G-レコの放送後の展開、そして富野次回作について

とりあえず現在の情報。制作面と内容面について時系列順で紹介。

ガンダム Gのレコンギスタ ガンプラコンテスト開催記念「富野由悠季監督ガンプラを語る!」〈前編〉

http://bandai-hobby.net/g-reco/interview03.html

富野 僕が今思っているのは、もし次をやらせてもらえるんだったら、マックナイフやエルフ系をもうちょっとモビルスーツに近いイメージで動かすことを宿題にします。

Gのレコンラジオ最終回

富野 (劇場版X部作について)ご指摘ある様な方法は過去の方法なので、別の方法は考えたいと思っていますので、今、鋭意検討中という言い方はまだできないんだけども、全く可能性がない訳でもないので、本当これはこの年齢だから言える事で年齢と競争してともかくもうちょっとやらせていただければと思います。が、これは皆が一生懸命褒めてくれないと制作費が出ませんので(笑)、いっぱい褒めてください。
石井 僕たちも続けていきたいので。
富野 あ、ベルリは出ないかもしれない。
石井 えー!
谷口 旅立ちましたからね。
(中略)
富野 (ノレドが最後に一緒に行けなかったのは)知らないよ。
寿 ベルリが帰ってくる時には、石井君はノレド待ってるんじゃないかって思ってるんだよね。私はノレド待ってないと思うんですよ。女性ってそんな感じなのかなって。
富野 はい。
石井 結局ベルリはひとりっきりか。
谷口 いや、分かんないですよ。僕が富野さんと話した時は、ノレドの性格考えたら追っかけてくるんじゃねぇのかなって。
(中略)
富野 だからその後は、きっとクレッセント・シップが宇宙に出て行った時に、自分はキャピタル・テリトリィに戻って一度降りて、それこそ自己学習の時間を手に入れるのかもしれないし、別の所に行くのかもしれない。何となく思ってるのは、きっとアイーダのいるアメリアまで行って勉強するのかな。

公開は次の最終回イベントより後なのですが、収録順という事で。

最終回イベント

富野 まだもう少し、やって良いという話があれば、やりたいと思います。
小形 またこの様な機会に皆さんとお会いできればと思いますので、これからもG-レコの方、応援宜しくお願いいたします。

公の場では初めて次の展開について言及(厳密にはホビーサイトの方が先ではありますが……)。観客も大盛り上がり。

エンタミクス2015年5月号

富野 実を言うと「まずは総集編映画で」というオファーは来ています。ただ、2クールにおさまらずに苦心したG-レコの情報量を2時間の映画にするとなっても、物語を縮めようがなく、その方法論も見つかっていません。パート4、5と何本も作っても意味が無いかもしれないし……。
――(中略)描かれていない部分を膨らませるのは?
富野 できなくはないですが、その切り口では既存のガンダムビジネスをなぞる形になってしまう。(中略)今作では外観のみを紹介した形ですから、今後は屋内の各部屋にまつわる物語を丁寧に描いていけると思っています。(中略)その先の方向性も新しい手法で見せたいという気持ちも強いんですよね。

2時間*数本の総集編と、その後の新作?のオファーがあった模様。
また、かつてG-レコを「ガンダムのようでガンダムでないもの」と企画中に表した様に、総集編の様でただの総集編でないものを求めている。

ガンダムA2015年6月号

――では次は?
富野 ノレドとの再会を描く話でもいいだろうし、そこに敵としてバララを置くとかね。24話でバララを生き延びさせてるのは、そういう思いがなきにしもあらずだったので。あとカシーバ・ミコシという奇妙な形の輸送船を登場させてないけど、内部構造を一切見せてないので、それを見せる様な物語を考えれれば、TVシリーズでよく分からないと言われた事の突破口になりそうな気はします。まぁ、これらは構想でもなんでもなくホラ話として聞いてください(笑)。でも、こうしたホラ話から何かが生まれることもありますよ。

グレートメカニックG 2015SUMMER

富野 2回戦という機運は部分的にサンライズの中にもあって、もし実現できればもう少し広く見てもらえるように創り直したいと考えています。ただ、1つ大問題があって、今までのような総集編はありえない。10年〜15年前の総集編映画が成立する時代でもありませんし、構造的にも不可能でしょう。映画での公開は理想ですが、配信論や分割上映ということも意識しています。(手を入れるとすれば)アイーダとベルリの問題が浮上してきます。(中略)たとえば映画版にした時、TV版のクレジット部分をエンディングロールまで落とすと、ベルリが歩いている可能性は十分あり得ます。(中略)ノレドが追いついてくるんですよ。きっと新潟港で待っているんです(笑)。(中略)ラライヤがいてもいいでしょうし、アイーダも(日本海を渡る)プレジャーボートの船長として登場するのもいいでしょうね。

部分的に、というのは、G-レコスタッフだった小形P以下メンバーだろうし(あと河Pか)、ある意味状況的にはNTAの「Gレコ」時代と似たようなものなのではないだろうか。適切でないかもしれませんが、ロックマンDASH3的なポジションというか。
また、このインタビュー時点では、新たな総集編的手法をまだ見出せておらず、既存の総集編のパッケージをどう現代に合わせて流通させるか……という部分に留まっている様に感じる。もちろん、まだ言えないだけかもしれない。
内容面の案についてはノレドが追っかけてくる、という部分は変わらず。

ガンダムA15年8月号 小形Pインタビュー後篇

小形 現時点ではいい突破口は見つかっていません。
富野 6月になったら考える。

AERA15年7月27日号

富野 テレビでオンエアされたG-レコは、映画で言えば未完成の零号ラッシュのようなもの。これからが本当の作品づくりだ、と感じています。発売されているBli-ray、DVDは放映されたものよりずっと楽しくなっているし。現在、さらに作品を再編集する作業に取り組んでいるところです。

現状をまとめると、

  • 事実上の総集編映画として構想中。ただし普通には尺におさまらないので新手法が必要。
  • サンライズのゴーサインが完全に出ている訳ではないが、小形Pからのオファーは出ている。そして作業に入っている。
  • 小形Pからは総集編映画の次のG-レコの展開の話も来ている?
  • 総集編的映画のラストはノレドが追いつく話?

