の利益を満たしながら、作品を面白くしなければならないという縛りがありますが、それは元々商業アニメが持つ性質なので、不満を持っているわけではありません。一方、同人アニメは時間の締め切りもなく、自由自在に作れるものですが、実は同人作品の制作も、商業作品を作る前の訓練になりうると思いますので、今日ここにいらっしゃった中国の方にどれくらいのアニメーターさんがいるかは知りませんが、アニメを作る時は、ぜひ自分と相談しつつ、受けいられる許容範囲を越えないでください。

質問9:
たつき監督はアニメの勉強や仕事においては、どんな作品の影響を受けたんですか。特別に好きな作品やアニメクリエイターがあれば教えてください。また、アニメ監督になるには、どんな素質が必要なのでしょうか。

たつき
自分は、この場では数え切れないほど、たくさんの影響を受けています。しかしながら、アニメそのものよりも、漫画やゲームから与えられた影響のほうが多いと思います。自分は、漫画好き、ゲーム好きという気分でアニメを作っている所があって、読んだ後に励まされた漫画などもあります。
ところで、日本にはいわゆる深夜枠のアニメがありますが、中国のアニメ放送には固定な時間帯とかがありますか?

副社長:
中国のテレビに放送されているアニメは一般的にプライム帯に流れるものなんですが、ここ数年では中国のインターネットに放送される日本アニメは、日本と同時に放送される作品もあれば、日本の初放送後すぐインターネットに配信される作品もあります。

たつき
自分も毎日退社して電車に揺れながら家に戻ってテレビを付けるのなら、堅苦しい作品を見たくありませんので、適切な時間を作って、自分に似合う作品を見るようにしています。
アニメ監督が必要な素質に関しては、自分はまだアニメ業界の新人監督として、有名になりたいですし、いつか業界の中では名を知られてもらいたいと思っていますので、監督にはどんな素質が必要かに関しては、私にも答えられません。私の場合はあくまで自分が好きなアニメを作っていますが、逆に苦手な題材でも質の高い優れた作品を作れる方もいますので、どちらが良いかは一概とは言い切れません。

たつき
けものフレンズ』の第1話が放送される時、日本、韓国、中国、台湾ではあまり反響がなかったものの、第3話からはいきなりブレイクしました。日本の作品に対する反応のほうが多少早かったとはいえ、中国や韓国でもやはり第3話から人気が沸騰したという事実を鑑みて、欧米に比べて、中韓などアジアの国々や地区の視聴者の好みはやはり日本に近いと思いました。この前にも中国や韓国の視聴者からの手紙(メール?)が届いていますが、少し前にあまりよくなかったこともあるものの、ファンは手紙で応援してくれていました。
私は、自分が正しいと思っていることを貫き、自分が正しいと思っている作品を作ることが大事だと思っています。自分もアニメ業界の新人監督として、いつか先輩たちに追いつきたいと思っていますし、同人作品に対しても初心を忘れず、これからも作り続けたいと思っています。
今回は貴重な機会に巡り、中国で交流会をやっていただき、本当に感謝しております。中国のファンとの交流はとても楽しくて、日本にあった色々を一瞬忘れる程でした。ありがとうございました。

【インタビュー】舞台「けものフレンズフェネック役・本宮佳奈×アライグマ役・小野早稀が意気込みを語る! 「キャストみんなが役に似てきています!?」

https://cho-animedia.jp/stage/34523/

やっぱりたーのしー!開幕迫る舞台「けものフレンズ」再演、稽古場レポート
https://enterstage.jp/news/2018/01/008728.html

アニカン どうぶつビスケッツxPPPインタビュー

  • 佐々木 アニメって、枠からなかなか出られないじゃないですか。けものフレンズって一般の人の目に止まるところにもガンガン出ていたのがすごいと思います(他番組のBGM使用、コスプレなど)。
  • 小野 大石さんがボソッと「みんな(レコーディングに)慣れてきたんだよな……」と言ってました。寂しそうな感じでw
  • 相羽 チーム感というか、どんどん親戚化している気がします
    根本 ごはんを食べてる時の話題が本当に親戚の集まりみたい

