NT10年9月号

伝説巨神イデオン 樋口雄一コメント

当時はタカラのミクロマンの担当でもあり、多忙を極めた時期ですね。前年度の作品、「科学冒険隊タンサー5」の評判がよかったので、引き続き三段変形合体を考えたんです。

最初にイメージしていたようなヒーローロボットではなかったので、とても驚きました。逆に、もっとかっこうにこだわったロボットでもよかった……って思いましたね。

三国伝 寺島慎也コメント

(龍装と紅蓮装について)アニメ版でも新デザインです。劉備は武将らしい重装備感を出しつつ必要以上に強く見えないように。曹操は覇王と呼ばれるにふさわしい強さと派手さをより強調しています。

(思い入れのあるキャラクターは?)黄天ジ・オですね。出番が少ないのはわかっていたことですが、序盤における重要キャラということで、かなり凝りました。いろいろな意味で非常に強烈なキャラになったと思います。

まだまだ新キャラも登場します。TVシリーズで知った方はもちろん、プラモデルシリーズからのファンの方も、まったく新しい「三国伝」を楽しんでもらえるとうれしいです。

キャラクターがすごいというよりも、泣くわ、笑うわ、飯食うわ、髭生えてるわと、ギャグとしか思えないMSたちを生き生きと描く、両監督以下スタッフのみなさんは本当にすごいと思いますよ!

ビギニングG 重田敦司コメント

ひと目でガンダムとわかるようなデザインで、兵器的なだけではない、夢の未来メカにしてみたかったんです。悪人顔のガンダムに違和感があったので、ベビーフェイス(というより本来のガンダム顔)をめざしました。実は宇宙世紀最新のVガンダムの先にあるようなMSの雰囲気を出したくて、少し似せています。Iフィールドコントロール技術の進化上にあるMSでそれゆえ武器がビーム主体、ついでにツノもビーム……というイメージです。

(フォーエバーについて)「ガンダムガンプラ)のシンボル」のようなものです。新しいガンプラの前に立ちはだかり、乗り越えさせ、ガンプラがずっと続いていくことを願うような存在ですね。

(本作の魅力とは?)バーチャルな世界とはいえ、アニメの中で飛び、走り、戦えるMSを個人所有できる楽しさですね。アニメから抜け出たプラモを作り、飾るだけではなく、もう一度アニメの中に戻して活躍させられるんです。ガンダムアニメではなくガンプラアニメ(!?)ですが、つくっていて楽しいアニメなので、それが伝わればいいかなと思います。

アニメの出番がないのはもったいないMSが数多くあるのですが、いくつか復活させることができました。今回はメカも手描きで、それも昔ながらのガンダム風作画です。そこも見どころになればいいなと思います。

もうこれで宇宙戦国時代で一作作ってくれ。