エンタミクス14年10月号 富野由悠季インタビュー

  • 劇中では問題について台詞などで一切明言はせず、物語の構造に組み込むことで、直感的に感じられるようにしています。頭の固い大人たちには絶対に見抜けないと思います。
  • AKB48やらももいろクローバーZと同じレベルの楽しさとシンクロするような作り方を意識する。(その上で巨大ロボットものの縛りの)枷を打開するような作品こそ本来は僕以降の世代に作って欲しいのですが、今のところそのリアクションはまったくありません。
  • ガンダムの欠点として、「冒険」はもちろん、「元気」や「熱血」といった言葉が作品に貼り付けられない。それはアニメとして、良いことだとは言えません。つまりアニメが本来持つ「芸能」というものを享受されていない。でもこの言い方は、実は後付けの嘘です(笑)。本当は3ヶ月前の忙しい最中に、制作からキャッチフレーズが必要だと急に言われて。僕も忙しいものだから「うるせぇ!」と言った勢いで「だから! Gってのは元気のGなんだよ!」という口にしたのがきっかけ。そう言った瞬間に自分自身が洗脳された……というより浄化されました。言った瞬間から絵コンテを描き、演出する作業にみるみる弾みがつき始めたんです。これこそが本当の意味での脱ガンダムなんだという実感に至りました。
  • ベルリとアイーダの過去は深刻には描いてません。
  • (MSデザインについて)僕としても「やってくれたな!」と思いました。カットシーなどは最初見た時は嫌いだったのに実際に動かしてみると、こんなに面白いMSはないと、正直感心しました。

全3P。御禿の服装はダムAシャツ。
インタビュー以外では、G-セルフ解説にバックパックとは別にコアファイター換装システム、アルケインはG-セルフバックパックの中には互換性を持つタイプもある。