Twitterトレンド大賞 たつき監督コメント

田村 ガリガリじゃないすか、たつき監督。
たつき どうも。
田村 どうですか、けものフレンズTwitterの中でアニメ部門で一番呟かれた作品だって聞いて。
たつき これはでもお客さんのおかげというか。大いに盛り上げていただいたので。
(中略)
田村 ペンギンは出てくるキャラなんでしょうか。
たつき 動画に映す顔でもないので……。

内田彩 公式ブログ 出逢えた奇跡に感謝です*

https://lineblog.me/aya_uchida/archives/13167783.html

けものフレンズアワー大晦日SP 細谷Pコメント

色々あって、楽しいことが楽しくなくなってしまったなと。申し訳ないなと思っております。我々としても当然たつき監督はじめヤオヨロズさんの功績には非常に感謝をしておりますし、とてもたつき監督の2期を見たいなと制作委員会一同勿論思っていました。で、そこは嫌らしい話、ビジネス的にもそっちの方が絶対に上手くいくというのも分かっていたんですが。色々な事情があって、皆さんそこはとてもお聞きになりたいとは思うんですけれど。委員会は合議制でやってますので、誰がどうということでも実はなくって。誰かが何かを言った時に乗るか乗らないか、ということが色々あって。で、それを突き詰めていくと、逆に両方の個人攻撃にどうしてもならざるを得ないですし、そこはちょっと我々としても本意ではないというところであんまり……。今日僕が委員会を代表として出てきているわけではないんですが…。ということになりますので、ちょっと今回は……あの……色々と、ああいう福原さんからの発表もありましたが、我々としては9/27に出した声明が今の我々の見解であるということになります。この先も勿論我々は吉崎先生が作ってくれて、たつきさんが育ててくれた、けものフレンズを、もっと、またみんなが楽しんでくれる様なコンテンツにしていくつもりで動いていきますので、この先も応援をしていただければなと言う風に思っております。これでご納得いただけないのは百も承知ではありますが、すいません今の僕にはこれしか言えないです。皆さん仰りたいことがたくさんあるんでしょうが(以下違う話題なので略)。

けもフレ、君たちは…ヒットのプロに聞く(日経MJ

http://college.nikkei.co.jp/article/110514510.html

舞台けものフレンズ再演2日目ソワレ 山下さん最終公演挨拶

  • 山下 実は舞台が初めてでして、稽古中から勉強になることいっぱいあったんですけど、ステージに立って役者・フレンズの皆さん・スタッフのみんなが一緒になって作っていくものだと実感しました。私は千秋楽ですけど明後日からは圧の強いあいあいが戻ってきて再演ということですので、皆さんも足を運んでください。アドリブシーンほんと頑張ってるんですよ。笑いに来るつもりで。

加藤里保菜のりほにゃんばんわ!! 1月23日放送分ゲスト西川美咲さん

https://www.youtube.com/watch?v=ObSRxcIPwLE

  • 舞台再演は初演よりも演者同士の会話機会が増えた。
  • 加藤さんもタヌキのアドリブを舞台袖で悩んでいた。楽屋でウケたネタが観客にはニュアンスの違いで伝わらなかったりなど
  • PPPのアドリブは自分で自分の首を絞めにいっている。
  • 打ち上げの会話でも声優陣ひとりひとりのけものフレンズ愛が強いのを感じる。どうけものフレンズを続けていくかなど。私たちも舞台だけで終わりはさみしいので、関わることならなんでもやるよ。偉い人聞いてますか〜?

