“宇宙世紀”が受け継がれていく事は想像していた?
それは想像してました。
そのために世紀という大きな容れものを予定したというのもありますが、それよりも一番大事なのは、SFの世界でやっている近未来のことをやる時に、20XX年にしていくわけです。
すると、それがもの凄く実を言うと気になって、百年後の事、二百年後の事の未来予測って、それほど正確に出来ないのに迂闊に年号を使えない。
それを遮断する方法をとにかく、大分前から考えていて。
新しい世紀名にしちゃえば良いという事を思いついた、っていう事と、それから過去のSFのそういう経緯みたいなもの、からも、やっぱり離脱したかったな、って事があったんで。
言ってしまえばその宇宙世紀の物語ができる事に関しては、全く不快感はありません。
むしろ色んな話ができて良いと思っているくらいです。宇宙世紀の魅力とは?
本能的に、未来が絶望するものではなくてプラス思考を喚起する言葉だったから、っていう事だと思います。
(スタッフ「それは宇宙という…」)
“宇宙”という意味と、それから“世紀”というのをくっつけた事による語感。
おそらくそれは英語で言う“Universal Century”もきっとそうだろうな、という風に思っています。
だから、今流で言うとプラス思考を喚起するものであったんじゃないのか、っていう事です。
来年1月放送予定。
【斧谷稔】大富野教信者の会part134【井荻麟】より、若干の誤字やら調整、文字起こし追加。