Real-G

富野コメントメモ

  • 08年末に声をかけられた(企画スタートは07年)ので、本当の意味では企画の関与者ではないと思っている。そういう限定的な条件下でカラーリング選択肢の決定、ライトの選別、ミストの状態については「富野のいうことも、聞いておかないとマズイぞ」と、できるだけ意見を反映させる手続きを取った担当者の善意は疑いません。しかし本当の意味で意見を聞く気があったなら、基本設計の図面を引く前にしかるべき進め方をしていれば、そんな余計な気遣いをする必要はなかったはず。この辺のプロジェクトの在り方の下手さに違和感が拭えず、これはこれまでの「ガンダム」ビジネスに通ずる相当に根深い問題だと思う。ただしこれは一方的な感想なので、認識の違い・言い分があるだろうから、是非腹を立ててください。将来いい形でその腹の一物が発揮されるよう、こんな気分を活字に残すことにも意味があると思う。
  • おもちゃカラーとミリタリー、自由の女神云々。
  • プロジェクトの意義を最初から説明して、猛反対するであろう僕を説得してくれる「ガンダム」関係者が一人もいなかったのが残念。結果的に良かっただけで、僕を含めて関係者には大局的に予見できる人がいない。30年前から視聴率は取れない、おもちゃも売れないという関係者ばかりで、今日までのガンダム・ビジネスは戦略的に仕掛けてなかったことが本当に危ういと思う。
  • だからこそ、この30周年の夏で終わりにしたくないという欲が初めて出てきた。次の35周年に向けた1年目を、この不景気な時代からスタートを切れるという意味でたいへん予見性に満ちてる部分があるので、もっと積極的に前に打ち出していくことを考えて欲しいなというのが、関係各位に対する、うるさい年寄りからのお願いです。

その他

  • 御禿のマスクのイメージは、中には口と鼻があるというもの。横から見ると出っ張っている形状になっている。
  • バックパックの既存以上の厚みは、御禿の「ランドセルの推力で空を飛ぶことがイメージできる形にしてほしい」というオーダーによる。
  • マーキングデザインはサンライズ制作。