アニメビジネスフォーラム+2018 福原P登壇部分

  • オリジナル作品xパートナーシップ作品…原作権と著作権を含めて保有し活用するスタジオを目指す。また社内でその権利を最大化できるビジネスPを育成する。
  • ぴえろの様に資金がないと原作権確保は難しい。
  • クリエイティブとビジネスの両方できて初めてプロデューサーといえる。
  • ヤオヨロズは「積極的な鎖国」。気の合う仲間はどんどん入れていく。
  • たつき監督のTwitterのムービーはプリプロダクションでもあり、お客さんの反応を見ている。
  • 与信があれば、たつき監督オリジナルを発表できれば。
  • パートナーシップ方式とは、製作委員会とスタジオの関係を逆にしたもので、制作スタジオが全ての権利を保有する。パートナーに出資の有無は問わない。原作権を持っていなければこんな生意気なことはできない。
  • (今後の業界について)クリエイターにめっちゃ金を払いたい。憧れの職業になれば人も増える。Pの仕事は金を持ってくるのが一番。

イコラブ版舞台「けものフレンズ」初日直前でメンバー12人で意気込み!“のけものはいない助け合い”で結束固まり稽古乗り切る

http://www.edgeline-tokyo.com/entertainment/13054

=LOVE版舞台けものフレンズ

  • 背景の火山がアンチセルリウム化している
  • LBがいる(舞台と同じ仕様)
  • 図書館がある
  • アニメ版らしきサーバル、トキ、アルパカ・スリが設定上いるらしい台詞
  • PPPが5人組
  • ジャイアントペンギンがフレンズ化している
  • 公演毎の変化要素はシヴァテリウムのモノマネ。千秋楽はアニメ版らしき訛り、カフェ勤務のアルパカ・スリ。初日はサーバルにもテロップあり
  • アニメ版踏襲演出はテロップ
  • 共通項は「ひとりぼっちの夢を見る(=絶滅動物)」

ダイアウルフ山本さんSHOWROOM

  • 楽曲は全てオリジナル
  • =LOVEドキュメンタリーのスタッフも入っていた
  • 台本ビート時の行動は公演で違う
  • 一番好きなシーンは円陣
  • リョコウバト大谷さんは喋り方がイメージぴったりだった。二人で舞台が不安だった
  • アンサンブルがオーストラリアデビルを稽古で演じていた
  • ニホンカワウソ音嶋さんはメトロノームの様な役割と演出に評されていた
  • アリゾナジャガー齋藤さんは教科書or台本片手に稽古に来ていた
  • =LOVE版舞台DVDは出て欲しい

シヴァテリウム佐々木さんSHOWROOM

  • 演出川尻氏は自分らしく演じて良いと話していたが、ネクソン版ファンもいるのでなるべく似せる様に演じたが難しい。全く別物だとけものフレンズである意味がない。
  • 佐々木さんは元々アニメ版ファン。
  • モノマネはアニメの部分を切り抜いてずっと聞いていた。サーバルは似てない。主人公は難しい。アルパカとトキは特徴があるのでやりやすい。

デジコレ8 福原Pデジハリ大学院修了課題プレゼン

  • デジハリ大学院入学したのは、アニメ業界参入してアニメ業界の商習慣、音楽業界以上に複雑な権利関係に戸惑いがあったから。
  • けものフレンズにはデジハリ大学院で学んだことが反映されている。
  • よくけものフレンズ儲かったんでしょと言われるが権利がないので全然儲かっていない。
  • パートナーシップとは、スタジオで運営できる権利はスタジオが直接、そうでない権利をパートナーシップ企業と共同運営。