あらたな手法が見つかるかどうかですが、SNS等の情報を見ると毎日?1スタで作業されている様ですので、あまり悲観しなくても良いのかもしれません。
素人考えですが、カシーバ・ミコシの内部を見せる手法と言うと、ダハックを受領する前後のシーンをカシーバの内部だった事にするのかなと思いました。

富野・宇野対談


この時点では対談であることは明かされてませんでしたが、後に富野対談であることが判明。

THE HANGOUT 延長戦6/29での宇野氏の発言

宇野 G-レコで富野監督と4時間半対談したんですよね。まだ全然原稿とか上がってきていないんで。どっかで記事になると思うんで。訳分かんない事の意味とかについて色々聞いたりしてますよ。
結構オフレコな話とかもいっぱいあったんで。富野監督次回作ね。こんな事やりたい構想とかね。たぶん載っけられないと思うんですよね。もう一本やるならこれをね、こんなフォーマットでやりたいって発言。僕すごく嬉しかったんですけど。いいなぁ、あれはやっぱり。何となく察してください、みたいなね。実現したら良いなと思うんですけど、ほんとでも構想レベルだから具体的な話には何にもなっていないと思うんですけどね。引退じゃなかったですね。もう一回やりたいって言ってましたよ。

なんとここで、G-レコの次展開とは別の新作構想の話が出てきます。そして宇野氏の話ぶりから、Legacy Effects提携作品ではないと思われます。あとで紹介しますが、氏はそれならそうと言及するはずです。
また、興味深いのが、既存作品の映像化であるかの様な発言である点ですね。更に宇野氏が「嬉しい」とまで言う作品というと、かつてのアマチュア時代の宇野氏のサイトを見たことがある方ならわかるでしょうが、まず浮かぶのが「閃光のハサウェイ」ですね。確かに、さびし氏のマンガ版ベルチルの終わる頃がちょうどよさげな時期でもある様な気もします。次点で「王の心」「アベニールを探して」といったところでしょうか、あくまで宇野氏の好きな富野小説で言うならば。
いずれにせよ、期待したいところです。
(追記:クロスボーンガンダムを失念してますね……ただ、宇野氏がクロボンに言及した事はないとは言いませんが、正直覚えてません)

おまけ

ちなみに、これを受けてではないですが、宇野常寛氏がラジオでこれを補強する様な内容を語っていました。
おそらくですが、オオカゼノオコルサマとLEの間に立っていた実制作会社が降りた、とかでは。だから企画自体はまだ残ってる、と。
NHKの講座記事ですがすいません、こちらは着手できていないです……作業した暁には負けない記事にしないと……)

おまけ2

このお三方の案件は同一のものなのでは、と思ったりします。その後の発表で、てんい氏の時期と一致しているのもあります。そして小川Pのtwから、3スタ新作が新ガンダムであるのはほぼ確定でしょう。
フレームロボでは、という意見もありそうですが、そちらは下田氏デザインなのと、発表タイミングが一月違うことがあります。また、秋番組であるならば、このタイミングでのコンテアップ、7月発表は充分ありえます。

NEXT Gに対する謎のブコメ

http://b.hatena.ne.jp/entry/258261763/comment/otokinoki

岡田麿里さんがシナリオを書くという、「あの花」ガンダムかねぇ?

この方は(検索したところ)角川春樹事務所の方だそうです。
出版業界では元々「あの花」ガンダムの噂があり、これが該当するのでは、というブコメに読めます(そうでないと唐突すぎるブコメなので)。
その場合、やはり監督は長井龍雪氏なのでしょうか。00参加後に小川Pが声をかけたとすれば、時期的にもちょうど良いのではないでしょうか。長井氏は富野作品についてかつてこんな発言をされてました。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw757477

影響という点では、富野由悠季(とみのよしゆき)さん(『ガンダム』シリーズで知られるアニメ監督)のほうが大きいかもしれません。富野さんの作品って、すごく生々しく人間を描きますよね。例えば、容赦なく女の人をバカにしたり(笑)。そういう作品が、僕の根っこになっていると思います。

ちなみに、熱心な富野リスペクターな荒木哲郎氏は同い年だそうです。
余談ですが、岡田里氏には、2chのスレにおいて初期Gレコに関わっていたのでは、との怪情報もあります。
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/iga/1329922442/292n-


追記:上記は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の事でした。

おまけ3

こちらは1スタの非富野新作?


使用しているTweet郡は、ちゃんと埋め込んでいるはずなのですが、うまく表示されてませんね……はてなダイアリーの仕様?
ブコメの引用に関しては、すいません、こちらははっきりした手法の情報がなかったのでこういう引用にしました。