時間も短いのでほぼ3月の新刊の紹介。

ヤオヨロズ近況トークイベント

  • ケムリクサTVアニメ化決定告知映像上映。たつき監督が徹夜で作成。デスメタルさやかのいいとも風映像と、C93フライヤーをCG化したもの。ケムリクサTVアニメ化イベントをAnimeJapanで行う予定。
  • イベント応募総数3400通。2000通時点でたつき監督に相談、再演決定。この日になったのはコミティアに合わせたいというたつき監督の意向。
  • 白水「コミティアはまったり、コミケは殺伐とした感じで」
    伊佐「皆さん受けとる時に大事そうにしていただいてありがたい」
    たつき「あまり転売っぽい人がいない(会場笑)コミケは(あっ売るな)と」
    白水「はい、あります」
  • たつきコミティアは良い締め切りになる。空気が良く頑張ろう、と」
  • 年末は何年かぶりにレンタカーで帰省した3人。
    たつき「伊佐の運転は危ない」
    1月1日に帰宅してアニメを作るたつき監督「マウス長いこと握ってないと危なくなる」
  • 福原P「フォロワー数20万超えてますね」
    たつき「あれはもう監視やと。珍獣を見る感じやと。ライブカメラみたいな」
  • アニメーター募集、美術募集の方々とのやりとりがある
  • 伊佐「テンションが上がるのはキャラらしい動きができた時と、たつき監督から企画をいただいた時」
    たつき「伊佐が面白いと言うとお客さんとも感覚が近いので通りが良い。重要な位置ですね」
    白水「美術はキャラの住んでいる空気感をどれだけ出せるかが楽しいところですね」
    伊佐「ゆっこさんキャラも見てるので、たち位置が違う時はアドバイスもらったり」
    たつき「セクションが混ざりあってるので。割り振りが分からんからとりあえず作画監督にしとこう、みたいな」
    福原「画を全てコントロールしているという意味で作監職にしたと」
    たつき「3人とも10個以上役職付いちゃって面倒くさいから」
  • たつき「(傾福さんには)どういう意味が込められてるんでしょう……どうなんでしょう……」
    福原「最期死ぬまでに謎とかメモしておかないと本当に皆に怒られるから」
    たつき「何にも意味ないですから」
    伊佐「文字のこととか」
    たつき「覚えてない」
  • たつき「傾福さんAmazon1位は衝撃だった。商業アニメのつもりでなかったので何故カウントされるのか。その辺の公園で紙芝居屋が売ってた水飴がミシュラン1つ星取った感じ」
  • 福原「(傾福さんの)続きあるんですか?」
    たつき「いや〜……。あっでも最後なんか追加してたな(ラストカット)」
  • たつき「irodori作品は眼鏡、たれまゆ、ケムリクサの3系統あって、自主制作はそのどれかを筋トレにやるニュアンス。傾福さんはたれまゆに寄ってる感じ。商業で本気でやる時に全部全開。アトムを組むみたいな発想。アトムは一度に組めなかったから、アームやセンサーにバラして定期的に組む。けものフレンズもそれに近い。けものフレンズは(反応が)わあっと一気に来すぎた」
  • 福原「たつき君のスタンス、この10年で変わってる?」
    白水「昔からずっとこの感じで。世界で一番アニメのこと考えてる」
    たつき「怒られそう」
    伊佐「たつき君はこのままずっと突っ走ってる感じ」
  • 福原「よくPがブレーキでクリエイターがアクセルと言いますが僕らの場合はそうじゃないですね」
    たつき「そうですね」
  • たつき「(このイベントは)家感で喋ってしまう」
  • 福原「Twitterで呟いていただければ今後の参考に」
    たつき「なぜ(こんなに)応募したのか。僕適当に喋ってるのであんまり信用しないで。明日は違うこと喋ってる」
  • 福原「(へんたつは)傾福さんが一段落したのかなって。休まねぇんだ」
    たつき「あれよく分かんないです。なんなんでしょうね。あそこしかなかった気が」
    伊佐「タイミング出さなきゃみたいなことを」
    たつき「色んな作品そうなんですけど5年10年単位で実はずっと沈殿してたやつとか。これ今のがすともう作らん、みたいな。商業つくる為の引き付けが今ないと商業作れへんな、みたいな感じが。作る方の事情ですが」
    福原「どういう時に企画を思い付くの?」
    たつき「常時というとカッコつけ感があるんですけど。割といつも考える感じがあるんですけど。どこかで閾値を超えると作品感が出て来る。後はしんどいですね。アニメは大変ですね。オペレーションが。眼鏡は初日に最初と最後のオチは決まってたんですけど、(制作が)終わるまでが」
    福原「アニメは物理的な時間長いよね」
    たつき「アニメはトライアンドエラーを増やせない」
  • たつき「このコンパクトというかお客さんとの距離感はウチは本当に良いですね。なんというか……日本語が出て来へん。無駄な徹夜をしまして」
  • たつき「ブースに3監督が揃ってて弱小感半端ない」
    伊佐「自転車操業感が」
  • たつき「僕もセルアニメの感じでキャリアを進めるとアニメーターになったと思うんですけど、そうするとモデル作れなかったり撮影できなかったりになり易いので、中々自主制作一本作ろうとはなりにくい。AF使う美術さんとか」
  • たつき「アニメーターと演出は完全に別の筋力だと思ってるんですけど、キャリア上混ざりやすいところではあるので、自主制作は常に考えておきたい」
  • 伊佐「僕はひとつの世界観を作りたかったので。アニメーションはそれを構成する一部だと分かってきた」
    白水「中心は美術ですけど撮影とか別のセクションもやらせてもらって。今までの所ではできなかったこと」
  • 福原「情熱大陸のラストみたいに、一番大切にしているもの言えます?」
    たつき「それ言えないタイプですね」

ヤオヨロズ近況トークイベント追加公演

  • たつき「コンビニ店員さんとも最近ジェスチャーで。無人コンビニが早く欲しい」
  • 福原「普段打ち合わせするとき喫茶店とか道とか変えたり新しい刺激求めてるよね」
    たつき「あんまり出られる時間がないのでそういう時はなるべく。でも結局早く家に帰りたくなる。3人とも正月にスタジオに帰ってきてる。アニメはできることはいっぱいあるので。ホン書いたり絵描いたり、モデル動かしたり。そこでローテできるので」
    福原「端から見るとアニメ作ってるだけだけど気分転換できてると」
    たつき「そこはオススメですね。本当はある程度続けた方が良いですね。段々暖気してくるので。3日間くらいで区切るといい塩梅ですね」
  • フレンズの会のさばんなちほーの資料の話。何パターンか困難な道を考えろというたつき監督オーダー。
    たつき「ヌーが登れんと死んでるところ」
    福原「幼少期サバンナにいたわけじゃないですよね?」
    たつき「自動車が走ってたり全然近代感溢れるところです。槍持ってたんちゃうかと思われてますが」
  • たつき「最近二人(たつき、伊佐)ともスタジオに住んでる感じなんですけど、だいたいどっちかが起きてるから不夜城に。近隣の人に怖がられそう」
    福原「シェアハウスですね、今流行りのね」
    たつき「夜歩くと同業の人判りますね割と。明らかにおかしい時間に灯り点いてるとアニメ屋がいるぞと」
    伊佐「捕まえろ」
  • 福原「うちのスタジオ自体はそれぞれの人たちが前後のパートを受け持ったりすることで繋がりを良くしているこちがあるけど」
    白水「撮影的なことも少しさせていただいたりとか他の役職もやらせていただいてます」
    たつきモデリングや動かしもやったりしてるんで割とオールラウンダーよりになっていますね」
    福原「美術の人が撮影やるってあります?」
    白水「普通ないですね」
    たつき「ウチはそうすることで成立してる部分もありますね。そうしないと間に合わない」
  • 福原「たつき君に時間と予算を大量に渡したら何が生まれるわけ?」
    たつき「寝床が。今のが一枚隔てて金属があるんですけどビルの外に露出してて。ヒートシンクみたいに。そこを豪華にしたいな」
  • たつき「トレンド大賞の審査員の方ではないですけど話してると、完全にお客さんの圧に圧されて出さざる得なかった感が。お客さんが獲ったと思っております」
    福原「まだ情報解禁前だけどまた良いニュースも。また後日発表できるかと」(おそらくTAAF)
  • 福原「傾福さん、気になるところたくさんありましたよね」
    たつき「雰囲気です、雰囲気」
    福原「傾福さんってタイトル、どういう意味とかあるんですか」
    たつき「なかなか一言では言いにくい。4つくらいあったんですけど言いにくい感じですね」
  • 福原「irodoriが毎月ニコニコ動画に上げてた動画」
    たつき「自分に呪いをかけてたんですけど。忘れてました。去年の2月中旬、なんでこんなに動きやすいんだろうと思っとったら毎月の動画がなかったから。あったらけものフレンズが落ちてたと思うから100本で終わって良かった。100本続くとは思ってなかったんですけど、眼鏡は毎月やらんと完成せんなというのがあって。楽しいんですけど。その時は100本ではなく毎月1日に上げようと。マイリストが100本までだったんです。作っているうちに出てくるものも、半分くらいはそういうものなので、思い付いたものをよりなた次の作品へと生まれてきた感じが傾福さんはしますね」
  • 福原「傾福さんって続きあるんですか?」
    たつき「ありそうな気も……タイミングの気が来たら」
    伊佐「最後の人が気になります」
    たつき「いったい誰なんだろう……」
  • 福原「僕4、5年前にたぶん眼鏡を見たんだよね。でたつき君面白いなと思って連絡とったんだよね」
    たつき「過去動画消しても良かったんですけど、8年前の貼られると結構きついですよね。もちろん大好きな我が子でもあるので。さやかちゃんは愛憎たっぷりあるので」
  • たつき「(へんたつは)おんみょう以来何も考えんで作った。勢いというか流れでちょっとやっとくかという感じで。気付いたらできてた」
    福原「タイトルの意味は?」
    たつき「ぼんやりとあるんですけど、あそこにタッチしないのも面白い気もするので。もし続きが出たら考えてやっていただけると」
  • たつきヤオヨロズはスタジオのブランドで言うと来る意味があんまり良くわからない」
  • 福原「irodoriの名前の由来って?」
    たつき「なんでしたっけ……由来が7種類くらいあったのは覚えてるんですけど。2、3個思い出せるんですけど他をこぼすのは嫌なんで言わないでおきます」

AnimeJapan2018 BSフジpresents アニメギルド2018放送作品発表スペシャルステージ たつき監督、福原Pトーク

  • ケムリクサTV版は読み切りと連載の関係
  • たつき監督は原作と脚本も担当
  • たつき なかなか一言で。廃墟ものというか。詳しくは見てもらえれば。昨日一昨日、1話をなかったことに。前の作品みたいになったので。
  • たつき おかげさまで楽しくやっております。
  • たつき 邪神ちゃんのPVすごいな。
  • 福原 放送局、時期は決まってます。

たつき じわっと感づかれてると思います。ゆっくり待っていただけると、忘れた頃に。

福原 たつき監督が倒れない様にしっかり守護っていきたいと思います。

福原P「アニメプロデューサーになろう!」

  • 目次に反し、けものフレンズについては「皆さんご存じでしょうし多くは語りません(お手数ですが検索しててください)」とあり、ほぼ明記はされていない。
  • 明記はしていないがけものフレンズのことかな?という部分は散見される。 「実際に、原作者がかたくなに著作人格権(同一性保持権)を主張し、脚本まで進んだけれど放送できなくなった作品もあります」など(一般例かも)。
  • 製作委員会からの成功報酬の還元はヤオヨロズ及びたつき監督には来ていない?
  • 原作権と著作権のない制作会社は二次利用者の立場から著作者人格権を主張できる(くらいしか対抗策がない)。
  • 日本の本読みはお国柄として本音が言えているかは疑問で合議して改善できているのかどうか。日本はひとりの天才がワンマンで進めた方がとがったものができるが強いPも必要(ex.宮崎駿)。
  • 製作委員会の幹事会社に調整能力がないとプロジェクトが破綻する。が、権利はあくまで共同保有なのであって幹事であっても独断では決められない(一般論として)
  • けものフレンズがヒットしなければ、次作ではクラウドファンディングをやろうと思っていた。
  • 男性向け2.5次元舞台は歌を多めにしたミュージカルタイプでペンライトOKの傾向。
  • アニメのゲーム化は、アニメPがゲームPと打ち合わせして作品世界観を共有する。
  • 揉め事を引きずる場合は早めに手を引いた方が良い。
  • 製作委員会は出資額で権利の違いはない。
  • 製作委員会各社は著作権の70年間業務を維持する必要がある。当時の担当者はほぼ死んでいる。各社そこまで考えているか?
  • 委任状は金融商品取引法に触れる可能性がある。
  • ヤオヨロズも一般の3DCG会社同様に正社員制を採用しているかの様に書いてある(明記していないが文脈上そう読める)が、募集要項と違うのでは?
  • TOKYO MXは放送印税をとらない。
  • 今後放送予定の作品でゲーム化打ち合わせがある(ケムリクサ?)。

新書全体としては、アニメPに必要な業務を、細かく数字を添えて広くかかれている(流石に本読み、コンテUP時にどこをチェックすべきか、の様な細部は書かれていない)。どちらかと言えば制作Pにおける外部と関わる業務の解説がメインで、トリガー舛本氏の制作進行本と対になる様な内容。

アニメビジエンス Vol.14 クリエイティブスタジオ訪問 ヤオヨロズ 福原Pコメント

ちょっと変則的な構成なので福原Pコメント部分のみで編集。

  • 互いに“合わない”と感じたのであれば、これきり(てさぐれ)で終わっても仕方ない。それが運命のスタートとなりました。彼(たつき監督)と出会ってなかったらセルルックを極めようとは思わなかった。
  • セルルックCGを選んだクリエイティブ面の理由は、意思疎通のためにとにかくセントラルを小さくし、なおかつそのコミュニケーションを濃くするため。通常、アニメの制作工程は次に進めば工程を遡ることはほぼないが、ヤオヨロズでは、仮に仕上げまで進んでも(注:ヤオヨロズの場合はおそらく撮影前後のことだと思われる)、面白くするために必要であればプリプロし直すことができるような体制を維持している。そのため、作品に関わる人数を極力絞っている。
  • 経営面の理由は、後発スタジオだからこその特技で他と差別化し、ちゃんとポジションが作れるものは何だろうと考えた。
  • ヘッドクォーターを少数精鋭で、と意識、体制は常時5人程度。たつき監督と伊佐作監、白水美監の3人がプリプロ全てをやり、作品規模や制作工程ごとにそれぞれのタイミングでモデラーなどが5〜10人増えることになる。
  • ヤオヨロズ自体、たつき監督のスタジオ。作品をプロデュースするより人をプロデュースするする感覚が強い。面白い人をプロデュース、マネージメントしていけば、面白いモノはその人が作っていく。“アーティストとしての、たつき氏を育てている”というと生意気かもしれませんが、彼を拡げることが今は楽しい。近い将来、たつき監督のオリジナル作品が作られる。いずれもヤオヨロズ1社ででそれを実現したいと考えている。
  • ヤオヨロズという社名の意味のひとつに、いずれ海外に関わると思ったので、どこか日本らしさを残している名前がいい。国内で回収する方法は、どんなビジネスのロジックを組み上げても、ヒットしない限り難しい。それを打開できる可能性があるとすれば、それは海外配信。これからは海外対応できるようなオリジナル作品をワンオーナーで管理し、かつクリエイティブとビジネスの両方を理解しているスタジオになっていないと理屈上、生き残るには難しいと考えている。
  • 他の業界から来ているかもしれませんが、(アニメ業界は)変だなと思うことがすごく多い。自らの理想を貫くという意味で、感性の近い人が集まった自分たちだけでやるという「積極的鎖国」を推進している。
  • クリエイティブを手掛ける人にとって最も大事とするのは社風。社風がキープされなければ、大きくする術も、まとまる術もない。ヤオヨロズの社風は「クリエイティブ」「チャレンジ」「コア」「コミュニケーション」「カスタマー」の5つ。
  • 「クリエイティブ」クリエイティブ・ファースト、まず第一に考えるべき最優先事項。
  • 「チャレンジ」高い成功率を目指しながら、どこからに必ず入れていくもの。ただ良いものを普通に作るだけでは許されない時代。
  • 「コア」本質を見失わない姿勢の維持。ものつくりの会社は大きくしすぎず、なるべく目が行き届く範囲でやれることが理想。
  • 「コミュニケーション」チームをまとめるための対話の必要性。
  • 「カスタマー」作り手の都合ではなく受け手のファンがどう考えるかを徹底的に考える。
  • クリエイティブとビジネスの両立、これは絶対のテーマ。